トランプ氏は大統領になれるのか

　アメリカの大統領選挙というと、無名の候補があれよあれよという間に大統領になってしまうこともありますが、今回は民主党はクリントン氏、共和党はブッシュ氏でまた両家で大統領をたらいまわしかよと思っていたら、民主党はクリントン氏が優勢ですが、共和党はブッシュ氏も撤退してトランプ氏が大躍進して大混乱になっています。

　だいたい政治、とくに選挙には金がかかるので金を集めなきゃならないわけですが、金を集めるということは金を出した人の言うことを聞かなければならないわけですが、トランプ氏は大金持ちなので人から金を集める必要がなく、制約がないので言いたい放題という感じに受け取られています。

　ただ、選挙ですから言って良いことと言ってはいけないことには一線があると思います。トランプ氏の言動は色々と批判されていますけれども、その一線を超えてしまっていたら支持をされないと思いますし、その一線を超えることをアメリカ国民は許さないと思います。今でも多くの支持を集めているということは、過激な発言といわれていますがその一線を越えていないのだと思います。

　しかし、これまでの政治家からすると、自分の金で選挙ができてしまうという、これまでの政治家にはない特色を持っているトランプ氏に、これまでの政治家連中は恐怖心を持っているのではないかと思います。そのため、トランプ氏たたきにやっきになっているのだと思います。

　ところで、トランプ氏は在日米軍について日本が負担を増やさなければ撤退すると言っています。これは国と沖縄県がいくら話し合っても意見が一致するはずがない辺野古の問題が解決しちゃうことになります。米軍がいなくなれば、わざわざ辺野古に基地を作る必要もないですし、普天間だって返還されることになります。問題は丸く解決です。

　騒音や基地問題で苦しんでいる嘉手納、岩国、厚木、横田、三沢、横須賀などなどからも米軍が撤退したり縮小したするわけで、裁判を起こしている方々は絶賛トランプ氏大統領就任に向けて全力をあげて活動をされるべきですな。

　まあ基地問題が単純にすむとは思えませんが、トランプ氏はアメリカが世界の警察官になることは辞めるべきだと考えているはずで、ISがイラクやシリアで戦争をしようとヨーロッパでテロをしようと、アメリカでテロを行わなければそれで良しとなるでしょう。中国の海洋進出もベトナムあたりと衝突しようとかまわんてな具合です。

　ということで、誰が大統領になるのか、興味本位で高みの見物をしているわけでした。