周作事件というのはサッカー大分のオリンピック代表GKの某選手が自分のブログに書いてはいけないことを書いてしまったという事件である。故コリアン先生の事件ではない。チームからもリーグからもとがめられて、彼のブログは更新禁止になってしまったらしい。反省も必要なのだろうが、ワシのわからないのは彼は何ゆえにそんな危険な遊びをしていたのか、ということである。
ひとつめ。いうまでもないが、彼のように実名でブログを書いている場合、おふざけで変なことを書いたらもう命取りである。今回も5分後には削除したらしいが、画面のハードコピーが2CHに貼られまくって、すでにもう修復不能状態だったらしい。書くほうは名前を出して書いて、読むほうは不特定多数なのだから、危険この上ない。ファンサービスという少ないリターンを得るのに膨大なエクスポージャーに身をさらしているということである。
ふたつめ。重ねていうことになるが、ブログのファンサービスなんて不要である。プロなんだから実績だけでよいのだ。この点、周作選手は何の問題もなかったはずである。今回初めて周作選手のブログを見たが、硬派で堅実な、そのイメージは崩れるし、何ゆえに、自分の評価を落としつつファンにこびへつらうようなこんなブログを書いていたのだろうか。たとえば、プロ野球の広島の前田選手や阪神の下柳投手はまったく大衆受けしないが、実績で応援するファンは実に多い。サッカーや野球でブログを書く選手は多いらしいが、害のみ多く、ほとんど益がないことを知るべしである。
結論、ブログは、無名の名もない人間が匿名で書かねば意味がないのである。匿名で書いて無から有の異次元コミュニケーションが生まれるから楽しく益もあるのである。そういう意味ではこのブログも匿名性が薄れてきたので、そろそろ考えねばならない時期に来ているような気がする。どれもこれも、名前はいわないがだれかのせいである。ぷんぷん