ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

制作進行状況

2010年09月18日 | 現代音楽

つい3日ほど前まで「ついに地球の重心が狂って日本が赤道になったのだ」と思ってました

そういえば2007年の8月にジャワに旅行に行った時も、「ジャカルタって東京より涼しいんだ」と驚いたものでした。

今年は蚊も多くて大変でした。この気候では日本でもマラリアを発症するようになるでしょうね。そういえば西郷隆盛はフィラリアだった。という噂は本当でしょうか?男性の場合、睾丸にフィラリア虫が寄生するらしく、西郷さんは巨大なタマをお持ちだった。。。というのをどこかで読んだ気がするのですが思い出せません。私の読書傾向からいって、かなり信憑性の高い専門書に近い本だったと思うのですが・・・

そういえば寄生虫が巣くってスイカのように巨大化した睾丸を得意げに両手で支えているアフリカの男性の写真も見た記憶があります。あの本だったのかな?マルタン・モネスティエに違いない(笑)。確かめなくちゃ。大ファンです

わんこは5月から11月まで飲むフィラリアの薬。人間は大丈夫なんでしょうか?



リリースのほうは着々と進み、現在も次のリリースに向けて粛々と準備中であります。今年中に2タイトルはリリースの予定なので(ワタシにしては:笑)大忙し!

アルバム・タイトルを決めたり、著作権の権利関係の確認やら許諾やら、試聴のサンプルの音源切り出しやら、etc,etc...付随することが多いからホントにけっこうな仕事量なんですよ。情報公開日が設定されたらご報告しますね。


楽曲の権利関係を確認してるうちに、あまりに権利が複雑でリリースを諦めた曲もありました。フランク・ザッパのRuth is sleeping。好きで良く弾いていた時もあった曲なんですけどね。ザッパ本人が生きていたらこんなややこしいことにはなってなくて、きっと喜んでくれたと思うんです。曲自体はシリアスでかなりの難曲なため、そう弾かれることもないし。ピアノ曲なのでザッパ本人が演奏するという曲でもないし。そういう点で、ザッパのロックの曲とは全く商品価値が違うのですが、カバー出来そうな他の曲と同じように莫大な利益を産むことを前提とした利権が入り込んでいます。本人が生きてたらなぁ。「こういうシリアスな曲やオーケストラの曲を書くような作曲家に必要なのは、不動産免許だ」と公言してたそうですから(笑)そんな作曲家の曲を弾く「こういう演奏家」にも深い理解を示してくれたことでしょう。ちなみに「そんな作曲家」はほぼ教職で糧を得ているわけですが、ザッパはアカデミック出身ではなかったので教職という選択肢はなかったわけですね。


他、もう1曲、面倒くさそうなのがあって交渉中であります。交渉中ではありますが:やはり演奏家としては萎える交渉で、たとえ成立したとしても今後はこの曲を弾きたいと思わないかもしれない。という気分にはなります。そう思ってしまうと、この交渉も打ち切ってしまおうか。という一歩手前のところではあります。これも作曲家本人はすでに亡くなられているので、作曲家の責任では全然ないのですよ。そう思うとやはり弾くべきだ。とは思いつつ、ムカつく。わけです。

音楽の世界も結局、作る人より「扱う人」が儲かるようになってるわけです。マイケル・ジャクソンは自分でもかなり稼ぎましたが、莫大な収入はビートルズの著作権を何曲か買い取って持っていたことが大きかったのでしょう。ビートルズは自分たちの曲なのに著作権は持ってなかったんですね。何か借金でもして売っちゃったか当時のレコード会社に騙されたか。マイケル・ジャクソンはかなりビジネスの勉強をしてたそうですからね。やはりイギリスは産業革命までだったか。ナポレオンがドーバー海峡に見えるイギリスを見て「あれは商人の国だな」と呟いた時代もかつてはあったのに(笑)


とまあ日々、世の中を味わいつつ制作にいそしんでるわけです。「てめぇが作ったわけでもねぇ曲でデカいツラして当然のように儲けてんじゃねーよ」という言葉をあっちこっちで飲み込みつつ(笑)

クラシックの出版社はその点、市場規模を把握しているのと、まだ社風が産業革命時代というかベル・エポックなところもあり、「商人と交渉中」という気分にはなりません。大事なことです。まずは演奏家が顧客ですから。さすがによく分かってますね。JASRACの社員教育に出向してほすぃ。

気分良く仕事を進めるには、やはり正統、王道、(JASRAC以外の)老舗と組むのが間違いないのですが、それだけだと妙に老け込む。という事態にもなるので、ほどほどのストレス(商人と交渉するような曲)を加えてプログラムを洗練させるのです。


やっぱりアノ曲は入れるかなー・・(悩)


つづく

Comments (3)
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