ある事柄を顕在意識は『軽く受け止め』ても潜在無意識は『一大事!』と受け止め、【真剣さの度合い】を一変させる事がある。顕在意識は間抜けで、『エッ、そんなことになったのか?』程度。【真剣さがどういうカラクリで行動に繋がったか?】さえ気着かない。
父は教師だった。その父が私の居る中学校に赴任したのは一年から二年になる春だった。二年で最初の中間試験で私は一番になった。今の言い方をすれば『そうなんだ!!』と先生方はびっくりされた。私としては別段普通の事としか考えていなかったが潜在無意識は『これは一大事!』と受け止めたのだろう。
今朝、あるブログでトランプ大統領が【日米安保条約】破棄の意向を表明し、官房長官が『聞いていない』と否定なさった、との記事を見た。真実の程は判らないが仮に破棄になるとしたら日本人の潜在無意識への衝撃は予想以上のものだろう。【虎の威を借りるキツネ】的心情、『バックが居るんだぞ』と言うチンピラ的空威張り、そして『いざとなったらアイツが出て来る』と言う所謂【お花畑】妄想、が一遍に消し飛んでしまう。
これぞ【太平の眠りを覚ますジョウキセン】だ、大歓迎!!特に沖縄の問題は消滅し、北方領土はロシアの言いがかりが空論になる。日本国民は【浮ついた現状】を直視させられる、させられて顕在意識はさほどでもないかもしれないが潜在無意識は180度ひっくり返る、まさに石垣が一夜にして組替わる!!
しかし、安保条約を破棄しても沖縄からは撤退しないのではないかな?横田からも・・・。トランプ大統領は会社の社長と同じで【貸借対照表】しか見ないかもしれないが【実務家】はそんなものに興味は薄い。
日米安保条約は元々、【アメリカを手足に使って】世界制覇を目論んだ勢力が【日本を縛っておく】為に発案したものだろうが今やその意図から逸れて【アメリカの防衛線を日本・台湾・フィリピン】のラインに維持しようとのアメリカ軍の意図に沿ったものになっているのではないか?併せて日本列島を世界の東半分を掌握する基地と見做しているのではないか?太平洋でひどい目に遭い、東京空襲も二発の原子爆弾も効果がなかった事をアメリカの政治は忘れても軍人は忘れない。・・日本が降伏したのはソ連が参戦して【二面作戦は不可能】と知っていた日本軍の決断だ。ルーズベルトは焦ってスターリンに日ソ不可侵条約を破棄させたと、どこかで読んだ事がある。
しかし、この現代の黒船、来て欲しい!!こうでもしなければ日本人は『腰の刀が重くてタマラヌ』と嘯き【太平の世を謳歌する薄らバカ】のままで地上から消える・・・消えて『コレがあの美しかった、美味いものが一杯あった、お人よしの天国、日本の成れの果てか?!』になってしまう。
【雲の上人の不祥事】【中高年ひきこもり】【孤独死腐乱死体】【子殺し・親殺し】【教育の硬直化】などなど、日本は【ある閾値、limit】に近着いている気がする。陰極まって陽となることを切に望んでいる。
その為には【太平の眠りを覚ます】一大電撃が必要なのだ。そうでもしなければ日本は目を覚まさない。