十勝の活性化を考える会

     
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歴史の転換点

2022-12-26 05:00:00 | 投稿

 

令和12月9日、「十勝プラザ」のイベント会場で、別添のとおり“ウクライナ侵攻と安倍元首相銃撃殺害事件“の講演会があり聞いてきた。聴講者は、十勝を中心に全道から約250人が来ていたようだ。

講師である金平茂紀元「報道特集」元キャスターは、幅広い見地からウクライナ戦争や銃撃事件のことを論じていた。その中で彼は、2022年を“歴史の転換点”として位置付けていたが、私も同様に思っている。

なぜなら、今回の安倍元首相の銃殺事件は、田中角栄元首相のロッキード事件に勝るとも劣らない事件だと思っているからだ。この事件によって国民の目が政治に向かい、「政治とカネ」が明らかとなり、日本の政治が変わるかもしれないからである。否、変えなければ日本の国は良くならないと思っている。

世界各国で女性が首相に就任しているが、最近における男性大臣のドミノ辞任を見ていると、そろそろ日本も女性首相になってもらいたいと思っている。そのようにしなければ、失われた30年は取り返すことができないだろう。

金平講師は、第2次世界大戦のソ連の戦死者数の話もしていた。ソ連では、推定で約2千万人が死んでいるそうである。中国では14百万人、日本では約320万人が死んでいる。

た講師は、2030年に予定されている冬季オリンピック札幌大会のことも話していた。まだ開催地が決まったわけではないが、是非、北海道のためにも札幌で開催してもらいたいと思っている。

スピードスケート会場は、帯広の「明治十勝オーバル」が予定されている。開催されると、モール温泉である十勝川温泉や帯広の豚丼も世界にアピールでき、いろいろな経済効果を考えれば十勝の活性化にもつながる。「モール温泉」とは、泥炭などに由来する腐植物を含むアルカリ性温泉のことで、入浴すると肌がスベスベになり、“美人の湯”ともいわれる。

開催地の決定時期について国際オリンピック委員会では、予定していた来秋から2025年まで先送りする考えを示している。決定時期がいつになろうとも、東京オリンピックの不祥事を曖昧にしたままでは、オリンピックの不信を拭うことはできないだろう。単純に比較できないものの札幌大会の予算は、東京オリンピックの1/10程度と小さいだろう。

札幌市が今年3月に行なった市民対象の調査では、開催賛成が52%で、反対が39%だった。北海道経済は、コロナ禍やウクライナ戦争などで冷え込んでおり、酪農を含む十勝の農業は、かつてない厳しい時期を迎えている。十勝が日本の食糧基地であることを考えれば、人間は食糧がなければ生きていけないので、日本のためにも札幌オリンピックを開催してほしい。