TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

恋のいばら

2023年10月05日 | 映画鑑賞日記

レンタル店で借りて観た映画『恋のいばら』の感想です。

桃(松本穂香さん)は健太朗(渡邊圭祐さん)にふられ、新しい恋人ができたらしいということを知り、それが誰なのかをSNSを利用して莉子(玉城ティナさん)という女性だったのを突き止めます。桃は莉子に会いに行き、リベンジポルノを撮られたのでその記録を削除したいので、協力して欲しいと持ち掛けます。莉子は最初は相手にしなかったのですが、桃と一緒に健太朗の自宅に忍び込みパソコンに保存してあった画像画像に辿り着くといったストーリーでした。健太朗を通して三角関係がどういう風に変化して行ったのかがコミカル風に描かれていました。

SNSで簡単に特定できて見つかってしまうというのを見ていると現代のネット社会の怖さがわかりましたし、女性関係にだらしなかった健太朗は女性にもてそうな男性像だったけれど、24歳の桃と莉子の二人の女性が最後に取った行動はある意味女性蔑視していたかのような行動を取っていた男性の根底にある本当の実像への報復でした。この映画の中で出て来る「いばら姫」の絵本がこの映画の主題の伏線だったのかなと思いました。

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すずめの戸締り

2023年10月04日 | 映画鑑賞日記

レンタル店で借りて観たアニメ『すずめの戸締り』の感想です。

災いの元になっていた扉を閉めに行くのを使命にして行くすずめの成長が描かれていた新海監督の話題s作。ある日、すずめが学校に登校していたときに災いをもたらす扉を閉める「閉じ師」の青年・草太と出会います。草太と出会ったすずめは、扉を閉める仕事を引き継いで行くといったストーリーでした。扉が開く場所に必ず現れる人の言葉をしゃべる白い猫ダイジンはすずめを好きになり、ライバルに見えたのかすずめのお母さんの形見だった椅子に草太の姿を変えてしまいます。椅子になってしまった草太の仕事を引き継ぎながらもすずめ自身の震災での悲しみや辛さなどのいろいろな思いを胸に秘めながら前に進んで行こうとしていた姿が格好良かったです。なぜいつも廃墟に扉があるのかなあと思いましたし、この映画のストーリーの中でのよくわからないようなことを考えたらきりがなかったけれど、すずめが自身の心の中にあったいろいろなものから開放されて行く姿が多くの方々の心にきっと響くのだろうなあと思いながら見終えました。

 

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こちらアミ子

2023年10月02日 | 映画鑑賞日記

レンタル店で借りて観た映画『こちらアミ子』の感想です。

ちょっと風変わりな女の子・小学5年生のアミ子が主人公。アミ子(大沢一菜さん)は優しい父哲郎(井浦新さん)と自宅で子供たちに習字を教えている先生の母さゆり(小野真千子さん)といつも一緒に遊んでくれていた兄の4人家族。アミ子の純粋無垢な行動が家族やアミ子が気にしている同級生のり君たちを変容させていく様がアミ子の視線を中心に描かれていました。アミ子はそのままずっと変わらないだろうけれど、アミ子の周りにいた人たちは遠ざけて行くといったストーリー。アミ子の自由な世界は周りの人々の世界と交わらないとアミ子はうざくて遠ざけられるといったある意味社会の一端を描いていたかのようにも見えた物語でした。けれど、アミ子はそんなのを気にせず生きて行くといったある意味頼もしくも見えたアミ子にエールを送ってみたくなった物語でもありました。

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近江商人、走る!

2023年09月28日 | 映画鑑賞日記

レンタル店で借りて観た映画『近江商人、走る!』の感想です。近江商人で薬売りの喜平(村田秀亮さん)に会って大根売りを助けてもらった銀次(植村侑さん)が主人公。父を亡くした銀次は喜平の勧めで大津の大善屋に丁稚奉公に入ることになります。少年だった銀次は大善屋で修業を重ね、町の人々の助けになるような互助組合を作ってけがをした大工を助けたり、お客が減ってしまった茶屋の看板娘お仙(田野優花さん)のアイドル化計画を手掛けたり、眼鏡職人の有益(前野朋哉さん)を助けたりと店の仕事の他にも知恵を絞ったりいろいろな工夫を凝らして町の人々を助けながら近江商人として立派に歩んで行く姿が描かれていました。そんな中、悪徳奉行と銀次の先輩の丁稚蔵之介(森永悠希さん)の父の企みで大善屋が千両(約一億円)もの多額の借金を背負わされる危機が訪れます。その窮地をなんとか乗り越えようと銀次は大津と堂島の米の値段の差を利用した裁定取引を思い付き、16里(60キロ)離れていた大津と堂島の間にやぐらを立て旗を振って銀次が今まで助けてきた町の仲間たちとともに総出で取り組んだ結果が見事でした。

この映画では近江商人の三方よしの心得が描かれていました。三方よしとは「買い手よし、売り手よし、世間よし」の近江商人がよしとされていた精神で現代社会においてもその心得が経営理念にも取り入れられて受け継がれています。先日近江八幡で買ってきたお土産のひとつだった丁稚羊羹の中にこの三方よしの説明書が入っていたのを覚えていました。近江商人の三方よしの心得は現代においても仕事と向き合う姿勢にも繋がる心得だということがよく伝わってきました。今の日本では時々この心得がなおざりにされているようなニュースになるような企業が増えてきているかのようにも思いました。この心得が継承され続けるような日本であってほしいなあと思いながら見ました。また、父を幼いころに失った銀次にとって家族は大善屋の主人や同じ丁稚たちや町の仲間たちだったことも暗に描かれていたシーンがたくさん出てきてました。銀次が丁稚仲間の蔵之介を信じようとしことや蔵之介が父親の言いなりになることを拒むことを決意し、血縁で結ばれていた父と決別し、日ごろから世話になっていた大善屋の人々のために頑張る姿が描かれており、家族とは何かを問う意味の奥深さをも描かれていたように思いました。近江八幡の八幡堀や琵琶湖が出てきていたのも印象深かったです。

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#マンホール

2023年09月25日 | 映画鑑賞日記

レンタル店で借りて観た映画『#マンホール』の感想です。

社長令嬢との結婚式前夜、渋谷で開かれてサプライズで結婚を祝う仲間たちとのパーティに出席した後、マンホールの穴に落ちてしまった川村俊介(中島裕翔さん)を描いたホラー的でもあり、サスペンス的でもあり、最後のシーンまで見ると恐ろしかった気分になったちょっと変わった映画でした。何の予想もなく借りて観た映画が急転直下の展開になるという結末に少々驚きながら観賞しました。

マンホールの穴に落ちてしまったことで、足を負傷し、マンホールの中に掛けられていた地上まで上るハシゴも途中が壊れており、マンホールから脱出しようと思っても身動きが取れない川村は、唯一やり取りできるツールとして持っていたスマホで知り合いに連絡しますが、繋がったのは彼のモトカノの舞だけでした。舞と応答を取りながらもSNSでアカウントを立ち上げSNSを駆使して落ちた場所が渋谷ではないということやはめられたことに徐々に気付き今いる場所が一体どこなのかを突き止めてもらったりはめた人物が誰なのかを突き止めようとして行きますが、最後の最後にどんでん返しが待っていました。なんと恐ろしいのでしょう。

罪を犯した人には天罰が降り掛かることということだったのかもしれないなあと思いましたし、日ごろからまじめに生きて行くことの大切さを実感した映画でした。

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こんにちは、母さん

2023年09月23日 | 映画鑑賞日記

梅田の映画館で『こんにちは、母さん』を見てきました。山田洋次監督の作品で、『母べえ』、『母と暮らせば』に続く吉永小百合さんの母三部作の集大成の映画と宣伝されていました。『母べえ』、『母と暮らせば』も映画館で鑑賞しました。この三作目も映画館の一番前の席で鑑賞しました。今回は吉永さん演じる福江と大泉洋さん演じる息子・昭夫と永野芽郁さん演じる昭夫の娘・舞の家族を中心に彼らの周りの人々との日常が描かれていました。

福江が暮らす東京の下町・向島がこの映画の舞台で、福江は足袋屋のお店を亡き夫の後を継ぎきりもりしながらホームレスの支援をするボランティア活動をも仲間とともに精を出しつつ毎日を楽しそうに暮らしていました。そんな中、大手の企業で人事部長の仕事に行き詰まり、妻との離婚話、娘舞との関係などに頭を痛めていた昭夫がふらっと訪れてきます。ボランティア活動で一緒に活動していた寺尾聰さん演じる牧師さんに淡い恋心を持っていた福江や昭夫の大学時代からの友人で同じ会社で働く友人のリストラでトラブルになったり、その友人との関係を描きながらストーリーは進んで行きました。寅さんの映画を見ているようなお豆腐やさんが街中をラッパを吹きながら売り歩く下町の様子や縁側がある福江が暮らす下町の民家や下町の風景は下町が以前から持っていた独特の良さをいまだに醸し出していましたし、令和の現代になってもその昔の下町と令和の下町が上手く溶け合っていた様子が時にはしんみりと時にはほのぼのと描かれており、最後まで鑑賞すると徐々に温かい気分になった気がします。福江と昭夫が最後に一緒に眺めていた花火がこの映画の中で一番印象に残った親子愛を感じた風景でした。

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こんにちは、母さんの続き

2023年09月23日 | 映画鑑賞日記

先日見に行ってきた映画『こんにちは、母さん』を映画館で鑑賞していて、印象に残ったことがいくつかありました。

一つ目は映画の中で流れていた息子の昭夫が好きだったと言っていたサザンオールスターズの『涙のキッス』とカセットデッキでした。サザンオールスターズのライブに行ってきたよと年賀状に何回か書かれていた一番最初にいた職場の先輩は自分よりも17歳ほど年上の方ですが、お元気でお過ごしになられているのかなとこの映画を見ていて思いました。一番最初にいた職場では阪神ファンの先輩の方々がたくさんおられました。阪神が久々に優勝した年なので先輩の方々はさぞ喜んでおられるのだろうなあと思ったり一番最初にいた職場のことを思い出しながら見ました。昔よく流行っていた赤色のカセットデッキも懐かしかったです。

二つ目は昭夫の仕事に対する向き合い方でした。昭夫は大手の企業の人事部長で、毎日、その会社で肩たたきをする中間管理職のような立場でした。地位や給料などは優遇されている立場にあっても、その仕事に嫌気が差していたようで同じ企業に勤める大学時代からの友人がリストラされようとしていたために尽力し続けていましたが、最後には自らの地位や仕事を投げ売って友人の次の就職先を見つけてあげるという昭夫の姿が描かれていました。だいぶん前に大手の企業に勤めていた方が退職されて救急車の運転の仕事をされていたのを聞いたことがあったので、昭夫と同じような立場だったのかもしれないなあと思いました。自分自身は大企業ではない職場で働いていたので、まだゆるい職場環境だったから何十年も働くことができたかもしれないなあと思いました。昭夫のようながんじがらめ状態の状況の仕事だったら自分だったら昭夫のように根気よく働かずすぐに辞めてたかもしれないと思いました。

三つ目は福江の家があった下町の風景でした。映画の中で出てきた下町はまさしく昭和を思い出すような懐かしい風景でした。豆腐屋さんがラッパを吹きながら街中で豆腐を売り歩くシーンが出てきましたが、今でもこういう情景が下町には残っているのだなあと思いました。昔子供の頃、大阪市内の家の近所でも豆腐屋さんや金魚やさんや竿竹を売り歩いておられたのをよく見掛けたのですが、その姿を見ることは今はもうありません。この風景は懐かしいだけではなくその時代が今よりももっと温かいものが多かったような気がしました。携帯やインターネットや大型スーパーなどの便利そうなものがなかった時代なのですが、その当時の風景が今も残っており現代と繋がっている下町はいいなあと思いました。福江が暮らす家の中に縁側があったり、庭があったり、赤べこやこけしが棚の中にたくさん並べられていたり今の現代ドラマなどでは絶対出て来ないような家の中のいろいろなものたちの存在は懐かしいだけでなく忘れてはいけないような思いに気が付くような風景でした。

四つ目は福江が恋していた牧師が北海道に行ってしまい、その失恋が描かれていたシーンでした。北海道に一緒に行きたいと懇願した福江でしたが、結局一人で北海道に旅立った牧師との恋愛関係が切なく描かれていました。歳に関係なく恋愛関係は紡げるときもあったりするものなのでしょうけれど、その淡い関係に生きる勇気をもらっていた福江の心の中がよく伝わってきました。人はちょっとしたことが嬉しかったり、ちょっとした温かい思いを受け取った記憶が生きる力になっていることも多々あるということなのだろうと思いました。

五つ目は最後のシーンで福江の家の庭から上のほうだけ見える花火の情景です。我が家でも昔は大阪城越しに天神祭りのときに打ち上がる花火が見えていた時期がありました。家族皆で上のほうだけ見えていた花火をよく眺めたものです。息子の昭夫と二人でこの花火を眺めていたシーンは福江と昭夫の昔の思い出と今後の生き方を明るく照らしていたかのようなシーンでした。

最後に映画の中で流れていた涙のキッスの動画を貼り付けてみました。

涙のキッス(サザンオールスターズ) - 桑田 佳祐 -

 

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アイ・アムまきもと

2023年09月14日 | 映画鑑賞日記

レンタル店で借りて観た映画『アイ・アムまきもと』の感想です。

山形県の庄内市の役所のおみおくり係担当の牧本壮(阿部サダヲさん)が主人公。おみおくり係とは人知れず亡くなった人々を埋葬する仕事なのですが、主人公の牧本は故人の思いを大切にする心優しい人物として描かれていて好感を持ちました。身寄りがなかった故人のお葬式を自費で挙げたり、故人の大切にしていたものなどをアルバムに貼って保存したり、故人の安置所だった警察署に所定の時間までに故人を引き取りに行かずに警察官の神代(松下洸平さん)に絶えず怒られたりしながらも常にマイペースで自らの仕事だったおみおくりに誇りを持ちいつも真剣に真心を込めて行っていた様子が描かれて行きました。最後まで丁寧に故人を送る行いは牧本にしかできないような立派な行いだとわかるようなシーンがいくつも出てきてました。役所に新着任してきた上司の一括で牧本がしていたおみおくり係が閉鎖されることに決まります。そんな中、蕪木という男性(宇崎竜童さん)のおみおくりが最後の仕事になった牧本は最後のおみおくりの仕事にいつも以上に親身になって、亡き蕪木の葬儀に少しでも多くの人々に参列してもらいたいとごくわずかの手掛かりから知人や友人、娘の津森塔子(満島ひかりさん)の所在を探し出し、蕪木の葬儀にはたくさんの人々が参列してくれることになりました。しかし、その蕪木の葬儀を牧本は見守ることができませんでした。横断歩道で車に引かれてあっけなく逝ってしまったからでした。牧本は無縁仏として葬られたのですが、いつも怒られていた神代からねぎらいの言葉を掛けられていましたし、牧本がそれまでに丁寧に世話してきた故人の人たちが牧本に感謝していたシーンが最後のほうで出てきてました。よく頑張ったねと私も言ってあげたいです。こんな優しい牧本に見守られた故人の方々はきっと喜んでおられたということだと思いましたし、牧本がそれまでに見返りを求めずやり続けてきた優しい行いは目立たないけれど、牧本の仕事ぶりや優しい人柄は牧本の周りにいた人々にも故人にもちゃんと伝わっていたのですよね。牧本のように生きて行く意味は奥深いし、素晴らしいなあとも思いました。人の最期を描いていた映画なのですが、牧本の優しさや仕事に対する熱い思いが全面に描かれていてほんわかした温かさを終始感じたオススメの映画でした。

酒田駅や鳥海山などの景色が何回か出てきていたのも印象に残りました。

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丘の上の本屋さん

2023年09月09日 | 映画鑑賞日記

レンタル店で借りて観た映画『丘の上の本屋さん』の感想です。

イタリアの風光明媚な丘の上に建つ古書店の店主リベロがある日店の前で本を眺めていた難民の少年エシエンに本を貸し与えて行き本を通して繋がって行く心温まる物語。ミッキーマウスの漫画本から始まり、ピノキオ、イソップ物語、星のおうじさま、白鯨など文学作品の王道のような物語を貸し与えて、読後の感想を聞きながらものの見方や考え方を提示していく様子を中心に描かれていました。エシエンの他にも古書店には日替わりでいろいろなお客さんがやって来て、本を通して人と人とが繋がって行く様子や古書店の隣のカフェで働いている青年二コラとの友情や彼が恋焦がれているキアラとの関係を織り交ぜながらストーリーは穏やかに進んで行きました。本を通して図書館のように人と人とを繋ぐ役割を果たしていたリベロ叔父さんの心意気が素敵だったお話でした。

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月の満ち欠け

2023年09月01日 | 映画鑑賞日記

レンタル店で借りてみた映画『月の満ち欠け』の感想です。佐藤正午直木賞受賞作品の映画化です。主人公の小山内堅(大泉洋さん)は27年前に車の事故で妻梢(柴崎コウさん)と娘瑠璃(菊池日菜子さん)を亡くしてから生活が一変して毎日を過ごしていましたが、そんな中、三角哲彦(目黒蓮さん)が小山内の元に尋ねてきました。彼は昔小山内の娘瑠璃が小学生の頃、三角を尋ねて彼がアルバイトしていたレコード店までやってきたことがあったことや三角がかつて愛した正木瑠璃(有村架純さん)の生まれ変わりではないかと告げにやってきたのでした。また、小山内の娘の瑠璃と親友だった緑坂ゆい(伊藤沙莉さん)の娘の瑠璃とともに小山内に会いに来て、小山内は娘の瑠璃と正木瑠璃、ゆいの娘瑠璃の繋がりに時を超えて対峙していく様が描かれていた映画でした。

月の満ち欠けのように人は亡くなっても生まれ変わり、身体や魂を借りて会いたい人に会いに行くと行ったことが本当にあったとすれば身体や魂に宿られたその人にとったらその人の人生がその人のものでなくなると思ったら迷惑な話になるだろうと思いました。いくら会いたいからと言ってもそんな迷惑になりそうなことを自分だったら絶対しないだろうと思いました。

この映画で印象に残ったこと、小山内が娘が小学生の頃に言われた言葉と全く同じ言葉を緑坂ゆいの娘の瑠璃に投げ掛けられたシーンがありました。瑠璃のいう名前で繋がっていた信じ難いことの数々をこの言葉で救われたように描かれていた小山内のシーンを見ると会いたい人がこの世からいなくなっても心や思いは誰かの身体や魂を通して繋がることができるというその人にとって大切に心に秘めていた言葉の大切さが描かれていた気がしました。

会いたい人に会いたいという思いが時空を超えて繋がっていくというある意味理解はできましたが、なんだか前世が人々を翻弄しているようにも思えた映画でもありました。

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