ちょっと前に観た舞台に出ていた天乃舞衣子さんという女優さんが
出演するというので、気にはなっていましたが
いかんせん観たことがない劇団だったので、躊躇していました。
そんな気持ちで昨日劇団のHPを覗いた所、
トラブルがあったみたいで2日の公演が中止となったとのこと。
そうなると逆に行きたくなるあまのじゃくな性格で
いきおいで本日昼間の公演のチケットを予約しました。
場所は「SPACE 雑遊」という新宿にある多目的ホールで
雑居ビルの地下にあります。
前に原宿にあったリトルモア地下を一回り大きくしたようなイメージでした。
そういえば14:00頃、歌舞伎町でビル火災があったみたいですけど
全然気づきませんでした。
あまり早く行って隣に太った人とか体臭がひどい人が隣に座られたりしたら嫌なので
開場してから15分後に中に入ったら
すでにほぼ満席で、一番前と一番後ろしか空いていない状態でした。
最前列は背もたれがなかったので最後列の席にしました。
ラッキーなことに右隣が空席だったので
暗転してから空席の座布団を背中に回して快適でした。
あらすじをネットから拾おうかと思ったらどこにも書いていないので
適当に書きます。(違っている所もあるかと思います。ネタばれもします)
尾上鉄也は実家が小料理屋で、父親が死んだのを契機に
脱サラして跡を引き継ぐ。
鉄也には浩二という弟がいて、一緒に働かないかと誘うが浩二は拒否する。
鉄也がサラリーマン時代に取引先のOLだった石田陽子と付き合っており
彼女は仕事が終わった後に店を手伝う。
サラリーマン時代の同僚だった坂本、その部下の阿久津が常連客となる。
尾上兄弟の幼馴染の奥村絢子は、子供の頃、鉄也のことが好きだった。
絢子の友人、平塚まりえ、藤木リナも常連客となり、
陽子が妊娠していることが発覚する。
上映時間は2時間弱でしたが、それを長いと感じさせないほど
面白いお話でした。
終盤以外はそこまで大きな事件は起きたりしませんが
登場人物の関係性が巧みに構築させており
間延びしないようにしてあります。
リナが絢子のことを好きで、でも絢子は同性愛者というわけではなくて
10歳の頃、鉄也に半ば乱暴されたことにより
男性恐怖症になり、消去法でリナの気持ちに応えていた、
という図式は上手かったです。
潤滑油的な配役として、まりえとバイト店員のマサの二人がいて
この二人が絡むと、基本お笑いのテイストに振っていました。
ただ弟の浩二が出てくるときは湿っぽいシーンが多く
正直いなくてもあまり支障がないのかなぁと感じました。
あと彼はセリフが聞き取れないほどではないんですが
声があまり通らず舞台では致命傷でした。
坂本は大口の契約を結びますが、その見積書の金額が一桁違いというミスが発覚し
その見積書を制作した阿久津を責めます。
さすがにこんなミスをしたことがありませんが
どちらの立場にも感情移入できます。
阿久津というのが所謂ゆとり世代で、仕事の責任感もあまりありません。
できない部下を面倒みる坂本は偉いです、
自分だったら最初から見放していると思います。
逆に阿久津からしたら、坂本というのは面倒くさい相手で
しかもミスを全部部下に押し付けます。
見積書には上長の認印も必要ですし、
大きな意味では坂本のミスでもあります。
阿久津が会社に戻りたくなくなる気持ちも分かります。
陽子は容姿に自信がなく、鉄也にいつ捨てられるか怯えている節があります。
妊娠していたこともまりえが当てずっぽうで言ったことから明かしたほどで、
それでも出産して結婚できるか確信が持てません。
しかし二人は新しい家族を築いていこうとしますが
絢子はそれが気に入らず、二人の前で鉄也との過去の告白します。
そして包丁を取り出し、陽子のお腹の子を刺そうとしますが躊躇い、
逆に陽子に刺されてしまいます。
陽子が動転して店を出て行った後に
絢子は「私が死んだら私を食べて」と言い残し、鉄也に絞殺されます。
最後に鉄也は「いただきます」と言いながら
絢子に近寄るシーンで幕を閉じます。
この最後のシーンを見て、鉄也が本当に愛していたのは
絢子だったんだなぁと思いました。
愛していなければ食べませんよ(愛していても食べないか)
陽子が「(これ位の容姿だったら)気兼ねなく付き合いやすいと思ったんでしょう」って
責める場面があったんですけど、
おそらくこれは図星だったんでしょう。
このエンディングがA案として、B案として自分が考えたのは
絢子を殺めた後に、鉄也は自首しようとするが
陽子にそれを止められて、お腹の子の為にも隠蔽(死体を処理)しようと提案する。
ここで暗転させて、リナとまりえ、坂本、阿久津の常連客が飲んでいるシーンに場面転換し、
サービスと称して彼らに小皿料理を提供する。
みんな「美味い、美味い」と絶賛し、
内臓みたいだけど食材は何か尋ねるが「企業秘密」だと言って教えてもらえず。
定番メニューにした方がいいと提案すると
「在庫があまりないからそんなに出せないな」と鉄也が話すと
まりえが「もしかして(行方不明の)絢子だったりして」と何の気なしに言うと
一瞬場が固まり、「そんなわけないよね」とみんなで笑って終わり、
というのが面白いと思ったんですけど、どうでしょうか。
出演するというので、気にはなっていましたが
いかんせん観たことがない劇団だったので、躊躇していました。
そんな気持ちで昨日劇団のHPを覗いた所、
トラブルがあったみたいで2日の公演が中止となったとのこと。
そうなると逆に行きたくなるあまのじゃくな性格で
いきおいで本日昼間の公演のチケットを予約しました。
場所は「SPACE 雑遊」という新宿にある多目的ホールで
雑居ビルの地下にあります。
前に原宿にあったリトルモア地下を一回り大きくしたようなイメージでした。
そういえば14:00頃、歌舞伎町でビル火災があったみたいですけど
全然気づきませんでした。
あまり早く行って隣に太った人とか体臭がひどい人が隣に座られたりしたら嫌なので
開場してから15分後に中に入ったら
すでにほぼ満席で、一番前と一番後ろしか空いていない状態でした。
最前列は背もたれがなかったので最後列の席にしました。
ラッキーなことに右隣が空席だったので
暗転してから空席の座布団を背中に回して快適でした。
あらすじをネットから拾おうかと思ったらどこにも書いていないので
適当に書きます。(違っている所もあるかと思います。ネタばれもします)
尾上鉄也は実家が小料理屋で、父親が死んだのを契機に
脱サラして跡を引き継ぐ。
鉄也には浩二という弟がいて、一緒に働かないかと誘うが浩二は拒否する。
鉄也がサラリーマン時代に取引先のOLだった石田陽子と付き合っており
彼女は仕事が終わった後に店を手伝う。
サラリーマン時代の同僚だった坂本、その部下の阿久津が常連客となる。
尾上兄弟の幼馴染の奥村絢子は、子供の頃、鉄也のことが好きだった。
絢子の友人、平塚まりえ、藤木リナも常連客となり、
陽子が妊娠していることが発覚する。
上映時間は2時間弱でしたが、それを長いと感じさせないほど
面白いお話でした。
終盤以外はそこまで大きな事件は起きたりしませんが
登場人物の関係性が巧みに構築させており
間延びしないようにしてあります。
リナが絢子のことを好きで、でも絢子は同性愛者というわけではなくて
10歳の頃、鉄也に半ば乱暴されたことにより
男性恐怖症になり、消去法でリナの気持ちに応えていた、
という図式は上手かったです。
潤滑油的な配役として、まりえとバイト店員のマサの二人がいて
この二人が絡むと、基本お笑いのテイストに振っていました。
ただ弟の浩二が出てくるときは湿っぽいシーンが多く
正直いなくてもあまり支障がないのかなぁと感じました。
あと彼はセリフが聞き取れないほどではないんですが
声があまり通らず舞台では致命傷でした。
坂本は大口の契約を結びますが、その見積書の金額が一桁違いというミスが発覚し
その見積書を制作した阿久津を責めます。
さすがにこんなミスをしたことがありませんが
どちらの立場にも感情移入できます。
阿久津というのが所謂ゆとり世代で、仕事の責任感もあまりありません。
できない部下を面倒みる坂本は偉いです、
自分だったら最初から見放していると思います。
逆に阿久津からしたら、坂本というのは面倒くさい相手で
しかもミスを全部部下に押し付けます。
見積書には上長の認印も必要ですし、
大きな意味では坂本のミスでもあります。
阿久津が会社に戻りたくなくなる気持ちも分かります。
陽子は容姿に自信がなく、鉄也にいつ捨てられるか怯えている節があります。
妊娠していたこともまりえが当てずっぽうで言ったことから明かしたほどで、
それでも出産して結婚できるか確信が持てません。
しかし二人は新しい家族を築いていこうとしますが
絢子はそれが気に入らず、二人の前で鉄也との過去の告白します。
そして包丁を取り出し、陽子のお腹の子を刺そうとしますが躊躇い、
逆に陽子に刺されてしまいます。
陽子が動転して店を出て行った後に
絢子は「私が死んだら私を食べて」と言い残し、鉄也に絞殺されます。
最後に鉄也は「いただきます」と言いながら
絢子に近寄るシーンで幕を閉じます。
この最後のシーンを見て、鉄也が本当に愛していたのは
絢子だったんだなぁと思いました。
愛していなければ食べませんよ(愛していても食べないか)
陽子が「(これ位の容姿だったら)気兼ねなく付き合いやすいと思ったんでしょう」って
責める場面があったんですけど、
おそらくこれは図星だったんでしょう。
このエンディングがA案として、B案として自分が考えたのは
絢子を殺めた後に、鉄也は自首しようとするが
陽子にそれを止められて、お腹の子の為にも隠蔽(死体を処理)しようと提案する。
ここで暗転させて、リナとまりえ、坂本、阿久津の常連客が飲んでいるシーンに場面転換し、
サービスと称して彼らに小皿料理を提供する。
みんな「美味い、美味い」と絶賛し、
内臓みたいだけど食材は何か尋ねるが「企業秘密」だと言って教えてもらえず。
定番メニューにした方がいいと提案すると
「在庫があまりないからそんなに出せないな」と鉄也が話すと
まりえが「もしかして(行方不明の)絢子だったりして」と何の気なしに言うと
一瞬場が固まり、「そんなわけないよね」とみんなで笑って終わり、
というのが面白いと思ったんですけど、どうでしょうか。