TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

はじめよう!バードウォッチング

2022年02月01日 | 読書日記

はじめよう!バードウォッチング 秋山幸也・神戸宇孝 著 文一総合出版

バードウォッチングの入門書。友人に誘われて探鳥会で初めて野鳥を観察したのが2017年11月末でした。野鳥が撮影できる倍率が大きいカメラを買って撮影するようになってから約3年半ほど経ち、以前に比べたら野鳥がいそうな場所やよく見掛ける野鳥は見掛けただけでわかるようになってきました。知っていそうで知らなかった基本的な事柄が掲載されていて勉強になりました。この本の中で「マイフィールドのすすめ」のページが特に印象に残りました。今まで観察した場所や時期を記録していなかったので記録しておくことが役に立つことも多いのだなあと思いました。

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ありがとうのうたをうたえば

2022年02月01日 | 読書日記

ありがとうのうたをうたえば マイケル・モーパーゴ 作 小学館

作者の庭にやってきたクロウタドリのさえずりを聞いてこの絵本を描いたとあとがきに書かれていました。空には雲ひとつないすばらしいお天気だったのにかなしくてたまらなかったときにクロウタドリのさえずりを聞いたら歌を歌っているようだったと。この物語の中で、クロウタドリはまずキツネに美しい歌を聞かせるとキツネはシカに、シカはカワセミ、カワウソ、カワガラス、ツバメ、ヒツジ、ウシなどにどんどん広がって行き、その歌の輪は人間の世界にも広がって行ったというお話でした。歌には力があるということをこの絵本を読む人々に伝えているかのようなお話でした。新聞の書評欄を見て図書館で借りて読んでみた絵本でした。

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知らずにやっているネットの危ない習慣

2022年01月16日 | 読書日記

知らずにやっているネットの危ない習慣 吉岡豊 著 青春出版社

最近スマホなどに詐欺メールが何回も届いていたので図書館でこの本を見掛け借りて読んだ本でした。第1章の「これだけは知っておきたい!ネット社会の基礎知識」では、フィッシュング詐欺を見分ける方法やクッキーのしくみ、サイトの検索履歴や検索ワードの個人情報を表示させない方法、スマホを失くしてしまったときにするべきこと、IOTでネントワーク上に侵入されるとそこに繋がるすべての機器がある第三者に操れてしまうリスクも潜んでいるということなどの内容が気になりました。第2章の「メールやクラウドに潜んでいる製品が繋がっているので危険な危険なワナ」では、不要なメールばかりで見づらいときに捨てアドを活用するススメやGmailを安全に利用するために確認しておくことなど勉強になることもたくさん書かれていました。第4章の「身の危険も!ブログやSNSで必ず注意すること」では、LINEの知らない人が勝手に自分を友だちリストに追加していたのを防ぐ方法やSNSに潜むいろいろな危険が書かれていて興味深かったです。最近よく聞く5Gは通信速度が速くなるだけではなく、IOTの普及に不可欠のインフラになる革新的な通信規格であるばかりでなく、潜んでいるネット社会のリスクもあるということを知りました。これから増々進化していくネット社会と上手に付き合っていく上で気を付けないといけないことがいろいろ紹介されていた本でした。

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野の花と小人たち

2021年08月29日 | 読書日記

野の花と小人たち 安野光雅著 岩崎書店

安野光雅追悼展のショップにたくさん並んでいた安野光雅さんの本のうち、野の花の絵とエッセイが書かれていた本を購入しました。この本は、1976年に頃に書かれた本なので、安野光雅さんが50歳くらいのときに書かれていた本だったようです。追悼展で展示されていた同じ野の花々、れんげ、つくし、しろつめくさ、たんぽぽなどが記載されていた本だったので買ってみた本でした。追悼展で展示されていたこれらの野の花の絵はこの本に掲載されていた絵とは違っていましたが、添えられていた文章はこの本の中に掲載されていた文章と全く同じでした。この本には、かわらなでしこ、ひがんばな、のぶどう、つゆくさなどの作品もあり、その花にまつわるエッセイが花ごとに添えてありました。その中で、「ひがんばな」に添えられていた文章が印象に残りました。戦争が終わってご両親が疎開されていたいなかに帰られたときに道一面にひがんばなが咲いていたそうです。戦争中、ぶたれても泣かなかったのに、やけつくような赤いひがんばなを見られて涙が出たそうです。「花など、長い間、思っても見なかった。それを美しいと思う。人の心を、私はこの花がとりかえしてくれたのだと思っている。」と締めくくられていました。また、野草傷心というあとがきで、安野光雅さんのお母さんが当時道端に咲いている野の花をどこからか摘んで来られてお家の花瓶に生けて楽しんでおられた話が紹介されていました。家の母と似ているなあと思いました。家の母は、好きな野の花を植木鉢に植え直して楽しそうにいつも水やりして育てていました。その名残の植木鉢に植えられていたつゆくさなどが毎年花を咲かせています。野の花がお好きだった安野さんのお母さんのことを書かれていた文章を読んで花瓶に野の花を活けて楽しそうに眺められていた様子を想像しながら家の母が同じようにしていた野の花のことを思い出しました。このあとがきには、安野さんの独特の表現方法で、人間の手によってつくられた花を愛さない、自然を愛したい、人間はどんなにえらくても花を創れないと書かれていて、安野さんの生き方やものの見方が凝縮されていて、共感しました。

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一緒にいると楽しい人疲れる人

2021年07月24日 | 読書日記

『一緒にいると楽しい人疲れる人』 有川真由美 著 PHP研究社

一緒にいると気持ちが穏やかになって、心も明るくなって、いつまでも話していたいと、自然に思ってしまう人、「一緒にいて楽しい人」の話し方や行動の習慣、考え方のエッセンスが散りばめられていた本でした。「一緒にいて楽しい人」とは、自分も自然体で楽しんでいて、まわりにさりげない気配りもできる人、自分にも人にも、やさしさのある人と語られていて、仕事やプライベートなどのいろいろなシチュエーションで、人間関係を円滑にし、ストレスを溜めない関係を築いて行くための心の持ち方や対処法が例を挙げながら紹介されていました。

ひとつ、印象に残った箇所を取り上げてみました。第5章「魅力的な人」には、わけがあるの中で、忙しいのに忙しいと言わない人について書かれていた箇所です。昔、仕事をし始めた若かりし頃、当時いた職場で、いつお会いしても、忙しい、忙しいと言われていた方がおられたのを思い出しました。忙しいときは誰にでもあるかもしれないけれど、忙しい忙しいと聞く側はしんどかったのが記憶に残っています。たとえ、本当に忙しくても時間のやりくりを駆使したり、全部やろうとせずに、やらなくていいことはやらないようにする工夫、早くできそうなことはすぐにしてしまったり、1日1回は自分のためだけの時間を作るなど忙しさの中でも心を平穏に保ったり、視点を変えて物事を見られる習慣は大事だとこの文章を読んで確認できました。ストレスをうまく貯めない方法のひとつなのかもしれないですね。

読み進めて行くと、なるほどなあと思ったり気が付く内容も多かったですし、この本の中で紹介されていたような方々とお会いしたことがあったことを思い出しました。「一緒にいて楽しい人」は、「会話がはずむ人」「気持ちのいい人」で、それぞれがどんな人かが紹介されていて、一緒にいて楽しいと思ってもらえる人になれるように、「疲れる人」にならないように、日頃から気を付けて楽しく生きて行くことが勧められていました。「疲れた人」が身近にいる場合、その対処法がシチュエーション別に丁寧に説かれていて、役立ちそうな内容でした。

この本の中でいろいろな人別に説明されていますが、捕らわれず比べず謙虚でいることや気にしない習慣、自分に正直に生きて行くことの大切さがどの章を通しても一貫して紹介されていたことに気が付きます。それは、実際の日々の体験で気付いたこととも共通していましたし、以前読んだ何冊かの本に書かれていたことと同じような内容のものも多かったような気がします。

 

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あずかりやさん まぼろしのチャーハン

2021年05月14日 | 読書日記

あずかりやさん まぼろしのチャーハン 大山淳子 著 ポプラ社

あずかりやさんの第4作目。偶然手にして3作目は読んでなかったのに飛ばして読んでみました。東京の下町の商店街の一角で店を営む若い店主桐島透は1日100円で物だけでなくなんでも預かるという仕事をしています。店主は目は見えませんが、誠実で、誰からも信頼され、賢明な青年です。本作は「ラブレター」、「ツキノワグマ」、「まぼろしのチャーハン」、「高倉健の夢」、「文人木」の5編からなっています。黒い電話機、ルイヴィトンの鞄、文人木の皐月の盆栽がそれぞれの目線であずかりやさんに依頼したそれぞれの人々をシビアに観察しながら話が進んで行くのは前作と同じ手法で、その物の立場に立ってみないとわからないような思いや表現のしかたを読んでいるとつい笑いが込み上げてくるように描かれていて楽しみながら読むことができました。人に対してだけでなく、いろいろな物に対しても、誠実な行いをいつも自然に振る舞える店主桐島とお客さんたちとの人情味溢れたやり取りがおもしろかったです。また、預けた人たちの人生と預けられたものたちのなれそめがそれぞれ溶け合って人生の機微や生きて来た証を読んでいるといつも温かく優しい気分にさせてくれる「あずかりやさん」は、肩肘張ることなく読めるお気に入りのシリーズで、オススメの小説のひとつです。

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仕事で大切なことは尼崎の小さな本屋で学んだ

2021年05月13日 | 読書日記

仕事で大切なことは尼崎の小さな本屋で学んだ 川上徹也 著 ポプラ社

東京生まれ東京育ちで本をあまり読んでなかった主人公大森理香が主人公。理香は、東京の私立大学を卒業し、大手の出版取次「大販」の社員になります。研修後、大阪勤務を命じられながら、尼崎で小さな本屋さんを経営されていた小林書店の由美子さんに出会い、「仕事とは何か?」を学びながら少しずつ成長していく物語です。小林書店の店主の由美子さんとご主人の昌弘さんは実在されている本屋さんでした。本屋さんが傘を売り始めた話、由美子さんが本屋を継いだ理由、小林書店の強み、鎌田實先生講演会の話、アマゾンに勝った話、夫昌弘さんの話、本屋にとっての取次の話、泥棒に入られる話の8つの実話のエピソードが小林書店の店主由美子さんの言葉で語られていて、小林書店を舞台にしたノンフィクションの中で、大森理香がヒントをたくさんもらいながら自らの仕事と向き合って奮闘していく様子が上手に絡まりながら描かれていました。仕事をしていく上だけでなく、生きて行く上での大切なことの数々を教えてもらいながら主人公の理香が元気に仕事をしていく様子が頼もしく格好よかったです。信頼と誠実がやはり仕事でも生きていく上でも大切だということを再考しました。

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お探し物は図書室まで

2021年04月19日 | 読書日記

お探し物は図書室まで 青山美智子 著 ポプラ社

小学校に隣接しているコミュニティハウスの小さな図書室にやってきた悩める人たちに、「何をお探し?」と不愛想に声を掛ける司書小町さゆりがインスピレーションでセレクトしてくれた本や可愛い羊毛フェルトの付録で悩める人たちの仕事や人生にヒントを提示しながらも自ら踏み出せるように後押ししていくような5編の連作短編集でした。それぞれの短編では主人公は違うのですがどこかで繋がっていたというからくりも後で思い出すようなお話です。小町さゆりはレファレンスの達人みたいな司書さんで、図書室にやってきたそれぞれの主人公たちが小町さんを初めて見掛けたときに抱いた彼女の第一印象もそれぞれ違っていました。冬ごもりしている白熊、ゴーストバスターズに出てくるマシュマロマン、ベイマックス、早乙女玄馬のパンダ、正月に神社に飾られている大きな鏡餅のようだとあまりよくないイメージを最初は抱くのですが、本をセレクトするときにものすごいスピードでパソコンのキーを打つ姿と洋菓子のハニードームの空き箱から取り出して羊毛フェルトを手渡すときの小町さんの態度や表情はどの人にも同じように接していたのではないのだろうかと想像できました。レファレンスのプロとしての司書としての魅力だけでなく、小町さんの安心感と信頼感や温かさが、本という媒体を通して、悩める人々にある気付きやきっかけを押し付けでない、ふっくらした愛の籠った贈り物を贈ってくれていたという人間味溢れる姿がこの小説の中で一番光っていた魅力のひとつだったことに気が付きました。

14日に発表された本屋大賞では2位になった小説でした。

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ギフト

2021年01月30日 | 読書日記

ギフト 原田マハ 著 ポプラ文庫

原田マハさんが書かれたこの短編小説少し前に大型書店で偶然見かけたときに買って通勤電車の中だけで2週間ほど掛けながら昨日読み終えた本でした。この20編の短編小説の中に出てくる主人公たちは20代くらいの若い世代の女性で、それぞれが未来に向けて何かしらの小さな幸せに向かって行く様子が描かれていました。その背景にはコスモスが咲いていたり、桜並木をわだかまりが溶けた父と娘が歩いていたり、電車から見える景色が描かれていたりしていて、その色彩感が溢れている風景とリアルに溶け込んだ主人公たちの心の動きが鮮明に表現されていて、こんな短編小説を書ける才能はすごいなあと思いながら読んでいました。小さな幸せは最初は小さいかもしれないけれど、それが積み重なって行くと土台がしっかりしている確固とした大きくてたくさんの幸せに繋がって行くのだろうなあと思いました。この本に出てくる女性たちが感じているような淡くても希望を持てるような未来を感じる小さな幸せを若い頃に経験したことがなかったこともたくさん描かれていて、若い頃は未来をたくさん感じることができる素晴らしい時だということなどなど、主人公たちが羨ましく感じた小説でした。

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「いいこと」が起こる小さな習慣

2020年09月09日 | 読書日記

先日、職場に届いていた寄贈のPHPの小冊子を手に取る機会がありました。昔、一番最初に勤務していた職場でもこのPHPの小冊子が寄贈で送付されていて、読んだことがありました。20代前半のときでした。何が書かれていたか忘れてしまったのですが、感銘を受けたのだけは覚えていました。先日偶然手にしたのはPHPの最新号の10月号でした。「いいこと」が起こるようにと考えて行動していなくても自然にいいことが起こるような何気ない普段の行いや習慣について落語家の林家木久扇さんなどの著名人の方々がそのヒントを教えてくださっている特集コーナーに40年ぶりにまた感銘を受けました。

その感銘を受けた特集のコーナーで、特に印象に残ったひとつは、林家木久扇さんの「笑いのタネを自分でつくろう」というインタビューのコーナーでした。小学生の1年生のときに東京大空襲を経験され、本当に怖かったということが林家木久扇さんのその後の人生にいろいろな影響を及ぼされたと書かれていました。何回もいろいろなご病気を患われても東京大空襲のときの恐怖に比べたらなんでもないと思われたことや落語家になられ、地下鉄に乗っておられたときに、ある男性に「あなたは命の恩人です。」と言われたことも書かれていました。その男性は、いろいろと辛いことがあって自殺しようと車に乗られていたときに、木久扇さんの落語がラジオから流れてきて、それを聞いて、あまりにもおかしくて、自殺するのがバカらしくなってきてやめたことがあり、だから命の恩人なんだと目を潤ませて木久扇さんに話されたエピソードも書かれていました。「笑いは人を救います。つらいことがあっても、まずアハハハと笑ってみる。すると心が軽くなるし、楽しいことがたくさんやってくると思います。笑いって、いい運を呼ぶんですよ。笑うことが『いいこと』を起こす一番の秘訣です。」と語られていました。これを読んで、笑うことを習慣化することは日常生活ではやっぱり大事だなあと思いました。少し前の辛いときに自宅で吉本新喜劇を偶然見て、父と二人で大笑いしたことがありました。笑うとものすごく明るくなれて、そのときの辛い思いが一瞬でも吹っ飛んで行ったことがありました。自然に心からの笑いを誘うお仕事をされている方々が素晴らしいなあと思いますし、笑うことは生きる上で一生忘れてはいけないことのひとつなのだということを再考しました。

もうひとつ感銘を受けたのは、作家で写真家の有川真由美さんの「人間関係の畑を耕そう」のエッセイでした。自分の身に起こる「いいこと」の多くはいつもだれかが運んでくれるという内容で、その日に起こった小さな「いいこと」の多くは圧倒的に身近な人間関係のなかで起きていて、たとえば、レジやエレベータで知らない方に「お先にどうぞ」と譲ったり、「ゴミ、捨てましょうか」など、普段からのちょっとした「小さな貢献」をしたり、なにか恩恵を受けられたときには三割増しで「ありがとう」と感謝を伝えておられると、自然に「いいこと」がたくさん集まってくると書かれていました。これを読んで、その通りだなあと思いました。この前、職場の同僚がやけに優しく対応してくれたり助けてくれたことがありました。なぜかなあと思ったらそのずっと前に全く見返りを考えずにその同僚のためになったようなある「小さな貢献」を何度か過去にしていたことが、優しく対応してくれたり困っていたときに助けてくれたりとたくさんの「いいこと」に繋がっていたという一例なのだということなのでしょう。

「いいこと」はちょっとしたことでも嬉しくて元気になれたりする魔法があって、その「いいこと」が日常生活で心の栄養源にもなっていたりするのだろうなあと思います。心の持ち方や日頃のちょっとした行いで、日常生活が明るくなったりすることもあるというヒントをもらえたような本でした。

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