とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

西洋カブ

2019年11月09日 | 日記
定番の天王寺カブ、大野紅カブ、聖護院カブに加えて、今年は西洋カブの「ルタバガ」を栽培してみました。種苗店から種が届くのが遅れたため、他のカブより一週間程遅い播種となりましたが、初秋の高温多雨を回避できたので、結果的には丁度良い播種期となった気がします。系統的にはカブよりも菜花に近いらしく、確かに当地の菜花品種の「冬菜」によく似た葉の形状です。


なかなか根の肥大が始まりませんでしたが、11月に入り薄紅の膨らみが目立ち始めました。


スウェーデンカブという、如何にも耐寒性が強そうな別名もあります。露地越冬させて2月以降に収穫できるか試してみたいと思います。
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キクイモ食べ頃

2019年11月07日 | 日記
キクイモを10月中旬に試し掘りしましたが、まだ甘味が乗っていなかった為、半月程寝かしておきました。キンピラにしたところ、なかなか良い具合に味が深まっていました。霜が降り始めて茎が完全に枯れる頃合が、適正な掘り時のようです。小諸は冬が長く、運動不足により代謝が悪くなりがちなため、血糖値を調整してくれるキクイモが冬期の食材として頼りになります。
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土に還る枯草

2019年11月06日 | 日記
二日続けてマイナス1℃の降霜がありました。生きながらえていた夏草がすっかり霜枯れ、虫達も姿を見せなくなりました。急激に冷え込んだため体感的には冬のようですが、周辺の紅葉は始まったばかりでまだまだ秋景色です。


来年に向けて新規畝立てに励んでいると、草むらに白い傘を見つけました。昨年は10月末にこのサイズを見かけましたが、暖秋の影響でキノコの発生が遅れたのかもしれません。毎度思うことですが、畑のキノコは可食か否か。クサウラベニタケという毒キノコがあるようなので、素人は手を出さない方が無難でしょうか。


カビやキノコなどの菌類は、虫が活動できない低温期においても、じわじわと枯草分解を進めてくれるようです。


枯草に食い込む菌糸。


菌類などの分解者の働きによって、植物体内に取り込まれていたミネラルが土壌に還元されます。ミネラル還元によって粘土が再形成されれば、来春もまた野菜を栽培することができます。
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今期初の氷点下

2019年11月05日 | 日記
初霜が降りた2日よりも更に冷え込んで、今朝の最低気温はマイナス1℃でした。今期初の氷点下。強い霜が降りたので、早朝の収穫を取り止めました。さて、本日の収穫は

大根、白菜


ターサイ


天王寺カブ


水菜、野沢菜若採り、キャベツ


など。かなり暖かい秋であったため、小松菜は育ち過ぎて若々しさが失われてしまいましたが、次々と内葉が出て来るターサイや、低温に強いカブはこれからが本番です。

昨日の浅間山。快晴になった時は、翌朝の強烈な冷え込みを覚悟しておく必要があります。
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土性を見る

2019年11月04日 | 日記
夏野菜を栽培した後の畝表土。


野菜によってミネラル(粘土の成分であるカルシウムやマグネシウムなど)を抜き取られた土壌は、パサパサで粘り気が無く、握ってもすぐ崩れてしまいます。このような土質は「砂壌土」と呼ばれます。


土手下の通路に溜まったネバネバの土。頻繁に踏みつけられることで植物が生えないため、ミネラルが消費されず土壌に集積し、多量の粘土を形成しています。強い粘り気を持つ土質(粘土含有率50%以上)は「埴土」と呼ばれます。


パサパサの土(砂壌土)に粘土(埴土)を混ぜ込んでみます。




粘土が混ぜ込まれたことで、握った時に程良くまとまるようになりました。粘土を30%程度含んだ土質は「壌土」と呼ばれ、野菜栽培に適しています。


※粘土回復法の例
(1)上記のように外部から粘土を持ち込んで混ぜるという直接的手法
(2)苦土石灰などの破砕鉱物を与えてミネラルを溶かし出し、その場で粘土を形成させる手法
(3)糠や草などを与え、微生物による分解で植物体に取り込まれたミネラルを放出させ、その場で粘土を形成させる手法
(4)地下水流入によりミネラルを供給し、その場で粘土を形成させる手法
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