チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

スイスのラーメンはなぜ…?

2004年12月09日 02時30分17秒 | Weblog
お昼ごはんにラーメンを作って食べました。なにか、日本にいるときよりもスイスに来てからの方がインスタントラーメンを食べる機会が多いようです。

最近、日本の父や友人から支援物資を頂戴したおかげで(フラウM重さん、ありがとうございました!)、家の中に日本のラーメンが備蓄できるようになりました。ということで、こちらに来て間もない頃にミグロで買ったラーメンを今日はまず消費することに。

いつも同じ後悔を繰り返すのですが、なぜ食べる前に写真を撮らず、食べてしまってから思い出すのでしょうか。今回の写真も、開封して捨てていた袋をゴミ入れから取り出して撮りました。皺が寄っているのはそのせいです。

どうやらこのラーメン、日清食品と提携して作っているようです。決して日清食品のものを輸入しているわけではありません。袋には NISSIN 日清食品 という大きなマークが。これはチキン味で、他にも数種類のスープがあります。

ミグロのラーメンには以前痛い目に遭っているので(激辛だった)、今回も半信半疑で作ってみたのですが、麺はどうってことない普通の、おそらくラードで揚げてあるフライ麺、スープも、少なくとも激辛ではありません。確かにチキン味。しかし!

スープが胡椒辛いのです。どうしてこんなに胡椒を入れる必要があるのでしょうか。これさえなければ合格点をやったのに!

思うに、基本は日本のラーメンに拠っているのでしょう。でなければもっと不味いスープなはず。そういう、ラーメンの名を冒涜するような代物がスイスでは出回っているのです。ベルンに最初に住んでいた10年前には、そういうラーメンもどきに泣かされたものです。本物の日本製ラーメンは高いので、つい安価なまがいものに手を出してしまって。しかし、その点では今回のラーメンはレベルに達しています。したがって、スイス人が一から作ったスープとは思えません。

しかし、日本人がこんな味付けのものを作るはずがありません。スイス人のアドヴァイザーみたいな人が、こういう味付けにアレンジするよう提案したに違いない。しかし、それは結果として、不味くアレンジしたわけです。

異国の食べ物の味付けをアレンジすることは珍しくありません。中華料理だって、日本では日本風だし、ヨーロッパではヨーロッパ風です(はっきり言えば、スイスの中華料理屋は全体的に美味しくない)。しかし、単に胡椒の入れすぎとしか思えない、今回のような場合はどう解釈したら
いいのでしょうか。スイス人は辛いのが好きなのか? 確かに、薄味の繊細さみたいなものは、ここでは期待すべくもないので、日本のラーメンスープのままだと、味が薄く、頼りなく感じるのかもしれません。スイスで外食すると(あまりしないけど)、必ずと言ってよいくらい、家に帰ってから喉がやたらに渇きます。辛いのが好き、というよりも、味の濃いのが好きなのでしょう。

このミグロ・ラーメン、90ラッペン(80円くらい)ですから、値段はまぁ許せる範囲内です。しかし、同じ食べるなら、以前に紹介した中華食材店 Lian-Hua で買える「明星三昧」の方がお勧めです。

次からはようやく、日本から送っていただいたラーメンを食べられます。

クリスマス・シーズンにおよそ無縁な話題で申し訳ない。