夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

伊福部 昭 【日本狂詩曲】

2019年06月09日 18時21分07秒 | 日記
伊福部昭 日本狂詩曲~祭り - YouTube 

第二曲【祭】・・・日本人は決して【おとなしい】民族ではない、【エネルギー】の塊である。日本国を一言で表現するならば【横溢するエネルギー】或は【秩序が隠れたガラクタ箱】
・・・そうだ、一見無秩序に見える。しかしどうかするとこれが垣間見えることがある。
外国人はここが気味が悪い。このエネルギーとそれを統御する秩序の【怖さ】を身に染みて知って居るからアメリカは沖縄に居て、どこやらは南京とか慰安婦とかの造り話に夢中になり、ロシアは日本の北方領土に居座っている。
日本人に、この【エネルギー】と【隠れた秩序】を説明せよ、と言っても出来ない、分からない、『そんなもんあるんか?』だろう。DNAに隠れているから本人も知らない。だから余計に始末が悪い。考え様によっては日本人は世界で最も始末に終えない人々かもしれない。


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3台のギター

2019年06月09日 17時40分36秒 | 日記
宍戸睦夫氏に【ギターの為のプレリュードとトッカータ】と言う曲がある。これは【私の手】では平山さんのギターでしか弾けない。日本の音楽の著しい特徴・・・ノスタルジックな静寂と情念の爆発、追想する緩やかな旋律に続く不協和音の激走!

そしてこれは伊福部昭氏の音楽にも共通している。伊福部氏の【日本狂詩曲】、これが何時の日にか靖国神社の暗闇の境内で演奏されるのを聴けたら!

余談・・・ルネッサンス・リュート曲の中に tasta de corde と言うのがある。ただ音を並べてあるだけで【どのように弾くか】の指定はない。これは日本語にすると【調弦】と言う。本演奏に入る前にこれで調律するのだ。このジャンルがバロック時代になって prelude【前奏】となった。だからバロック・リュート曲のプレリュードにはただ音符が並んでいるだけで【どう弾くか?】は演奏者の自由である。・・・だから表現が難しい、難しいから面白い!
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3台のギター

2019年06月09日 16時59分18秒 | 日記

上段は、古楽器製作で高名な丹波篠山の平山氏のギター。氏のガンバ、ピアノの祖先(何と言ったっけ)、パイプオルガン、リュート等の製作修復経験に基付く構造や寸法の考え方、日本人の体格に適合する寸法、によって創られた独特のギター。スプルースとローズウド、弦長61cm、セラックニス仕上げ。19世紀ギターの新古品と言う雰囲気がある。

中段は有名なスペイン、トレドのマニュエル・ロドリゲス工房のフラメンコギター。スプルースとシプレス、弦長65cm、ウレタン塗装。如何にもスペイン。

下段はルーマニアのバイオリンメーカー HORA reghin のECO modelギター、棹まで全て楓材、表甲はスプルース、弦長65cm、ウレタン塗装。試供品のようで初めからラベルがない。如何にも東欧、しかし響孔モザイクが【ローマ】の子孫であることを物語っている。

どれが自分に最適のギターか?を探り出したい、と言うわけで Isaac Albeniz の Mallorca 、Dilermando Reis の Eterna Saudade をとっかえひっかえ弾いて見る。

atelier HIRAYAMA : とにかく弾き易い、音がどの弦のどのポジションでも【輝くように出る】、楽器全体が鳴る。
Manuel Rodriguez : 何と言ったらいいのかな?この chrispy な音と余韻、決して大きい音ではないが魂を持って行かれるような音。
HORA : 多分【棹が楓】のせいだろう、表甲は決して上等とは思えないが【芯の詰まった】音がピーンと辺りに染みとおる。細胞の中にまで沁みて来るような気分。

どれか一台しか残せないとなったらどれ?と考え始めて結論が出ない。
で、最も【生き生きと、自分独自の、聴かせる演奏を【させる】のはどれだ? と何度もやってみると【鼻の差】で 平山さんのギターかな?

ああ、ナヤマシイ、苦しい、僕は不幸だ!

オマエ、リュートはドースルンダ?!

大体欲張りなんだよ!

ただあらためてこうして並べて見ると平山氏のギターが最も各部の均整がとれて姿が美しいことに気が着いた。
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