いみしん新聞・常陸の国

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角の丸みと言う言葉・・

2007-09-07 06:40:01 | 生活一般
「角が立つや、四角張る、角が取れた」等々・・性格のキツイやまろやかさに例えられる。
この角の丸みで世の中を見て考え込んだ。
科学の発展と共に生活空間は角張ってきた歴史が歴然と存在する。
建物は丸太に茅葺きから切り妻作りへ城を見れば威厳は角を怒らす事が代名詞だ。
現在の最新ビル群の外観はますます鋭角となり先鋭ガラスと金属で覆われている。
都市空間も社会基盤も傾向は同じである。不自然である。・・生活品を見れば家電品も家具も車類も角に丸みがない。
アニメも漫画に登場するものすべてが尖って角がある。女性のファッション化粧も細く先鋭が基本みたいに感じる。
       
現代人の外観や思考が自己中心的で自己保身のために上下袴=裃みたいな心理でいるのか。
現代の便利さが「助け合う相手を必要としなくなり」自己中心で我慢を必要としないのか?
「子供がキレルや理不尽なことを当たり前と思う大人が増える」を見れば無縁ではない。

半世紀前の日本はどうだったか?振り返れば戦後の昭和レトロの始まる頃である。
一九五七年(昭和32年)は・・現在の便利な製品は全て無い。
この頃の十代は勉強と運動をするだけである。娯楽は真空管ラジオ放送を聞くだけである。
時には映画を見れば良い方である。道草するし不登校もなくキレル子供もいない。
花粉症もあまり見かけない。当時の日本人はみんな貧しい。
ドロンコ道で放ったらかしの子供は遊ぶ。子供を児童虐待で傷つける殺す大人は聞いたことがない。
良い生活ではないが近所で助け合う心が社会にあるので何とか生活はなる。

石油製品がまだ存在しない時代なのでプラスチック製品はない。ナイロン製品が存在しない。
服は綿中心と羊毛だけで高価な革製品はある。当時はテレビや冷蔵庫や洗濯機もないインスタントラーメンもない。
乗り物はバスか列車で個人は自転車が主流である。車は外車でタクシーである。
50CCオートバーがあこがれの的である。

あれから半世紀が経過して現在二十一世紀になり当人も便利な生活を送っている。しかし何だか変なのだ。
物質の豊かさはある。しかしお金が無ければ心も満たされないわびしさがある。
今後は益々角が立つ時代へ進んでゆくのか? (トップへ戻る) 
コメント
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