昭和陸軍全史の第一巻を読み終えました。この本は講談社現代新書から全三巻が発売されていまして、第一巻は満州事変が中心に取り上げられていますが、第二巻が日中戦争、第三巻が太平洋戦争を中心に書かれているとのことです。
著者は川田稔という名古屋大学名誉教授で政治外交史、政治思想史の学者の先生が書かれたものですが、新書ということもあり学術書のような読みにくさはなく、平易に読みやすく書かれています。
私は日清、日露戦争から太平洋戦争までの歴史について興味がありまして、色々な本を読んでいますが、昭和の時代をとってみても満州事変、二二六事件、日中戦争と個別に書かれている本は多いのですが、一連の流れについて書かれた本はほとんどないので、この本が発売されたのを知った時から、三巻そろったらぜひ読もうと思っていた本です。
第一巻は満州事変が中心となっていますが、明治維新移行陸軍を牛耳ってきた長州閥とそれにつらなる宇垣一成閥の打破を目指すエリートの中堅将校の動きについて書かれております。
そして満州事変が発生すると、関東軍、政府、陸軍の上層部と中堅幕僚たちの動きについて書かれており、昭和になってから満州事変の終わりまでの一連の流れが理解できます。私が知りたかったことが書かれており、三巻そろうまで待ったかいがあったと思いました。
そして、この時代の中堅幕僚を代表する永田鉄山と石原莞爾の考え方についてがまとめられています。石原莞爾は満州事変を起こした張本人で、あの時代にあっては誇大妄想とも思えるような異次元の考え方をもっていた人物なので、色々と書かれた本が出ておりますし本人が書いた著作も発売されているので、私も色々と読んでいます。
しかし、永田鉄山についてはカミソリのように頭が切れ、後の統制派の中心人物として皇道派の将校に暗殺されたことは知っていますが、石原莞爾のような派手さがないのでまだ本人について書かれた本を読んだことがなく、その考え方について知ることができて大変興味をもちました。
永田鉄山の考え方が彼の死後も後継者に受け継がれ太平洋戦争につながっていたことを知り、さらに永田鉄山のことを知りたくなりアマゾンで検索したところ、二冊ほど彼について書かれた新書が発売されていることを知りさっそく購入することにしました。
とにかく、戦前の昭和について興味を持っている人にはお勧めの本です。
著者は川田稔という名古屋大学名誉教授で政治外交史、政治思想史の学者の先生が書かれたものですが、新書ということもあり学術書のような読みにくさはなく、平易に読みやすく書かれています。
私は日清、日露戦争から太平洋戦争までの歴史について興味がありまして、色々な本を読んでいますが、昭和の時代をとってみても満州事変、二二六事件、日中戦争と個別に書かれている本は多いのですが、一連の流れについて書かれた本はほとんどないので、この本が発売されたのを知った時から、三巻そろったらぜひ読もうと思っていた本です。
第一巻は満州事変が中心となっていますが、明治維新移行陸軍を牛耳ってきた長州閥とそれにつらなる宇垣一成閥の打破を目指すエリートの中堅将校の動きについて書かれております。
そして満州事変が発生すると、関東軍、政府、陸軍の上層部と中堅幕僚たちの動きについて書かれており、昭和になってから満州事変の終わりまでの一連の流れが理解できます。私が知りたかったことが書かれており、三巻そろうまで待ったかいがあったと思いました。
そして、この時代の中堅幕僚を代表する永田鉄山と石原莞爾の考え方についてがまとめられています。石原莞爾は満州事変を起こした張本人で、あの時代にあっては誇大妄想とも思えるような異次元の考え方をもっていた人物なので、色々と書かれた本が出ておりますし本人が書いた著作も発売されているので、私も色々と読んでいます。
しかし、永田鉄山についてはカミソリのように頭が切れ、後の統制派の中心人物として皇道派の将校に暗殺されたことは知っていますが、石原莞爾のような派手さがないのでまだ本人について書かれた本を読んだことがなく、その考え方について知ることができて大変興味をもちました。
永田鉄山の考え方が彼の死後も後継者に受け継がれ太平洋戦争につながっていたことを知り、さらに永田鉄山のことを知りたくなりアマゾンで検索したところ、二冊ほど彼について書かれた新書が発売されていることを知りさっそく購入することにしました。
とにかく、戦前の昭和について興味を持っている人にはお勧めの本です。