昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

再度長谷寺

2007-02-05 | 歴史・文化遺産
 前回の長谷寺のblogアップから20日後に、再度長谷寺を訪れた。
 行く度に新しい発見がある。ここは四季を通じて楽しませてくれる古刹である。


長谷寺は初瀬とも泊瀬とも書き、古代には「はつせ」のち「はせ」と読むようになった。


境内の案内図である。右下の総受付から入山する。仁王門から本堂に向う回廊が続く。そして山裾を廻って五重塔の横の本長谷寺がある。
 本長谷寺が、天武天皇の勅願で創建した長谷寺といわれており、聖武天皇の時代になって東に現在の本堂が建てられた。


長谷寺を愛でる歌である。歳の所為か、僧の読経が音楽に聞え始めた昨今である。
 これが楽譜だと思うが、何方かご存じないですか。歌詞はこの寺をすべて紹介している内容である。
 帰命とは仏に命を懸けて帰依する事である。頂礼とは頭を仏の足につけて礼拝する最敬礼である。


冬牡丹の美しさ。特別な栽培法により寒中に花をつける。





仁王門に続く回廊。横には冬芽のついた牡丹の茎が見える。


境内の北東の片隅に日限地蔵がある。そのお堂の前に整列したお地蔵さん。毛糸の帽子を被って、毛糸のマフラーをしている。


寺に続く伊勢街道沿いのレトロな民家の軒先で、大根を糸に通して天日で干していた。帰途に見ると、家の主が新しい大根の房を持ち出してきて、軒先に続けてぶら下げていた。
 大根と大根の間に、竹の茎を輪切りにして通して、くっつくのを防ぐのが要領だと言う。
右:改築中の酒の店屋さん。この奥行きの深い民家は、裏の初瀬川に面している。


左:長谷の地酒の原酒「こもりくの里」が並ぶ酒屋さん。こもりくは蔭国・蔭処と書き、泊瀬(はつせ)にかかる枕詞である。泊瀬は山に囲まれた地であるのでこの言葉が出来た。籠り国の意味だろうか。古事記に出てくる。
右:地元の産物を商う店先にあった椎茸の榾木(ほたぎ)。


大阪に帰って来て、ほっと休んだガード下の喫茶店。サンドイッチセット550円は安いか。食い倒れ大阪である。