夢!進行形。港が見える丘ガーデン

ミントさんの庭に憧れて、少しでもブルーガーデンに近づけるように日々奮闘する田舎のおばちゃんの日記です。

これ鉛筆画です。吉本芳生展

2023年08月25日 17時26分00秒 | 美術鑑賞




今日は、県立美術館で


これ、鉛筆画です。
「超絶技巧を超えて」
吉村芳生を観てきました。

以前から一度観てみたいと思いながら・・・・
今朝の新聞の記事を読んで、エッ!27日まで?
これは今日しかないと、出かけました。


展示室に入ってすぐのジーンズを
描いた展示や、1年間毎日、新聞に描き続けた自画像などは
写真撮影禁止でした。

間違いです。新聞に描いたのではありません。
その新聞の1文字1文字までもリアルに書き写し
その上に、一面記事の内容に相応しい表情で
自画像を鉛筆画しています。


まるで本物の新聞紙に描いたような自画像は
まさに根気との戦い。
吉本芳生氏のこだわり=根気こそが、これらの
超絶技巧の作品を生んだといえましょう。

365枚の新聞紙の自画像は圧巻です。



お花の色鉛筆画は
写真撮影オーケーでした。





まっさらの画面に、約3㎝四方のマス目を引き
モチーフを撮影した写真を見ながら
マス目ごとに直接色鉛筆で書き写す技法を用いています。









タンポポによってみました。





ひまわりもよって見ると、こんな感じです。












花の一つ一つが東日本大震災で亡くなった
人の魂。



横10mでとにかく大きい。



見ていると何かがおかしいのです。
上のススキなどがまるで水面にそよぐように
描かれています。



下に描かれている菜の花はハッキリと・・・・
枯草を境に上下が逆さまに描かれて


















吉村芳生、最後の作品となったコスモス。






2013年、間質性肺炎で亡くなる。享年63歳。


年齢と共に私たち凡人は、根気もなくなってくると
思いますが、吉村氏は途方もない時間と、
並々ならぬ執念を持つ持久力で、凄みすら感じる作品を
作り上げてきました。


鉛筆画は芸術となりうるか・・・・
昨今、バンクシーのステンシルアートなるものが
1億円もの高値でオークションにかけられたりして
いることを思えば・・・・
人に認められること=アート
であれば、吉村氏の作品もアートである・・・・と
認められる日がくるかもしれません。


今日も来てくださってありがとうございます。




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