Ichiro NODAIRA
Ludiwig van Sampling! ナミ・レコード(hhhp:// www.nami-recoreds.co.jp)
を拝聴中デス~~
ピアノに作曲に大活躍の野平一郎さんの作曲したピアノとコンピュータのための『ベートーヴェンの記憶』(2003)とピアノ・コンチェルトNo.4がご本人の演奏で収録されています。
両方ともライヴ録音で、自作の前に曲について解説したトークも入ってます
野平さんてお話も上手なんだよね。そして美声。昔からちょっと困っちゃうような質問のインタビューとかされても、この声とアタマの良さでいい感じにまとまるんだよね。卑下すること無く媚びること無く、ちゃんとプライドを持って伝えることが出来て、高感度抜群
こんなお話が出来るのはIQもEQもむちゃくちゃ高くないと無理。
あーライヴで聴きたかったなー
いつの録音だっけ?と思ったら2005年の2月12日。もうその時の予定なんて覚えてないけど、きっと日程が合わなかったんでしょう。残念。
野平さんの『ベートヴェンの記憶』は、パリのIRCAMのコンサートやブーレーズのReponsなんかを思い出して、新しい曲なのに懐かしさでジーンとしました。パリのポンピドー・センターの香りがする~~
ブーレーズのレポンを聴いた時にも思ったことだけど:この手の曲は(CDにするための)ミックスの仕方で現代音楽:クラシックのジャンルではなく、エレクトロニカの仕上がりになると思うんだよね。
ライヴ・エレクトロニクスであっても、もともとはクラシックの曲なのでCDの時にはライヴで変化させたものを再現してミックスしてもいいんじゃないかなーって。ただそんなことしたら莫大な予算と時間がかかってしまうのかも。うーん。エレクトロニカ人間にも聴いてもらいたいんだけど。
ベートーヴェンをサンプリングしてるから聴きやすいし、レポンの種明かし?と思うような構造、思考がくっきりと見えて(聞こえて)、ヘンな言い方だけど現代音楽への入門としてもすごくいいと思う。
時代順にストラヴィンスキー、シェーンベルク、ウェーベルン・・と聴いたあたりで「何だ!?この不快な音は!これでも音楽か!?」となったらヴァレーズにも進まないだろうし。現代音楽アレルギーの人は12音音楽にアレルギーということがほとんどだから。12音というのは基本、絶対音感がないと認識出来ないという点に於いて、12音音楽は確かに音楽エリート、知的階級上階層のための音楽と言える。
それでもシュトックハウゼンの電子音楽とかがポップス系の音響派にも聴かれる理由として、こだわりのミックスが挙げられると思う。それに:ピアノを勉強している絶対音感の無い人でもシュトックハウゼンのピアノ曲は「カッコイイ!」と思うらしい。それは拍(ビート)があまり感じられなくて響きを聴く時間のある構造にあると見た。「音響派」っぽいワケだ。実際に弾くとなったらメトロノームで練習するような構築された作りなんだけどね。
シュトックハウゼン、カッコいいけどドイツっぽいんだよねー(←当たり前だつーの)と、しばらく遠ざかってるな、そういえば。それに:フィリップ・マヌリとかもIRCAM臭がキツいなーと遠ざかってるし。前はあんなに好きだったのに。
自分の中で:たとえ現代音楽、クラシック音楽でも、その時の気分というか「トレンド」というのがあって、90年代中頃からだんだんと複雑系現代音楽はアウトな感じだったんだけど、野平さんの『ベートーヴェンの記憶』を聴いて、音として複雑というより、思考として、構成が複雑、というものが来るんじゃないか、という気がしました。
ヤザワのCD、Flash Pointに入ってるキャロリンのコンピュータとピアノのための曲『ザ・セイム・スカイ』も2000年に作られた曲。聴きやすいけど複雑系!で、初めて聴いた時には:「ふーん。アメリカ人が複雑系現代音楽作ると聴きやすいんだ。さすがアメリカジン!」とか感心したものだったけど、コレはクリエーターの時代の気分なのかもしれないね。2000年代の。
そういえばキャロリンも90年代アタマにはバリバリの複雑系を書いてたわ。「アンタ、ホントにアメリカ人?イギリス人でないの??」とか思ってた思ってた。「アタシは『スタイル』というものは追求しないの。その時に書くべきだ、と思った手法で音楽を創るの」とかゆってたゆってた。
最近はシューマンやらドビュッシーでのプログラムでピアノリサイタルもしてる野平さん。『ベートーヴェンの記憶』のような創作へのフィードバックももっと聴きたいと思いました
コンチェルトの演奏もブリリアントで素晴らしいです
フランスジンが弾く軟派なベートーヴェンから「ナンパさ」を抜いた、ロンドンに次ぐクラシック音楽市場、トーキョーのきらびやかさがピアノのタッチに表れている(名古屋でのライヴ録音なんだけどね)渾身の演奏です!
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ピアノに作曲に大活躍の野平一郎さんの作曲したピアノとコンピュータのための『ベートーヴェンの記憶』(2003)とピアノ・コンチェルトNo.4がご本人の演奏で収録されています。
両方ともライヴ録音で、自作の前に曲について解説したトークも入ってます
野平さんてお話も上手なんだよね。そして美声。昔からちょっと困っちゃうような質問のインタビューとかされても、この声とアタマの良さでいい感じにまとまるんだよね。卑下すること無く媚びること無く、ちゃんとプライドを持って伝えることが出来て、高感度抜群
こんなお話が出来るのはIQもEQもむちゃくちゃ高くないと無理。
あーライヴで聴きたかったなー
いつの録音だっけ?と思ったら2005年の2月12日。もうその時の予定なんて覚えてないけど、きっと日程が合わなかったんでしょう。残念。
野平さんの『ベートヴェンの記憶』は、パリのIRCAMのコンサートやブーレーズのReponsなんかを思い出して、新しい曲なのに懐かしさでジーンとしました。パリのポンピドー・センターの香りがする~~
ブーレーズのレポンを聴いた時にも思ったことだけど:この手の曲は(CDにするための)ミックスの仕方で現代音楽:クラシックのジャンルではなく、エレクトロニカの仕上がりになると思うんだよね。
ライヴ・エレクトロニクスであっても、もともとはクラシックの曲なのでCDの時にはライヴで変化させたものを再現してミックスしてもいいんじゃないかなーって。ただそんなことしたら莫大な予算と時間がかかってしまうのかも。うーん。エレクトロニカ人間にも聴いてもらいたいんだけど。
ベートーヴェンをサンプリングしてるから聴きやすいし、レポンの種明かし?と思うような構造、思考がくっきりと見えて(聞こえて)、ヘンな言い方だけど現代音楽への入門としてもすごくいいと思う。
時代順にストラヴィンスキー、シェーンベルク、ウェーベルン・・と聴いたあたりで「何だ!?この不快な音は!これでも音楽か!?」となったらヴァレーズにも進まないだろうし。現代音楽アレルギーの人は12音音楽にアレルギーということがほとんどだから。12音というのは基本、絶対音感がないと認識出来ないという点に於いて、12音音楽は確かに音楽エリート、知的階級上階層のための音楽と言える。
それでもシュトックハウゼンの電子音楽とかがポップス系の音響派にも聴かれる理由として、こだわりのミックスが挙げられると思う。それに:ピアノを勉強している絶対音感の無い人でもシュトックハウゼンのピアノ曲は「カッコイイ!」と思うらしい。それは拍(ビート)があまり感じられなくて響きを聴く時間のある構造にあると見た。「音響派」っぽいワケだ。実際に弾くとなったらメトロノームで練習するような構築された作りなんだけどね。
シュトックハウゼン、カッコいいけどドイツっぽいんだよねー(←当たり前だつーの)と、しばらく遠ざかってるな、そういえば。それに:フィリップ・マヌリとかもIRCAM臭がキツいなーと遠ざかってるし。前はあんなに好きだったのに。
自分の中で:たとえ現代音楽、クラシック音楽でも、その時の気分というか「トレンド」というのがあって、90年代中頃からだんだんと複雑系現代音楽はアウトな感じだったんだけど、野平さんの『ベートーヴェンの記憶』を聴いて、音として複雑というより、思考として、構成が複雑、というものが来るんじゃないか、という気がしました。
ヤザワのCD、Flash Pointに入ってるキャロリンのコンピュータとピアノのための曲『ザ・セイム・スカイ』も2000年に作られた曲。聴きやすいけど複雑系!で、初めて聴いた時には:「ふーん。アメリカ人が複雑系現代音楽作ると聴きやすいんだ。さすがアメリカジン!」とか感心したものだったけど、コレはクリエーターの時代の気分なのかもしれないね。2000年代の。
そういえばキャロリンも90年代アタマにはバリバリの複雑系を書いてたわ。「アンタ、ホントにアメリカ人?イギリス人でないの??」とか思ってた思ってた。「アタシは『スタイル』というものは追求しないの。その時に書くべきだ、と思った手法で音楽を創るの」とかゆってたゆってた。
最近はシューマンやらドビュッシーでのプログラムでピアノリサイタルもしてる野平さん。『ベートーヴェンの記憶』のような創作へのフィードバックももっと聴きたいと思いました
コンチェルトの演奏もブリリアントで素晴らしいです
フランスジンが弾く軟派なベートーヴェンから「ナンパさ」を抜いた、ロンドンに次ぐクラシック音楽市場、トーキョーのきらびやかさがピアノのタッチに表れている(名古屋でのライヴ録音なんだけどね)渾身の演奏です!
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