トーネードの無職生活

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チェコは密かにすごい国だ

2016-03-03 12:48:23 | 日記
 チェコは第一次世界大戦まではオーストリア=ハンガリー帝国に含まれていましたが、大戦後にチェコスロバキアとして独立しました。しかし、ナチスドイツにチェコは併合され、スロバキアは属国になってしまいました。

 チェコは工業が発達していたので戦車も開発装備していて、ドイツ名38(t)は37mm砲を搭載し当時のドイツの三号戦車と同等の性能を誇っていたのでした。そこでドイツ軍はチェコの戦車を部隊に装備しまして、ポーランド戦、フランス戦さらに独ソ戦にまで投入しています。さらにシャシーを利用して対戦車自走砲を開発したり、軽駆逐戦車のヘッツァーに利用されたりと、ドイツ軍の装備に大きく貢献したのでした。

 というわけで、チェコでは銃火器の開発製造も発達していまして、チェコの機関銃といえば日中戦争で国民党軍が大量に利用して、日本の機関銃よりも性能が優れていたので、帝国陸軍も苦戦したようですし、分捕ると大変に重宝していたようです。

 そして、第二次世界大戦でドイツが敗れてヨーロッパ諸国が東西に分かれることとなるわけですが、チェコスロバキアはソビエトの東側に組み入れられてしまいました。ソビエトのアサルトライフルといえばAK-47が超有名で、今でもアブガニスタンやイラク、シリアなどなど世界各国で紛争が起こると必ず登場してくるベストセラーを超えた名銃というか、合法非合法を問わず各国で造られているとんでもないアサルトライフルです。

 当然ながら東側に撮りこまれてしまったチェコスロバキアもAK-47を使えという話になるわけですが、そこは銃器産業が発達したチェコです。格好はAK-47に似ていますが、内部機構は独自に開発したアサルトライフルを装備したのでした。

 それから、サブマシンガンではスコーピオといわれるモデルを開発しまして、とにかく小型なのでテロリストご用達のサブマシンガンになったのでした。ただ、テロリストといっても今はイスラムですが、その前の左翼系のテロリストに愛用されたのでした。

 ということで、チェコは密かにすごい国なのです。ビールではピルゼンが有名だし、トラックのタトラ、自動車のシュコダと小さい国なのですが工業も発達している国です。