チベット・新彊ウイグルでの人権問題、環境問題、四川大地震などさまざまな障害を乗り越えてとにかく8月8日に開幕した。 国家の威信をかけた開会式に圧倒された人も多いだろう。私はそのとき居酒屋で飲んでいて開会式を見逃した。TVを観ていた妻に「あの開会式は一見の価値あったよ」言われた。 アヘン戦争以来欧米列強に侵略され、先に近代化を果したアジアの小国日本にも攻め込まれ、ここ半世紀ほどは共産党政権下では文化大革命など混乱の時期もあったが、経済運営に成功してやっと”本来の”世界の大国の座を取り戻そうとしている。 あの聖火リレーでみせた中国人のナショナリズムは、170年間積もりに積もった鬱憤を一気に晴らそうとしているかのようである。 中国は世界が認める大国になるのは間違いないが、謙虚さをもった大人の国になれるでしょうかねえ?? 陰謀と暴力に染まったオイルで潤っているもう一つの返り咲き大国と比べると、まだ中国のほうが真面目である。その返り咲き大国は「なめんなよ!」とばかりに言うことを聞かなくなったとなりの小国グルジアと戦争を始めてしまった。
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