サンタの衣装

聖ニコラウスの祝日(12月6日)以来、街でサンタクロースを頻繁に見かけるようになりましたが、僕たちが日頃見慣れているサンタとは違う点が。それが帽子です。

僕もはじめは気に留めなかったのですが、というか、アメリカ風のサンタと似た、赤・白の衣装をまとっているので、ちょっとがっかりだなと思っていました。が、よく見ると、帽子が違う。写真でもわかる通り、「帽子」ではなくフードなのです。

僕たちが知っている「サンタクロース」の格好が、コカコーラ社の販促用に「発明」されたものであることは、最近ではよく知られるところとなりました(実はこれを試験に出したことがあります)。あのサンタの帽子は、アメリカのホームドラマでお父さんがよくかぶっているナイトキャップとそっくりではありませんか。赤と白は、言わずと知れたコカコーラの缶の色です。

スイスのサンタ、いや聖ニコラウスは（訛ってサミクロースと呼ばれていますが)、服装の色こそ赤と白ですが（アメリカに毒された？)、元来は司教様ですから、ちゃんと司教を思わせるガウンをまとい、フードをかぶっているのです。手にしている杖も司教の杖。聖人としての伝統をちゃんと守っているというわけです。

それにしても、こう毎週毎週サンタ、いや聖ニコラウスが街に出没しては、ありがたみがなくなってしまうような気がするのですが。