梅田の映画館で『サバイバルファミリー』を見てきました。東京に暮らすどこにでもありそうな平凡な4人家族鈴木家のお話です。ある日、突然電気やガス、水道が止まり、電車や自動車も動かず、東京を脱出し、鹿児島まで自転車や徒歩で旅することになった究極の一家族に起こるいろいろな出来事を見ていると、現代生活の中で重宝している機器などがない場合に人はどうやって生き延びていけるのかといういろいろな問題を考えることができた映画でした。この映画の中では、都会の夜空には絶対見ることができない満天の星を見ることができたり、ATMが動かないと現金も下ろせなかったり、井戸水をポンプで組んだり、五右衛門風呂を薪で沸かしたり、豚を追いかけたり、SLで移動したりするシーンがありました。昔は誰もが体験してきたことの中に現代では忘れてしまっている大切なことも多いのではないかと気づかせてくれた映画でした。お父さん役は小日向文世さん、お母さん役は深津絵里さんでとぼけたお父さんや天然ぽいお母さん、現代っ子の大学生と高校生の子供たちが最初はちょっとばらばらで歯車があってないような鈴木一家が、最後にはそれぞれたくましくなり、家族の絆を実感できた姿がほのぼのしい映画でした。
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