ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

ジョン・ケージ

2005年06月04日 | 現代音楽
夕べはキャロリンの曲が入ってるCD Infusionを聞いてから、キャロリンに電話してけっこう長電話。「聞いたわよ!」「いいCDでしょ!?なんたって私の曲が入ってるしね。それに私の曲が1番だし!(My piece is the BEST!)」とか盛り上がってから近況を話してるうちに、「トモコ、radiohead 好き?」とか聞かれて「まあフツーかな」「昨日、radioheadの曲をアレンジしたコンサートに行ったんだけど、すごくクールだったわよ!CDも買ったの。ちょっと聞いて?」とか言ってかけてくれて。電話越しに聞くこと10分くらい?

どこがradiohead?ってアレンジだったけど、キャロリンがこういうものを好むというのも以外。「ありがとー。もう寝るわ。
(←日本は夜中)よい1日をね!」でシメた日。

今日は北野善知さん(←ヤザワのメル友)のピアノコンサートに行ってきました♪(すみだトリフォニー小ホール)

北野さんのCDは「ニューエイジ」のコーナーにあるんだけど、たら~っ・・としてダラダラした感じの「癒し」系というよりは、爽やかで構築感のあるもの。ハンガリーに4年近く住んでたそうなので、ところどころ曲にもその影響があるの。バルトークに「ニューエイジ作って?」と頼んだらこうなるかなーみたいな。

コンサートは彼の自作曲がほとんどなんだけど、なんとジョン・ケージの In A Landscape を2曲目に弾いたんだよね。

これが!なかなか素敵でした!演奏もいいぞ!!やっぱジョン・ケージって才能あったんだー(←ヒドいね、私ともあろうことが)とか見直した、っていうの? 昨日もプリペアド・ピアノのCDとか聞いて「あら?いいじゃない」とか思ってたところだったから。

今まで弾いて聞いてきたケージなんて、まるで哲学書を音にしたらこうなった、みたいな曲ばかりで。うんざりしてたの。名前ばっかり有名で、何だよこのツマんなさ これだから現代音楽はつまらない、と誤解されるんだよなとか憤ってたわけ。どうしてまた突然そのツマらないと思ってるケージを聞こうと思ったのかもわからないけど、こういう時って妙に縁があるのよね。北野さんがケージ弾くなんてチラシにも書いてなかったから知らなかったわけだし。

最後から2曲目に「川の流れのように」を北野さんがアレンジしてまるでリストのような華麗な「川の流れのように」を披露。
全然泥臭くないわけ。これもニューエイジ

そういうコンサートにジョン・ケージが違和感なく紛れ込んでたの。
なんか嬉しかったなー 
「クロス・オーバー」という言葉も概念も古くなっていくといいんだけど。(消える、っていうんじゃんなく。日常的になるってことかな)

ああ、それこそがケージの狙いだったのかも。ガムランをピアノでやっちゃうとかね。今、気がついた。

radioheadも聞きなおしてみよ。
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