少年Hを鑑賞した後、映画館の下の階にあるレストランでお昼をいただいてから、午後からは風立ちぬを鑑賞しました。風立ちぬは実在の人物、零戦の設計者堀越次郎と堀辰雄の小説、風立ちぬが合体したフィクションで、ジブリの最新作でした。映画館内は老若男女で超満員でした。さすが、ジブリ映画は人気があるのですね。封切り3週間以上たっているのにこの混雑ぶりはちょっとびっくりしました。映画のちらしなどに『生きねば。』という言葉が副題で掲載されています。この映画は大正から昭和の1920年代の日本が描かれていましたが、この映画を見ていたら、東北の大震災で被災された方々へのメーッセージが暗に込められていたように感じました。また、この現世で不安を一杯掲げている人々や疲れ果てている人々に対しても、それでも生きていくのだという人の道の真実を語ってくれているような映画でもありました。この映画での主たるシーンではいつも風のいたずらが重要ポイントになっていました。いろいろなシーンでジブリ映画特有のからくりを見ることができる映画です。最後のユーミンのひこうき雲は以前に何回か聞いたことがありましたが、この映画の最後のエンドロールのところで流れていたひこうき雲が今まで聞いた中では映画にぴったりした歌になっていたせいかいちばんよかったように感じました。この映画の主題は不安な世の中を生きていかなければいけない子供たちへのエールでもあったようですが小さな子供たちにはわかりにくかったかもしれないなあと思いながら見ていました。
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