コロナで得をするのは誰？

今日から北京で全人代が開かれている。所信表明で李克強は香港の治安法制について触れている。香港に認めてきた高度な自治(一国二制度)をなし崩す作戦だ。アジア太平洋地域に睨みをきかしていたアメリカ海軍の空母の乗組員がコロナに感染して機能不全になっている。チャンス到来とばかりにこの地域で中国は活動を強化している。新型コロナウィルスの感染は中国武漢で始まり初期は中国に多くの感染者や死者を出したが，徹底的な国家の管理により今は抑え込んでいる。コロナ感染拡大という非常事態においては中国の管理システムがうまく機能しているようだ。（日本のマイナンバー制度とはえらい違いや)アメリカのトランプ大統領はWHOは中国寄りだからもうカネは出さん，WHOを脱退するとまで言っている。片や中国はWHOに出す金を増やし，世界中に医療援助物資を送り付けている。援助してもらった国は，やはり中国ありがたやありがたやとなる。アメリカは毎日何百人というコロナ感染死亡者を出しながら経済活動を始めている。コロナなんて消毒液を注射すれば治るという程度の知識しか持たない大統領の国がコロナをうまく抑えることはできないだろう。

コロナを契機として，世界の覇権がアメリカから中国に移ろうとしているように思う。大きな歴史の流れがコロナによって少し早まったようだ。

賭けマージャンは違法

コロナ緊急事態宣言下に黒川検事長が賭けマージャンをしていたのではないかとウワサが出ている。検察庁法改正論議の渦中の人が，3密間違いなしのマージャンはあかんでしょう。日本の刑法では賭け事は違法。もし黒川検事長が賭けマージャンをしていたとしたら，彼を起訴できるのはただ一人検事総長しかいないのだ。その検事総長を指揮できるのは森まさこ(歌手ではない)その彼女をマネージするのが安倍総理。

普通に考えるとこの時期に，黒川検事長がマスコミ関係者とマージャンするなんてありえない事だ。深読みすると，黒川検事長はもう検察庁をやめたくなったが，今更辞めるとも言えないので、世論の力を借りて職を辞そうとしているのだ。

香港と中国

中国による統治強化に反対する香港市民の抗議活動はもう数ヶ月に及ぶが収まるどころかより過激化しているようだ。香港政府は最近デモ参加者の覆面禁止命令を出したがデモ参加者はそんな命令関係ないとばかり覆面デモを続けている。最近抗議者たちは、アメリカに助けを求めているが、それは中国が最も嫌がる事だ。一国二制度とは言っても、香港は中国の一部であり、香港の問題は全て中国国内の内政問題。従って外国が香港のことをとやかく言うのは内政干渉であるというのが中国当局の考えだ。
中国側は決して妥協しない。その一方で抗議者たちは香港の自由を守るためには決死の覚悟。
このままでは天安門事件を超える流血の惨事が起きるのではないだろうかと懸念する。
香港市民には大変気の毒であるが、もう抗議活動はやめて自らの命を守ってほしい。

安田純平さん解放

シリアの武装勢力に2015年から拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さんが解放されトルコにいるそうだ。激しい内戦のあったシリアでよく3年間生きのびたものだ。非常に喜ばしい。

アメリカのオウンゴール

驚いたことに関東地方は早くも6月末に梅雨が明けて、連日真夏の太陽がジリジリ照りつける。　今年の夏は長くなりそうだ。
アメリカのトランプ大統領は世界を相手に貿易戦争を仕掛けている。トランプは世界の自由貿易を推進する組織WTOを「脱退したい」という信じがたいことも言っているそうだ。　そして彼はすでにTPPから離脱してしまっている。
トランプが唱えるアメリカ第一主義は決してアメリカを偉大な国にすることはなくその真逆の凋落への道をひらくものだ。　RCEP（東アジア地域包括的経済連携）はASEAN諸国のほか中国・インド・豪そして日韓が参加している。　アメリカのいないTPPと中国の入っているRCEPとではその影響力が格段に違う。（もちろんRCEPが上）アメリカは世界貿易の中心の座を自ら放棄して中国に手渡そうとしている。もしかして朝鮮半島から米軍を撤退させるかもしれない。　世界の覇権はいずれアメリカから中国に移るとしても、オウンゴールでその歴史の流れを早めることはやめてもらいたい！　
ワールドカップベルギー戦まであと5時間。