昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

南九州08(知覧上)

2007-02-01 | 国内旅行
知覧といえば知覧茶が美味い。知覧の元特攻基地に入ると、涙でほろ苦いお茶になる。


戦争の狂気が、若い命を消耗品のように命を捨てさせる舞台を造った。


彫像は特攻隊の兵士の像で「とこしえに」と命名されている。

 み霊のとこしえに安らかならんことを祈りつつ
 りりしい姿を永久に伝えたい心をこめて
 あゝ
 開聞の南に消えた勇士よ

 彼の眼は、南の開聞岳のそのまだ南を望見していると言う。横にある日の丸飛行機は自衛隊からの寄贈だそうだ。


ここ知覧の丘にあった陸軍飛行学校の校門が再現されている。門柱は当時の門柱と言う。
 当時は空軍はなく陸軍と海軍がそれぞれ航空部隊を持っていた。


参道沿いに並ぶ石灯籠は、一人に一基ずつ建立されていると言う。


参道の先には特攻観音堂があり、本尊は奈良法隆寺の「夢違い観音」像をもとに鋳造されている。


観音堂のかたわらに、木造の三角屋根で、当時の特攻隊員の三角兵舎が再現されている。ここに国の礎(いしづえ)にならんとした若者が居た!


 当時の写真があった。明日の最期の旅を前にしてこの明るさはどうだ。彼らは、耐え忍び笑って南の空に散って行ったのである。