2016春闘で大手製造業を中心に結果がてました。なんとかベースアップを獲得したというところで、安倍首相から尻を叩かれている企業側としても、なんとかベアを獲得したい労組側としてもおり合えた水準というところですな。
製造業の場合、その産業で一番大きな企業の労使の動きというのが春闘の相場を左右します。その中でも製造業日本一であるトヨタの労使の動きが最も注目を集めます。あのトヨタですらこれだけしかベースアップしなかったのに、わが社がその水準を超えてベースアップすることなどできないと理由づけに使われるのです。ですから、製造業の労使にとってはトヨタ労使がどんな水準で決着するかに注目するということになります。
まあ大方の労使では世間水準がみえてくると、ベースアップなんかは自然とその水準に収斂しちゃて、その労使での独自課題について議論することとなると思うのですが、私の勤務していた会社での春闘は今頃珍しい徹夜の交渉が毎度でした。
なにしろ世間の企業が利益をだしている時でも、わが社は赤字なんて状態が続いていたもので、交渉が進まないのですな。結局最後に社長が了解して世間水準のベースアップを獲得できても、二カ月遅れだったりとか但し書きがついてようやく決着ということとなるのが毎度の交渉でした。とにもかくにも利益を出すことのできない企業というのは、株主にとっても、従業員にとっても悪ですな。
安倍首相は賃上げしろと経団連の尻を叩いていましたので、企業側もやむなく最低限のベースアップはしましたが、企業業績を良くして賃上げをして消費が増えて、それによってまた企業業績が良くなってという好循環を目指すというのは理想ですが、企業側のマインドは冷え込んできていますね。先行きの不透明感が強まっていますから、慎重になっているようです。アベノミクスも正念場ですな。
今回春闘の結果が出た大手の企業はまがりなりにも賃上げすることとなりましたが、大企業に勤めているのは全体からすれば極少数の人達で、その他多くの人達は組合すらない会社の人達も多いわけで、全体の底上げにつながりそうとは思えないのが実際のところではないでしょうか。
ちと悲観的すぎるでしょうか。
製造業の場合、その産業で一番大きな企業の労使の動きというのが春闘の相場を左右します。その中でも製造業日本一であるトヨタの労使の動きが最も注目を集めます。あのトヨタですらこれだけしかベースアップしなかったのに、わが社がその水準を超えてベースアップすることなどできないと理由づけに使われるのです。ですから、製造業の労使にとってはトヨタ労使がどんな水準で決着するかに注目するということになります。
まあ大方の労使では世間水準がみえてくると、ベースアップなんかは自然とその水準に収斂しちゃて、その労使での独自課題について議論することとなると思うのですが、私の勤務していた会社での春闘は今頃珍しい徹夜の交渉が毎度でした。
なにしろ世間の企業が利益をだしている時でも、わが社は赤字なんて状態が続いていたもので、交渉が進まないのですな。結局最後に社長が了解して世間水準のベースアップを獲得できても、二カ月遅れだったりとか但し書きがついてようやく決着ということとなるのが毎度の交渉でした。とにもかくにも利益を出すことのできない企業というのは、株主にとっても、従業員にとっても悪ですな。
安倍首相は賃上げしろと経団連の尻を叩いていましたので、企業側もやむなく最低限のベースアップはしましたが、企業業績を良くして賃上げをして消費が増えて、それによってまた企業業績が良くなってという好循環を目指すというのは理想ですが、企業側のマインドは冷え込んできていますね。先行きの不透明感が強まっていますから、慎重になっているようです。アベノミクスも正念場ですな。
今回春闘の結果が出た大手の企業はまがりなりにも賃上げすることとなりましたが、大企業に勤めているのは全体からすれば極少数の人達で、その他多くの人達は組合すらない会社の人達も多いわけで、全体の底上げにつながりそうとは思えないのが実際のところではないでしょうか。
ちと悲観的すぎるでしょうか。