暖かい立春の午後、嵐山にウオーキング目的で向う。嵯峨野めぐりは桜と紅葉にまわした。
左:阪急嵐山駅のホームなど撮った事がなかった。照明が六角釣灯篭である。
右:渡月橋の方に向ってしまうのは条件反射のようで、こちらに歩いてしまう。
大堰(おおい)川の河川敷に立つ茶屋が賑やかだ。
大堰川の右岸に迫る嵐山。午後の逆光の陽射しを受けて、昨年の紅葉の頃を忘れたように黒々している。やがて、2ヶ月もすれば桜に染まることだろう。
正面の山が亀山である。周辺一帯が嵯峨野である。
亀山の辺り近く、松の一群ある中に、かすかに琴ぞ聞えける。峯の嵐か松風か、尋ぬる人の琴の音か、おぼつかなくは思へども、駒を早めて行く程に、片折戸したる内に、琴をぞ弾き澄まされたる。
控へてこれを聞きければ、少しも紛(まご)ふべうもなく、小督(こごう)の殿の爪音なり。楽は何ぞと聞きければ、夫を想うて恋ふとよむ想夫恋(そうふれん)と云ふ楽なりけり。(平家物語巻六)
帝の元を去った小督の殿を探す為に、仲国が高倉天皇の命で嵯峨野にやってきた。これが亀山の辺りであった。
橋の袂から少し上流に、小督の殿の五輪塔がある。この辺りだろうと出来た史跡である。近年整備されてしまって、風情も半減した。
この遺跡の背中側にあった大きな料亭も近年なくなって、その裏門と石碑だけが残っている。広い庭園を前にして、京料理が優雅な座敷で食べられたものだった。
その隣の店に出ていた料理の案内が道路に面して出ている。湯豆腐定食とあるが、このレプリカのサンプルをよーく御覧下さい。なんと縮緬の布で出来ている。
温室のような窓辺から、大堰川の流れを見ているとボートに乗って遊んでいる。早春の川面は春うららであろうか。
左:阪急嵐山駅のホームなど撮った事がなかった。照明が六角釣灯篭である。
右:渡月橋の方に向ってしまうのは条件反射のようで、こちらに歩いてしまう。
大堰(おおい)川の河川敷に立つ茶屋が賑やかだ。
大堰川の右岸に迫る嵐山。午後の逆光の陽射しを受けて、昨年の紅葉の頃を忘れたように黒々している。やがて、2ヶ月もすれば桜に染まることだろう。
正面の山が亀山である。周辺一帯が嵯峨野である。
亀山の辺り近く、松の一群ある中に、かすかに琴ぞ聞えける。峯の嵐か松風か、尋ぬる人の琴の音か、おぼつかなくは思へども、駒を早めて行く程に、片折戸したる内に、琴をぞ弾き澄まされたる。
控へてこれを聞きければ、少しも紛(まご)ふべうもなく、小督(こごう)の殿の爪音なり。楽は何ぞと聞きければ、夫を想うて恋ふとよむ想夫恋(そうふれん)と云ふ楽なりけり。(平家物語巻六)
帝の元を去った小督の殿を探す為に、仲国が高倉天皇の命で嵯峨野にやってきた。これが亀山の辺りであった。
橋の袂から少し上流に、小督の殿の五輪塔がある。この辺りだろうと出来た史跡である。近年整備されてしまって、風情も半減した。
この遺跡の背中側にあった大きな料亭も近年なくなって、その裏門と石碑だけが残っている。広い庭園を前にして、京料理が優雅な座敷で食べられたものだった。
その隣の店に出ていた料理の案内が道路に面して出ている。湯豆腐定食とあるが、このレプリカのサンプルをよーく御覧下さい。なんと縮緬の布で出来ている。
温室のような窓辺から、大堰川の流れを見ているとボートに乗って遊んでいる。早春の川面は春うららであろうか。