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戦前日本の安全保障を読む

2015-08-18 07:12:29 | 日記
 戦前日本の安全保障という新書を読みました。著者は以前書いた昭和陸軍全史と同じ川田稔氏です。内容は、大正から昭和の初めにかけて政治、陸軍に影響を及ぼした山県有朋、原敬、浜口雄幸、永田鉄山の四人の考え方について、読みやすくまとめられたものです。

 社会科で習う内容といえば、山形有朋は維新の元勲の一人で、一番長生きして当時の政治や陸軍の大きな影響を与えた長州閥のトップという感じですし、原敬は初の平民宰相で政党政治を始めた人で暗殺されたぐらいです。浜口雄幸も暗殺されたというか、その時の傷がもとで亡くなった人、永田鉄山は統制派と皇道派の争いの中で、皇道派の将校に暗殺されたこと。

 という程度しか習いません。というか、記憶にとどめるという感じです。しかし、この本を読むとそれぞれに正しかったか間違っていたかは別として、それぞれなりの考え方をきちんともっていたということがわかり、歴史の授業ではただグレーだった人が生き生きとして感じられます。

 授業でもこのくらい学習できれば歴史も生き生きとしてくるのですが、全体のボリュームが大きすぎてとてもここまで教科書でも参考書でも触れられません。自分で学習するしかないのだなあと感じたところです。

 総理の戦後の70年談話ではありませんが、戦前の時代について知るということも重要なことではないかと感じているところです。原敬や浜口雄幸の考え方は、進歩的で参考になります。

 この本を読み終えて、今読み始めたのが服部卓四郎の大東亜戦争全史です。服部卓四郎といえば、ノモンハン事件をあおった張本人ですし、太平洋戦争時の作戦課長として陸軍中央で戦争を指導した人間で、私自身は彼について細かいことは知りませんが、あまり良い印象はもっておりません。

 ですが、目次を見てみますと戦争の通史であるのは当然ですが、その当時の政治や大本営の動きなども合わせて書かれているようで、太平洋戦争について書かれた本は多いですが、そこまで触れてかかれた本はないので合わせて知ることができるのはうれしいところです。ただ、本人の都合の良いように書かれている可能性もあるので注意が必要かなと思います。

 しかし、本が厚いうえに活字が小さくて昔の漢字も使われているのでちと読みにくい。読み終えるには時間がかかりそうです。

 ついでに、再開しようと思っていたディプロマシーですが、昨日午後に眠くなってしまい昼寝をしたのでプレイできませんでした。大東亜戦争全史を読み始めると止まらなくなる可能性もあるのですが、そろそろ再開といきたいところです。