純米・・・田舎ではあまり使わない言い方だったが・・・
純綿・・・あの当時は純綿のブラウスなんて貴重品だった。
粉食・・・パンのことだ。
MSA協定・・・アメリカの日本に対する食糧援助協定。
黄変米・・・昭和32年頃あった。正確に記憶していないが何らかの原因で黄色くなった米。
人造米・・・米粒を型押ししたでんぷん質の板のようなものを割って米粒にした米代替品。
ベンベルグ・・・化学繊維。
スフ・・・化学繊維、stable fiberの略。
米穀通帳・・・戦時中、米は配給だった。その名残は昭和35年辺りまであった。東京や大阪に遊学する際にはこれを持って行く事が必要だった。
仁丹・・・これは昭和40年代まであった。昔、処刑された人の肝を取って薬にしていたらしいが、多分この苦い小さな丸薬はその記憶を引きずったもの。人胆が起こりではないか?口内清涼剤として日本人はよく口に入れて噛みつぶした。それを見た外国人が『あれは多分精力剤だ、日本人がエネルギッシュなのはあのせいだ』なんて言ったとか言わなかったとか。
練炭火鉢・・・学生時代、この中鉢だけを取り出して畳に置いてすき焼きをやり、畳を焦がしてエライ目に逢った。
顔丹(ビンタン)・・・これは台湾在住国民が使った言葉、洗面器のこと。
教育二法案・・・昭和29年頃、国会で審議された教育に関する法案。
へっつい・・・かまどのこと
どもを見た・・・鹿児島方言、認知症のこと。
じぇんもん・・・肥前方言、乞食坊主、拡大して、欲の皮の突っ張った坊主。
(九州方言は【せ】を【しぇ】と言う。田舎では【せんせい】ではなく【しぇんしぇー】だった。台北育ちの父はそれに苛立った。だが、実はこちらの方が古語の言い方。九州は平安・鎌倉までの文化が化石化している)
樺美智子さん・・・全学連の安保反対デモで群衆に踏みつぶされて亡くなった最初の犠牲者、東大学生。
虫下しチョコレート・・・文字通り・・!
海人藻・・・こいつを大釜で煎じて煮汁を飲むと回虫が・・・うわあ、ヤメテクレー、言うな!
靴底のゴム、地下足袋のゴムなどを学校に持って行くと新しい月星ズックがもらえた。地方によってはネズミのシッポを持って行くと・・。またお茶の実を集めて持って行っても何かに替えてもらえた。
4月・・・麦刈り休暇3日ぐらい。6月・・・田植え休暇3日ぐらい。9月・・・稲刈り休暇3日ぐらい、あった。
誘蛾灯・・・田圃の虫よけ
つまぐろよこばい、せじろうんか・・・稲に着く虫
八反押し・・・他の草取りの機械
とうみ・・・稲モミからゴミを吹き飛ばす機械。
ばら・・・蚕を飼う平たく大きい(直系3,4尺)の竹製の浅い籠。
しょけ・・・ざる。
しゃりき・・・車力と書く。人が引く荷車。
十能・五徳・火消壺・・・いずれも火鉢に関わる道具。恐れ入る名前だな。
バンコ・・・長椅子。
ラーフル・・・黒板消し。
かば色・・・鹿児島県だけかもしれない、英語で言えば buff colour。
国防色・・・要は軍服などの用途に使った布の色。
てんがら・・・鹿児島県だけかもしれない、【賢い】の意。
分限者・・・金持ち。
【米の】供出・・・何だと思う?