昨日、日曜の午後6時から、客員で滞在させてもらっている神学部の「学部夕食会」 (Fakultaetsessen) に参加しました。場所は、旧市街 Niederdorf から少し東の Neumarkt というところにあるレストラン Wirtschaft Neumarkt。
この夕食会は、現役の教授・助教授 (Assistenzprofessor/-in) および名誉教授が夫妻で招待されるディナーで、僕も客員教員だというので招待にあずかったわけです。僕は一人で行きましたが、ほとんどの人は夫婦一緒で来ており、一人だったのは、恩師フォレンヴァイダー教授くらいのものでした。
以前にベルン大学神学部で客員にしてもらったときは、ネクタイなんてする機会もなく、今回も同じようなものかと思っていたら、この学部夕食会だけはきちんとした格好で皆参加していました。僕も、念のためスーツを着ていったのですが、大正解でした。
夕食会の会場になった、レストランの2階の広間には、総勢で50名ほどが集まり、まずは「アペロ」。ワイングラスを片手に挨拶と談笑の輪があちらこちらにできています。こういう場は非常に苦手なのですが、皆がにこやかに話しかけてきてくれます。日本に行ったことがあるという人も結構多く、新しい知り合いも増えて良かったのですが、名前を覚えるのが大変。正直言って、大半の人の名前は思い出せません。
しかし、かつて関西学院大学に客員教授で来られた(当時僕は大学院生でした)、教会史のアルフレート・シントラー名誉教授と奥様のレギーネ・シントラーさん(彼女も非常な有名人。著作の邦訳もあり)と親しく話すことができたり、かつての新約学教授で、現在は学長をしておられるハンス・ヴェーダー氏と再会する機会を得たことは大きな収穫でした。
6時半ごろからようやく食事の始まり。指定された、10人がけのテーブルにつき(テーブルでの席は自由)、学部長の挨拶・学事報告に続いて、コースの料理をいただきました。ちなみにメニューは、
・サラダ
・オニオングラタンスープ
(メインを次の3つから選ぶ)
・子牛の背肉ステーキ、ヤマドリダケのソース または
・チューリヒ湖のフェルヒェン(マスの一種)を茹でたもの、プロセッコ(発泡性ワイン)のソース または
・野菜のカネローニ、パルメザンチーズがけ(ベジタリアン向け)
・パンナコッタ
という具合でした。僕は魚にしました(ようです。ひと月以上前に、参加の返事をして、その際にメインを選ばされていたので、どれを選んだのか、思い出せなくて)。
これだけなら、1時間もあれば食べてしまえそうですが、食事は実にゆっくり、ゆっくりと進み、合間に、他大学へ移る先生への送別の辞、60歳、70歳を迎える教授・名誉教授へのお祝いのスピーチなどが入り、そのスピーチへの答辞もつくので、デザートを食べ終わり、お開きとなったのがなんと10時半。
テーブルの前と横は、上述のシントラー夫妻、斜め前はフォレンヴァイダー教授だったので、話もはずんだのですが、ワインが回ってくると、突然眠気が……。思えば、午後には日本語礼拝で説教もして、その後昼食会(といっても、こちらはこじんまりとしたものでしたが)もしているので、少なからず疲れていたはず。礼拝から帰宅して、休む間もなくこの学部夕食会に出かけ、ずっとドイツ語を話し続けていたのですから。しかし、まさか居眠りするわけにもいかないので、必死で(しかし楽しく)歓談を続けました。
終って家に帰り着くと、さすがにぐったりとしましたが、しかし良い経験をしました。学部の教員がこのように集まり、名誉教授も招待して、一緒に食事をするというのは、学部の伝統と現在、そして将来を皆で共有するという意味でも有益だと思います。夫婦で招待されるということですが、これはヨーロッパの文化に属することでしょう。日本では見られない習慣です。
本当は、写真で会場の様子を伝えたかったのですが、ちょっとカメラを出せる雰囲気ではなかったので断念しました。写真は、当日配布された紙で、下にはワインの名前が記されています。ちなみに:
白は Vernaccia di San Gimigniano 2003. Toscana, Vigna Santa Chiara
赤は Barbera d'Asti "Vigneto Gustin" 2000. Piemont, Fratelli Rovero
この夕食会は、現役の教授・助教授 (Assistenzprofessor/-in) および名誉教授が夫妻で招待されるディナーで、僕も客員教員だというので招待にあずかったわけです。僕は一人で行きましたが、ほとんどの人は夫婦一緒で来ており、一人だったのは、恩師フォレンヴァイダー教授くらいのものでした。
以前にベルン大学神学部で客員にしてもらったときは、ネクタイなんてする機会もなく、今回も同じようなものかと思っていたら、この学部夕食会だけはきちんとした格好で皆参加していました。僕も、念のためスーツを着ていったのですが、大正解でした。
夕食会の会場になった、レストランの2階の広間には、総勢で50名ほどが集まり、まずは「アペロ」。ワイングラスを片手に挨拶と談笑の輪があちらこちらにできています。こういう場は非常に苦手なのですが、皆がにこやかに話しかけてきてくれます。日本に行ったことがあるという人も結構多く、新しい知り合いも増えて良かったのですが、名前を覚えるのが大変。正直言って、大半の人の名前は思い出せません。
しかし、かつて関西学院大学に客員教授で来られた(当時僕は大学院生でした)、教会史のアルフレート・シントラー名誉教授と奥様のレギーネ・シントラーさん(彼女も非常な有名人。著作の邦訳もあり)と親しく話すことができたり、かつての新約学教授で、現在は学長をしておられるハンス・ヴェーダー氏と再会する機会を得たことは大きな収穫でした。
6時半ごろからようやく食事の始まり。指定された、10人がけのテーブルにつき(テーブルでの席は自由)、学部長の挨拶・学事報告に続いて、コースの料理をいただきました。ちなみにメニューは、
・サラダ
・オニオングラタンスープ
(メインを次の3つから選ぶ)
・子牛の背肉ステーキ、ヤマドリダケのソース または
・チューリヒ湖のフェルヒェン(マスの一種)を茹でたもの、プロセッコ(発泡性ワイン)のソース または
・野菜のカネローニ、パルメザンチーズがけ(ベジタリアン向け)
・パンナコッタ
という具合でした。僕は魚にしました(ようです。ひと月以上前に、参加の返事をして、その際にメインを選ばされていたので、どれを選んだのか、思い出せなくて)。
これだけなら、1時間もあれば食べてしまえそうですが、食事は実にゆっくり、ゆっくりと進み、合間に、他大学へ移る先生への送別の辞、60歳、70歳を迎える教授・名誉教授へのお祝いのスピーチなどが入り、そのスピーチへの答辞もつくので、デザートを食べ終わり、お開きとなったのがなんと10時半。
テーブルの前と横は、上述のシントラー夫妻、斜め前はフォレンヴァイダー教授だったので、話もはずんだのですが、ワインが回ってくると、突然眠気が……。思えば、午後には日本語礼拝で説教もして、その後昼食会(といっても、こちらはこじんまりとしたものでしたが)もしているので、少なからず疲れていたはず。礼拝から帰宅して、休む間もなくこの学部夕食会に出かけ、ずっとドイツ語を話し続けていたのですから。しかし、まさか居眠りするわけにもいかないので、必死で(しかし楽しく)歓談を続けました。
終って家に帰り着くと、さすがにぐったりとしましたが、しかし良い経験をしました。学部の教員がこのように集まり、名誉教授も招待して、一緒に食事をするというのは、学部の伝統と現在、そして将来を皆で共有するという意味でも有益だと思います。夫婦で招待されるということですが、これはヨーロッパの文化に属することでしょう。日本では見られない習慣です。
本当は、写真で会場の様子を伝えたかったのですが、ちょっとカメラを出せる雰囲気ではなかったので断念しました。写真は、当日配布された紙で、下にはワインの名前が記されています。ちなみに:
白は Vernaccia di San Gimigniano 2003. Toscana, Vigna Santa Chiara
赤は Barbera d'Asti "Vigneto Gustin" 2000. Piemont, Fratelli Rovero