トーネードの無職生活

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人事部というところ

2016-03-16 11:52:28 | 日記
 私は労働組合の役員もやりましたが、その前に人事部にいたこともあります。人事と書いて「じんじ」と読みますが、「ひとごと」と言う方がしっくりくるというのが人事部です。

 人事という部門は、人事異動や人事考課など人にかかわる権力を握っている部門で、お友達になるには敷居の高い怖い部門と思われがちなのですが、実際そういう面もないではないのですが、実際には人事異動にしろ人事考課にしろ基は各部門が出してくるものを、パズルを組み合わせるように調整して、会社としての結果を発表しているわけで、人事部が恣意的に人事異動させたり人事考課をつけることは原則ありません。

 人事部を含む全社スタッフというと、業績が悪くなるとスタッフ部門を削減して営業にまわせとかトップから言われたりするもので、人事異動を所管している部門なので率先して行わざるをえず、まず最初に人減らしをしたりします。しかし、スタッフ部門の仕事というのは業績が良かろうが悪かろうが業務量が増減するわけではないので、人が減ればそれだけ残された人に負担がかかります。

 ついでに、人事部の扱う給料だとかには、機械を一発でポンとできないのが実態で、必ず制度を変えたりすると経過措置みたいなものがあって、それに該当する人が必ずいるので、結局手作業でやらざるを得ない。しかも間違えてはいけない部門ということで、業務効率が悪い部門でもあります。

 そして年一回しかやらない、例えば年末調整とかがあるうえに、雑務が非常に多い。しかし人員は減らされるということで、労働組合側からすると人事部として本来考えて欲しい人事政策とか考える人がいないという状態になります。日常業務をこなすだけで精いっぱいというわけです。ですから労働組合がないと人事部の仕事が成り立たないというのが実態なのです。

 労働組合がなくても人事部門がしっかりと仕事をしている会社もあると思いますが、会社の制度を労使交渉して変えたりすると、人事部はメール一本出して終わりで、その制度がなぜ変えることになり、どこが変更になったのか、新しい制度の考え方などを従業員に解説する役割は労働組合が行っているというのが実態で、人事部門にはそれだけのことを行う当事者能力がないのですな。

 それから人事部の弱点は会社の経営実態についてはほとんど情報がないというか得られないということがあります。経理部門のように常時経営状態の数字を見ている部門は、何かおかしいとかすぐにわかるのですが、人事部はそのおかしかったことを最後に知らされる部門で、経営情報は集まってはこないのですな。そこが一番の弱点です。

 人事部が強すぎるのも考え物ですが、無能なのも問題です。