チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

スリにご用心

2004年12月04日 07時14分49秒 | Weblog
最近、街角に写真のような立看板が置かれています。11の言語で書かれた警告―「スリにご用心」。

日本語でもちゃんと「スリにご用心ください」と丁寧に書かれているところがちょっと悲しいですが、日本人もたくさん被害に遭っているのでしょう。おそらく上位11位までには入っているわけだ。

あくまでも比較の上での話ですが、スイスは安全だというイメージがやはりあるのは事実です。イタリアやフランス(特にパリ)に行くと、とても危険なところに来た感じがして、なにか緊張してしまいます。そして、スイスに戻ってくるとホッとする。ドイツだと(まだベルリンに行ったことはないのですが)あまりそういう緊張を覚えないのは、ドイツ語が通じるという安心感か、やはり同程度の安全さだと思っているからなのか。

しかし、スイスとてまるっきり安全というわけではもちろんありません。行かない方が良い場所というのは当然あるし、犯罪だってちゃんと(?)起こっています。夜遅く、あるいは早朝まだ暗い時間に女性がバス停や通りで襲われた、なんて事件がときどき新聞に載っているし、夜の S-Bahn (近郊電車)は危ないというので、警察官が乗っているという話です(とくに危ない線というのがあるのでしょう)。今日乗ったトラムでも、車内放送でスリに注意するよう呼びかけていました。

普段街を歩くのだって、ひと通りの注意はやはりしないといけない。チューリヒ市警察が出している「自己防衛を!」の広告に挙げられている注意事項は以下の通り。

・現金は必要な分だけ持ち歩くようにしましょう。もっと良いのは、クレジットカードやキャッシュカードを使うことです。(tsujigaku:スイスは意外に現金社会で、我々庶民が行くような店ではカードが使えないこともままある。郵便局のカードは割合よく通用するが、残念ながら持っていない。となると、必然的に現金を持ち歩くことになる。カードを受け付ける店をもっと増やしてほしい。銀行で儲けている国のくせに不思議な現象。)

・お金は、閉めることができる内ポケットに分けておきましょう。(tsujigaku:リスクの分散という観点からは正しいが、どこにお金を閉まったか忘れてしまうリスクも発生するだろう。)

・ハンドバッグは常に肩ヒモをかけ、わきの下に挟んで持ちましょう。(tsujigaku:確かにそのほうが安全だが、わきの下に挟んでいない人は結構多い。)

・ショッピングバッグは手から離さないようにしましょう。(tsujigaku:当たり前。)

・小銭入れや札入れを、外から見えるようにカバンや買物カゴに入れないようにしましょう。(tsujigaku:日本でもこれは危ない。けど、これをやって被害に遭った人間が身近にいる。)

・スリは接触をはかってきます。公共交通機関の停留所や乗り物内における混雑には注意しましょう。(tsujigaku:基本中の基本ですね。しかし一番やられやすい場面でもある。)

・知らない人が過度に親切にしてきたら注意しましょう。(tsujigaku:その通りなのだが、人間同士の信頼関係を壊されているわけで、悲しい話ではある。)

・クロークや椅子の背中にかけるカバンやコートの中に貴重品や証明書類、鍵を入れないようにしましょう。(tsujigaku:ついやってしまいそうで怖い。)

やはり「ひと通りの注意」なのですが、どれだけ守れているかな?