TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

コロナに思う

2020年09月02日 | 読書日記

コロナに思う 34人のリレーメッセージ テレビ東京ワールドビジネスサテライト 編 日経ビジネス文庫

34人の著名人の4月から6月のコロナ禍においてのそれぞれのメッセージが集まった本でした。少し前なので、今の現状下でのメッセージというよりも少し前の状況下でのそれぞれのメッセージ集でした。今の現状下でのこのメッセージを読んでみたら、受け取り方が少し過去のときの思いを思い出すようなメッセージになっていました。いろいろな分野の方々から発せられたメッセージを読むとこんな考え方もあったのかもと自分の視点や考え方だけで物事を判断してはいけない場合も多々あるということを実感した本でした。ノーベル賞を受賞された本庶佑さんの「人類は、ウィルスとの長い闘いで常に勝利を収めてきました。今回も必ず勝ちます。」というメッセージが今は一番の希望の言葉だと感じました。

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絵本すみっコぐらし

2020年08月30日 | 読書日記

絵本すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコストーリーブック 主婦と生活社

だいぶん前に映画館で観た映画のストーリーブックです。映画を観に行ったものの途中居眠りしてしまったのでこの本を読んだらこんな展開だったのだなあと全般的な内容を掴むことができました。映画の世界を本で読んだら映画館で映像のみから受けた印象と本から受ける印象が少し違っていました。映画で見逃してしまっていたほこりとかまめマスターとかざっそうとかのキャラクターたちの存在を知ったこととや映画で見逃してしまっていたシーンもこの本を読んだら知らなかったこともあって、そうだったんだと思い出しながら読めました。猫がおなかを鳴らしていた鬼にきびだんごをあげた後、鬼が猫にお礼を言いに来たり、ひよこやすみっコたちの頭に小さな花をつけてみんな仲間だからねと確かめ合うシーンなどなど、映画の中で描かれていたすみっコやひよこに起こったいろいろな出来事がこの本を読んで映画で見逃してしまっていたいろいろな繋がりがようやく線として結ばれました。映画で感じたほのぼの感と優しい印象はこの本を読んでより鮮明に心に刻みつけられたような気がします。

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恥をかかないコミュマスター養成ドリル

2020年08月29日 | 読書日記

恥をかかないコミュマスター養成ドリル 石原壮一郎 著 扶桑社

コミュニケーションにおける様々な問題を5つの失敗パターンごとに解説し、どのように「読解力」と「表現力」を鍛え、コミュニケーション力をより高められるか極意やノウハウが詰まっていた本でした。

5つの失敗パターン(下記の5つでした。)

1.【言葉足らず】という迷宮~「もうひと言」「もうひと手間」が悲劇を防ぐ

2.【早トチリ】という悲喜劇~早トチリを憎んで、相手も自分も憎まず

3.【裏読み】という冒険~「いい裏」か「悪い裏」か、それが問題だ

4.【勘違い】という落とし穴~背を向けると、さらに凶暴に牙をむいてくる

5.【場の空気】という難物~吸い込んだうえで、あえて無視するもよし

実際会って会話をするときのコミュニケーションとメールやラインやSNSなどでネットを通してだけのコミュニケーションのどちらにでも役立つような本でした。ブログで発信し、表現した文章を読まれた方々がどのように受け取られ、どのように感じられるかということを常に念頭に置きながら記事にしていたつもりですが、伝えたいと思った微妙なニュアンスが表現できていないことも多々あって、もう一言、もうひと手間掛けて文章が書けるようにまだまだ特訓が必要だなあと思いながら読んだ本でした。

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なぜ僕らは働くのか

2020年08月27日 | 読書日記

なぜ僕らは働くのか 池上彰 監修 学研

この本は中高校生向けに書かれた、なぜ働くのか、働くとはそもそもどういうことなのかという働くことの意味、どうやって働き、どうやって生きるか、したい仕事の見つけ方、幸せに働くってどういうことか、人生100年時代を生き抜くための働き方などを分かりやすく紹介、説明している本でした。働くことは誰かの役に立つこと、仕事を通して、世界中の人々とつながっているということなど、池上彰さんの番組の中でよく取り上げられていた内容も多く記載されていました。この本をぱらぱらとめくりながら、読み進んで行くと、青く塗りつぶされていた文章が特に伝えたい内容を要約されていました。私は来年の3月末で20歳の頃からずっとし続けてきた仕事を終えることにしましたが、自分の仕事をしみじみ振り返ってみたことが今までほとんどなかったことに最近気が付きました。この本を読んでみて、自分がどのように仕事を見つけ、どのように仕事と向き合って来れたか、我慢してきたことは良い我慢だったのか、幸せな働き方だったかなど自分の仕事や働き方について見つめ直すためのいい機会を与えてくれたように思います。人生100年時代の生き方について取り上げられていた箇所を読むと今自分が置かれていた状況に当てはまることも書かれていました。人生100年時代と言われるようになったものの、自分の場合は、生命線が人より短いのがずっと気になっていて、そんなに長く生きることができないかもといつも思っています。もし後何年か生きていたとしたときに、ひとつの長く続けてきた仕事から身を引くことが終わりではなくて、これからまだ何年か続くかもしれない人生においての一括りに過ぎないということをこの本を読んで再確認できました。居続けていたコミュニティから離れて違ったコミュニティに身を置くことも大事なことかもしれないということを再考できました。最後のエピローグの章で、「なぜ僕らは働くのか、この問いには100人いれば100通りの考えがあり、正解はないけれど、誰もが自分なりの答えを持っている。」と記載されていたのも心に残りました。人生の最期に、自分で歩んだ道が幸せな生き方であったと振り返れるように今はまだ修行を積んで行かないといけないその再スタートのような時期に来ているのだと考えておくのがいいことを教えてくれた本でした。中高生向きに書かれた本でしたが、どの世代の方々にとってもちょっと立ち止まって自らを振り返ってみるときに自分なりの答えのヒントを教えてくれるような本のような気がしました。

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気くばりがうまい人のものの言い方

2020年07月16日 | 読書日記

『気くばりがうまい人のものの言い方』 山崎武也 著 三笠書房王様文庫

何気ない一言、表現の仕方次第で、人間関係をスムーズに構築していくためのものの言い方あれこれが書かれていた本でした。前書きに「言葉は生き物。だから気をつけたいことがある」と書かれていて、作者が伝えたかったことが一番的確に表現されていた文章かなあと読み終えてからそう思いました。この本では、気のきいた「一言」、とっさの「一言」、知らずにいってしまう「一言」、口に出さない「一言」、心に残る「一言」の5章に分かれていて、言葉を通して伝わる気持ちや印象をそれぞれのシチュエーションを例を挙げて紹介されていました。また日常何気なく使っている言葉を挙げながら、その言葉の奥に潜むいろいろなニュアンスを考える機会を与えてくれました。人と人とのコミュニュケーションのコツになるようなヒントが書かれていたエッセイでした。駅の書店で偶然見かけて買って読んだ本でした。

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絶望書店

2020年07月11日 | 読書日記

絶望書店 頭木弘樹 編 河出書房新社

「夢をあきらめるな」という言葉が世の中に満ちています。夢は叶えるもの、いつかは夢はかなうなどなど、励ましの言葉、勇気を与える言葉ですし、それはそれで素晴らしい言葉のひとつなのでしょう。でも、世の中の多くの人は夢が叶わなかった人生を生きているはずだとこの本では書かれていました。夢のかなえかたの本は世の中にたくさんあるでしょうが、夢の諦め方の本が1冊でもあったらいいのにと思った作者の話がこの本のあとがきに書かれていました。作者は、20歳のときに難病になられ、13年間、闘病生活を送られたそうです。入院されていたときに、ベッドの上で読まれていた本は、「夢を持つことは素晴らしい」、「夢をあきらめないで」、「信じていれば夢はかなう」といったものばかりで、これらの本を読むととてもきつく感じられ、そのときの夢をあきらめる気持ちの寄り添ってくれるような本があってもいいのにと思われたのがこの本を書かれたきっかけだったようです。この本は、夢をあきらめなければいけない人に寄り添ってくれるような、救いになるような物語や話を紹介したいと集められています。このような心に寄り添ってくれるような「救い」を描くのは文学だけにしかできないことだと作者は強調されていました。この趣旨で集められたこの本の中で紹介されていた話の中で、私が一番印象に残ったのは、山田太一さんのエッセイ「断念すること」でした。可能性に次々と挑戦していくということだけでなく、人間にできることが無限ではないという無力さ、はかなさに気づき、心を平安を保つこと、心の持ちようが大切なのだと書かれていたのには目からうろこのような内容の文章でした。ベートーヴェンの耳が聞こえなかったときの気持ちや友人に送った手紙などが紹介されている「希望よ、悲しい気持ちでおまえに別れを告げよう」を読むと、ベートーヴェンが耳が聞こえなくなったときの気持ちがよく伝わってきたお話も心に沁みました。図書館でだいぶん前に予約して通勤途中の電車の中で読み終えた本でした。

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傑作はまだ

2020年04月25日 | 読書日記

傑作はまだ 瀬尾まいこ 著 ソニー・ミュージックエンターテインメント

瀬尾まいこさんの小説を久しぶりに読みました。小説家加賀野が主人公。その彼の自宅に、会ったことがない25歳の息子智が突然訪ねてきて、加賀野の生活や考え方が変わっていく世界が描かれています。加賀野は自宅でずっと引きこもりながら外との係わりもほとんど経ち切ってずっと小説を書き続けてきた50歳の男性でした。人との繋がりもなるべく持たないようにしてきた加賀野は、世間知らずのところも多々あり、ちょっと偏屈ぽい人柄なのかなあと初めは思いながら読んでいました。そんな加賀野をおっさんと呼ぶ、健やかに育っている青年であった、智との同居生活を送る中で、加賀野の奥深くに潜んでいた温かい人柄が、どんどん開花していく様子や人間関係がどんどん広がっていく様がほのぼのしていました。最後まで読み終えると、瀬尾さんの小説でよく感じることが多い、ほんわかさがじんわりと滲み出ていた小説でした。図書館で偶然見かけて借りて少しずつ読みながら読み終えた本でした。

 

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多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。

2020年03月15日 | 読書日記

多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 Jam 著 サンクチュアリ出版

「人生っていろいろある。嫌な人もいるし、理不尽なひともいる。人の幸せが気になったり、周りの目が気になったり、自分を責めてしまったり・・・。いつも誰かのことを考えて、頭の中がぐるぐるして。でも、考え方一つで、悩みを消せるかも?」とネコの漫画と文章で始まるこの本は、作者が人間関係で悩んでおられたときに、お友達が、「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」という言葉がこの本のタイトルになっています。悩んでいても、その悩みの相手はパフェを食べて楽しめるくらい気にしていないかもということを意味していて、自分の心の持ち方や考え方のコツがわかりやすく描かれています。知っている人だけでなく、知らない人とも繋がることができるSNSの時代に生きる現代人のモヤモヤや人間関係のモヤモヤ、職場のモヤモヤ、自分のモヤモヤを解決するためのヒントが説得力がある文章で書かれていました。この本に書かれていたことは共感できることも多く、匿名の世界、SNSの世界で、心中毒にならないように、楽しく係っていけるようなノウハウのあれこれが紹介されていました。結局、SNSにしろ、実際の人間関係にしろ、それぞれ形は違えども、心の持ち方は自分が鍛えていくことが大事ということだということなのですね。

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あっ!命の授業

2020年03月12日 | 読書日記

あっ!命の授業 ゴルゴ松本 著 廣済堂

2015年に話題になった本でした。後輩の芸人さんたちに叱咤激励する意味をこめて話されていた話を少年院を回って講話され、その話がまとめられていました。日本は言霊の国で、あい(愛)から始まり、をん(恩)で終わる、日本語を解剖して、その言葉の意味をわかりやすく解釈し、それとなく人生訓を語りながら、なるほどと思わせるような不思議な本した。辛いの「辛」に一本足すと「幸」になる、辛くてもなにかひとつ足すだけで幸せになるという話や人は死ぬけれど、言葉は残ると書かれていたことが一番印象に残りました。日本語の意味をこれだけ深く考えたことがなかったので、日本語の奥深さも再認識できました。作者の日本語を通しての応援を込めたメッセージは心に響く箇所もたくさんありました。

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スマホの中身も遺品です

2020年03月11日 | 読書日記

スマホの中身も遺品です 古田雄介 著 中公新書ラクレ

デジタル遺品が増加している昨今、その持ち主が亡くなり、その後の遺族としての相続のひとつとしての引き継ぎ方や整理のしかたなど、デジタル遺品のいろいろな問題点について掘り下げて説明されている本でした。生前からデジタル資産を自ら整理しておくことの大切さも痛感しました。この本を読むと、デジタルデータが保存されているスマホやパソコンやタブレットや外付けハードディスクやUSBメモリーの本体だけでなく、それぞれ保存されたデータそのもの、たとえば、具体的には、写真や動画、音楽ファイル、ワードやエクセルなどの文書ファイル、インストールしたアプリや操作履歴、送受信済のメールなどもデジタル遺品ということや、インターネット社会の中に存在する、たとえば、フェィスブックやLINE、ツィッターといったSNS上にある自分のページにアップロードした書き込みや写真、そのほかのオンラインステージに保存しているあらゆるファイル、そしてそれを使うための権利(アカウント)そのもの、〇○ペイ、ブログやホームページなどもすべてがデジタル遺品だということを再認識しました。このほか、ネット銀行やオンライン証券会社の口座、有価証券などもデジタル遺品に含まれているということでした。遺族が故人が遺したデジタル資産とその中に保存されている思い出をアカウントやパスワードを知らないときに、どのようにしたらアクセスでき、確かめることができるのかとか、故人が遺されたスマホのアップルのiPhoneを10回連続してパスコードを入力したら工場出荷時のに初期化されてしまうという事例など知らなかったこともたくさん紹介されていて、役に立ちました。今後、増々デジタル遺品が増えていくであろうと想像される世の中なので、デジタル遺品回りの環境が財産関連の環境だけでなく、思い出関連の環境も整えられていくことを望みたいです。このブログも自分が亡くなったらすぐには削除されなくても、いつかは消えていくものであるということなんだとしみじみ思いました。新聞の書評に掲載されていたのを見つけ、図書館で予約して借りて電車の中で読み終えた本でした。

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