昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

嵐山(時雨殿)

2007-02-11 | 旅の風物
  京都御所の北側の、同志社大学の敷地の一角に食い込んで、冷泉家(れいぜいけ)時雨亭(しぐれてい)文庫がある。
  10年程前にも、百人一首の原型とも考えられる古写本が発見されて話題になった。よってこの館を「時雨殿」という名が付いたのだろう。


入口すぐのロビーは広い。という事は混雑している時には中に入ってからの待ち時間があるということ。という事は何か展示に仕掛けがあるという事。


こぬひとをまつほのうらのゆふなぎや 
         やくやもしほのみもこがれつゝ      権中納言定家


初めに動くDVD画像で京都市内が全面に出てくる。車やバスも走っているのが見える。北山から城南宮辺りまでが写る。
 手持ちの操作盤で地名を入れると、画像の中で鳥などが出てきて、その跡を追いかけていると目的地に着く。なかなか楽しい企画の発想だ。
 やがて画面が変り、床一面に百人一首の読み札が写し出される。


左:床に出てくる歌留多の画像の上に立って、手持ちの操作盤のボタンをペンでプロットすると札を取ったことになる。
右:周りの壁には百首の歌の解説があり、百人一首の考察が並んでいる。
 歌留多取りは操作盤の表示が20分で停まることで終る。


次のコーナーに進むと、液晶画面に出てくる清少納言や紫式部ら5人と源平の歌留多取りである。5枚勝てば、相手は次の人に変る。一回でも負ければそれで終わりである。


百人一首について詳しく知っておこうという人は小さな字ですが読んで下さい。
 よく知っている方、小さな字はよく見えないという方は、次の画面をパスしてくださって結構です。

百人一首についての検証でした。


木札に書いた下の句の取り札、江戸時代のものか。


寝殿造り広い座敷で、歌合せをしている。それぞれのチームが自分の創作の歌を持ち寄り、審判が勝負を決める歌合せである。
 百人一首を使用する事があったのだろうか。



参加者を紹介します。紫式部・小野小町・持統天皇、審判が藤原定家、右は柿本人麻呂・僧正遍照である。服装などの時代考証が出来ている。