十勝の活性化を考える会

     
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本“地域づくりの経済学入門”

2022-12-11 05:00:00 | 投稿

 『地域づくりの経済学入門』を読んだ。

この本にはインフレ下にあって地方分権などに関する、これからの地域づくりのことが書かれていた。地域というのは、自然と人間の関係や人間同士の関係が、地球上で総合的に結合したものであると著者は言っているのである。

我々はともすればグローバル経済だから、日本・アジア・世界がひとつにつながっているように見ているが、それぞれに個性があるのだ。人々が、みんな多様性を持っているように・・・・。

この関係を忘れ経済活動のための開発を急ぐと、地球環境や歴史的景観の破壊という取り返しのつかない損失を生み出し、公害問題という形で住民の生命や健康に危険を及ぼすことになる。

地域づくりとは、環境を考えて地域社会を意識的に循環させる活動ともいえよう。この地域づくりは、「住むところ=住民の生活領域としての地域」と「働くところ=生産活動としての地域」とに大きく分けられる。

平成時代に入ってから、地方分権を進めて小さな政府を目指して「平成の大合併」が行われたが、いまは地方自治体のあり方が問われている。20年前、小泉政権が提唱していた構造改革の結果、大規模店舗法の改正などによって大手企業が零細企業を席巻し、人口減少と相まって中心市街地が寂れ地方の衰退が一層加速するものになっている。

これからは、地域住民の一人ひとりが幸せに暮らせるような地域を作ることが大切であり、地産地消の「地域内循環経済」の創出が必要である。生産活動が循環していけば新たな投資需要を生み、内発的な発展が期待され中心市街地の活性化につながるのではないだろうか。

日本には、自然条件、歴史的、社会的条件によって様々な地域が存在し、そこで生じている経済上の問題は、経済のグローバル化が進めば進むほど、各地域に共通する問題が浮かび上がってくる。それが今では、インフレという物価の上昇により世界経済の悪化につながっているのではないだろうか。

地域経済の内容と仕組みを正確に知ったうえで、自分たちの地域が客観的に置かれている位置と、その個性を見極めて独自の地域づくりの方向性や具体策を考え実行に移していく必要がある。日本の食糧基地と言われる十勝の農業や畜産業を考えれば、肥料や飼料の値上がりにより離農が増えており、その影響の大きさが分かるだろう。

これからは、地域社会を作っている持続的発展を第一とする道を追い求めていこう。その意味で、十勝は「農業」という宝を持っているので、この宝をどのように活かしていけば良いか、行政機関を巻き込んでみんなで考えていこう。

オンリーワン企業とかニッチ産業を目指すのは当然である。健全な自然環境と社会環境を実現するために、自然を活かした加工方法の“オーガニック”という言葉がある。オーガニックとは、化学肥料を使わずに、水や土、太陽など「ナチュラルなもの」を存分に取り入れて栽培された製品が、オーガニック食品などと名乗ることができる。オーガニック農業なども、十勝の活性化のひとつだと思っている。

「十勝の活性化を考える会」会員