大仏殿から東の斜面を上がっていくと、二月堂がある。
例年3月13日から始まる修二会(しゅにえ)の会場で「お水取り」の行事がある。暦の上の春が来てもお水取りが済むまでは寒いとか言う。
右手のお堂が二月堂である。松明を持って走る映像はこの位置から撮影される。手前の小屋はあまり写されない。この小屋こそが「閼伽井(あかい)屋」で、本尊の観音菩薩にお供えする閼伽の水を汲む井戸である。
この立札では小さくて読めませんね。
拡大しても、風化して読み難いですが、この井戸は「若狭井」とも呼ばれ、湧き水は若狭の国の神宮寺の井戸からやって来るという。
左:若狭の神宮寺の本堂。ここの境内にある井戸の水を汲み取り、少しはなれた「鵜の瀬」の村から、奈良二月堂へと水を送るのである。神宮寺は俗に「お水送りの寺」と呼ばれ、例年3月2日には数千人の人が行列を作って鵜の瀬の向います。
右:鵜の瀬で、白装束で神官と僧が、川の中にある大和に繋がる水脈に水を流しているところです。初めて送った時に、傍にいた鵜が水に潜って行ったという。約10日間で奈良に着くという。若狭神宮寺は2006.10.30-11.01のblogでアップしています。
若狭から水脈を通って二月堂の若狭井にやってきた鵜は、ここ閼伽井屋の屋根に停まっています。
なかなか可愛いですね。
舞台造りの二月堂、綺麗になっている手前の斜面は、鹿が綺麗に草を食んで掃除をしてくれる。
長さ約8mの松明を持って走るのは、この回廊である。
回廊からの展望は、大仏殿の二つの鴟尾が一つに見える。足元には若狭井が見えている。見渡す限り東大寺である。
左:本尊の観音菩薩は秘仏になっていて、鏡に浮き彫りになっているという。写真が掲示されていた
右:お堂前の香炉を支える異類。人でなく鬼でなく異類に属する。インドの土地の神様とも言う。
松明で悪魔を追い払う行事は韃靼(だったん=モンゴル系の部族)のものらしい。さすがシルクロードの終着点と言われているだけの事はある。
松明には文字が書いてある。
左:松明用の竹を干している。右:松明の穂先(昨年使ったもの)が展示してある。
二月堂よさようなら。この次は夜にきます。今年は暖冬でしたね。
例年3月13日から始まる修二会(しゅにえ)の会場で「お水取り」の行事がある。暦の上の春が来てもお水取りが済むまでは寒いとか言う。
右手のお堂が二月堂である。松明を持って走る映像はこの位置から撮影される。手前の小屋はあまり写されない。この小屋こそが「閼伽井(あかい)屋」で、本尊の観音菩薩にお供えする閼伽の水を汲む井戸である。
この立札では小さくて読めませんね。
拡大しても、風化して読み難いですが、この井戸は「若狭井」とも呼ばれ、湧き水は若狭の国の神宮寺の井戸からやって来るという。
左:若狭の神宮寺の本堂。ここの境内にある井戸の水を汲み取り、少しはなれた「鵜の瀬」の村から、奈良二月堂へと水を送るのである。神宮寺は俗に「お水送りの寺」と呼ばれ、例年3月2日には数千人の人が行列を作って鵜の瀬の向います。
右:鵜の瀬で、白装束で神官と僧が、川の中にある大和に繋がる水脈に水を流しているところです。初めて送った時に、傍にいた鵜が水に潜って行ったという。約10日間で奈良に着くという。若狭神宮寺は2006.10.30-11.01のblogでアップしています。
若狭から水脈を通って二月堂の若狭井にやってきた鵜は、ここ閼伽井屋の屋根に停まっています。
なかなか可愛いですね。
舞台造りの二月堂、綺麗になっている手前の斜面は、鹿が綺麗に草を食んで掃除をしてくれる。
長さ約8mの松明を持って走るのは、この回廊である。
回廊からの展望は、大仏殿の二つの鴟尾が一つに見える。足元には若狭井が見えている。見渡す限り東大寺である。
左:本尊の観音菩薩は秘仏になっていて、鏡に浮き彫りになっているという。写真が掲示されていた
右:お堂前の香炉を支える異類。人でなく鬼でなく異類に属する。インドの土地の神様とも言う。
松明で悪魔を追い払う行事は韃靼(だったん=モンゴル系の部族)のものらしい。さすがシルクロードの終着点と言われているだけの事はある。
松明には文字が書いてある。
左:松明用の竹を干している。右:松明の穂先(昨年使ったもの)が展示してある。
二月堂よさようなら。この次は夜にきます。今年は暖冬でしたね。