しらべる戦争遺跡の事典という本を読みました。この本を購入するずっと前から戦記や戦史は読んでいましたが、文庫本が中心で単行本にまで手を出す前に購入した本なので、結構前に発売された本です。
購入した時には、軍隊の施設で残っているものだとか資料館などを紹介したガイド本かと思って購入したのですが、昔ちよっと読んでみたら、最初にやたら小難しいことが書かれていたので、続編の本とともにそのままつんどくになっていた本です。
単行本は結構古本を購入してたまっている本が多いのですが、たまたま読んでみるかなと手に取ったわけです。で、以前読んだ頃よりは、色々な本に接してきて小難しい本もだいぶ読みこなせるようになってきたので、今回は途中でなげだすことなく読むことができました。
この本は、確かに戦跡等のガイド本にもなるのですが、単にこんな展示物があり、行き方はこうですとだけ書かれたガイド本ではなく、その施設がつくられた経緯だとか、なぜそのような施設が必要だったのか、実際に遺跡の状況がどうなっていて、現存するのが一部分だとしたら全体ではどうなっていたかといった点まで解説されているのです。
ですから、この本を読むと取り上げられている史跡は陸軍関係が多いのですが、日本軍が誕生してから、その発展拡大と、太平洋戦争に敗れて敗戦するまでが遺跡というものを通して知ることができるのです。
軍隊というと、戦闘機やら戦車、戦艦等の装備に目が行きがちなのですが、軍隊という組織は自己完結型の組織なので、生活そのものすべてを自前でまかなえる組織なので、直接目に触れない様々な施設が必要なのですが、そのことがこの本を通して実感することができます。
現在でも自衛隊がPKOに派遣されたり、東日本大震災のような災害で活動できるのも、自己完結的な組織でその装備をもっているからです。昔の軍は今の自衛隊ほど装備が充実しているわけではありませんが、その当時としても唯一の自己完結型の組織であったことが良くわかります。
それに加えて、軍隊を維持するためには兵器の生産も必要ですが、実にすそ野が広いというか、色々な施設が必要で、そのために人々の生活の中にも大きな影響を与えいたことがわかります。
そして、色々な施設の建設、特に敗戦間際に行われた軍需工場の地方の地下工場建設とその移転だとか、飛行場の建設だとかに朝鮮中国から強制連行されて劣悪な環境で作業をさせられていたことなども触れられており、考えさせられる内容になっています。
というとで、軍隊というものを新たな視点で見る必要性を教えてくれた本でありました。
購入した時には、軍隊の施設で残っているものだとか資料館などを紹介したガイド本かと思って購入したのですが、昔ちよっと読んでみたら、最初にやたら小難しいことが書かれていたので、続編の本とともにそのままつんどくになっていた本です。
単行本は結構古本を購入してたまっている本が多いのですが、たまたま読んでみるかなと手に取ったわけです。で、以前読んだ頃よりは、色々な本に接してきて小難しい本もだいぶ読みこなせるようになってきたので、今回は途中でなげだすことなく読むことができました。
この本は、確かに戦跡等のガイド本にもなるのですが、単にこんな展示物があり、行き方はこうですとだけ書かれたガイド本ではなく、その施設がつくられた経緯だとか、なぜそのような施設が必要だったのか、実際に遺跡の状況がどうなっていて、現存するのが一部分だとしたら全体ではどうなっていたかといった点まで解説されているのです。
ですから、この本を読むと取り上げられている史跡は陸軍関係が多いのですが、日本軍が誕生してから、その発展拡大と、太平洋戦争に敗れて敗戦するまでが遺跡というものを通して知ることができるのです。
軍隊というと、戦闘機やら戦車、戦艦等の装備に目が行きがちなのですが、軍隊という組織は自己完結型の組織なので、生活そのものすべてを自前でまかなえる組織なので、直接目に触れない様々な施設が必要なのですが、そのことがこの本を通して実感することができます。
現在でも自衛隊がPKOに派遣されたり、東日本大震災のような災害で活動できるのも、自己完結的な組織でその装備をもっているからです。昔の軍は今の自衛隊ほど装備が充実しているわけではありませんが、その当時としても唯一の自己完結型の組織であったことが良くわかります。
それに加えて、軍隊を維持するためには兵器の生産も必要ですが、実にすそ野が広いというか、色々な施設が必要で、そのために人々の生活の中にも大きな影響を与えいたことがわかります。
そして、色々な施設の建設、特に敗戦間際に行われた軍需工場の地方の地下工場建設とその移転だとか、飛行場の建設だとかに朝鮮中国から強制連行されて劣悪な環境で作業をさせられていたことなども触れられており、考えさせられる内容になっています。
というとで、軍隊というものを新たな視点で見る必要性を教えてくれた本でありました。