ワシの父、ニョーボのお母さんも亡くなったため、年賀状は出せない。かわりに、喪中ハガキを何枚か書いた。あらかじめ、いつもくれる人には喪中ハガキを出していたから、今回正月にもらったのは、数としては少ないし、あまり意識していない、どちらかといえば疎遠なお友達ばかりだ。
そういう人たちの年賀状の片隅に書かれたひと言を読むと、ごたごた自慢話ばかり書いたのも1枚あったが、じっくり読むとうれしい、ありがたいものが多かった。
Mさんは大阪にいるとき、よくアウトドアの遊びを一緒にしたお友達で、ワシより一回り上だ。しかも誕生日も同じで、それが判明した時びっくりしたものだったが。そのMさんは、去年定年になったのだと書かれてあった。
最初出会ったときは、ワシが25で、彼が37で、おやじだなあと思ったものだが、今のワシはすでにその時の彼よりも10歳年上だ。年々歳々、何もかもあっという間に時間が経過してゆくようだ。日々大切に暮らしていかねばならないと思ったりする。がらにもなく。