tomkob写真館

身近な風景写真が中心のブログです。ぼちぼち更新していきます。

長太の大楠

2010年09月23日 23時37分56秒 | デジカメ写真
以前から通勤電車で見ていたクスノキ。
一度近くまで行ってまじまじ見てみたいと思っていた。

ちなみに、この樹は、夕焼けの中のブレブレ写真をアップした時
もぼんやり写っています。

とある休日、ひょんな事からこの付近に用事があった。
用向きはすぐ済んだので、この樹に立ち寄って見ることにした。

時候は稲刈りの頃、付近では早稲種の刈り取りが行われており、
既に下の写真のようなところもあったが、まだまだコンバインの音
が遠くから聞こえてくる。

刈り取り時に稲株から飛び出す昆虫を狙ってか、田んぼには沢山のシラサギが目に付く。
残暑厳しい今夏にあって日差しは強さを残していたものの、この日は風が心地よかった。



最寄り駅から、てくてく歩いていく。

駅周辺は人家が密集していたが、その集落を抜けると、広大な田園風景が広がり、
その中にポツンと木陰を望むことが出来た。

縦横に走る農道や畦道の配置を頭の中で組み立て、クスノキへの最短ルートを探る。

ひょっとして大回りになるかな、なんて思ったところへ、細い農道がクスノキの下
まで伸びていた。



迷わず進路を西にとり、クスノキを目指す。

近づくにつれ、その大きさが実態として目に飛び込んでくる。



大きさのみならず、ざわざわと梢を揺らす風の音もなんだか荘厳な感じがした。

根元に着くとその大きさに圧倒される。
180cm弱の僕の目周りの幹は、僕が2人分ゆうに二人分でもはみ出してしまいそうな太さがあるみたい。

樹の根元には大きな石碑があった。


元はこの地、大木神社と言われていたようです。

さて、歩いてきた道と垂直に交わる道に進路を取る。少し歩いて振り返ると、ざわざわと葉が擦れ合う音。



バランスよく見えたクスノキは向かって左手の枝が少ない。病気か何かで切り落としたのかもしれない。
これはこれで風に向かっていく感じがしていいな、と思う。

帰りの駅へ向かう道の途中から振り返ると、逆光の中、すっくとこのクスノキは立っていました。



又行ってみたいこの田園地帯。