久しぶりのテーマ。見た目は健常人として日常生活をこなしているけど、完治したわけではないので日々、痛いです。こんなに何年も、もう11年目かに突入して苦しむことになるとはね。。
ラヴェルの『鏡』が全曲弾けるようになっても、4時間とか練習出来るようになっても、腕は痛いです
こうなると、もう何をもって「治った」と言うのか自分でも分からない
GWまでフツーに暮らしてたんですが、GWのちょっと前から腕が痛くなりだして、GWは寝込むほどの痛さだったのでした。右腕が上がらないの
「これはいわゆる四十肩とか五十肩というやつかな?」と思ったけど違うらしい。
今年になってから「筋膜リリース注射」を隔週で受けてます。
これが性格が変わるんじゃないかというほどの激痛なんですが、効くんです。毎回、鼻水が垂れるほど泣きます
注射自体も泣くほど痛いんですが、打ってから1週間ほどは剥れた筋膜と流れ込む血流で身体のバランスが崩れるらしく、疼くように腕、肩、背中が痛むんです。要するにピアノで使う筋肉全体が再調整されるので痛むという。
もう弾くことを諦めれば、治療もほどほどで、ここまでの痛みもないんです。麻痺していて感じないから。(指は)動かないけど痛くはない。
まあそれで:注射から1週間ほど経つと細胞(筋肉)が落ち着いて、指の可動域や耐久力、力も強くなるんだな。そうやって『鏡』が弾けるまでに復活したんです。
注射をした翌日には「グラストン」という金属での筋膜リリースの治療を受けて、注射で注入した生理食塩水を伸ばしてもらいます。それ以外にも続けているスポーツマッサージ系?の整骨なのか整体というのかはここ2年ほど通っていて、ここでの治療で肩甲骨周りの筋肉が緩んで腕もだいぶラクになり、「道化師」以外の『鏡』とメシアンの眼差し15番、リゲティのエチュード6番が弾けるようになったのでした。この整骨院の治療も相当に痛い「良薬口に苦し」の治療だけど、四十肩くらいなら2回くらいで治っちゃうし、膝の骨折(ヒビ割れ)もギプス無しで鍼治療とここのマッサージで治してもらったのでした。
あと一息
自分でも家で色々やってます。もともと運動は嫌いじゃないし。
治療も増やして、筋膜リリースの整体を月1、注射は隔週、グラストンも隔週、整骨院も隔週で頑張ってたんですが・・・
本当にこれが最後の「好転反応」であって欲しいという痛みに2ヶ月ほど見舞われてるわけです。
治療後3日ほどは上がらなかった右腕は、治療の成果で自分でシャンプーが出来る程度にはなるんだけど、好転反応が始まると:後ろに回してファスナーを上げる、ボタンを留めるという動作は全然ダメで、眠ってても寝返りで腕が後ろに回ると「いたーっ」と目が醒めるほど。かろうじてお尻が拭けるくらい。下方向だから上方向がダメなんだな
続けて治療に行っても、結局は自分の身体が調整し終わらないと効果がないということも分かったし。治療の間隔が開いてきてるから、自己治癒力が高まってはいるんでしょうね。
先日も電車(モノレール)の吊革に掴まって、揺れた時に腕が後ろに引っ張られて「あいたたた」と泣きました。もうこれじゃ障害者じゃないか 席代わってくれと久々に思いましたよ。腕を故障して2年ほどはずーっとそんな感じだったから。
腕周りなんて20cmほどなのに、表面の筋肉が解けてもその奥の筋とか、さらにその奥のインナーマッスルとかに今度は血液が流れ込んで緩んでいく激痛が何層もある感じなんです。
もうほとんど映画の「インセプション〜Inception〜」状態。治すためには麻痺して痛みも感じていなかった部分に血を通して「痛み」が蘇ることで感覚が戻ってくるという。その層が治ると更に奥深い層の筋や筋肉を激痛と共に蘇らせるという。だから何度でも腱鞘炎の痛みを追体験しないと治らないのだよ
そういえば
膝の怪我の時も:治る時に断末魔のような、骨折の痛みを追体験して1日ほど悶絶した次の日は、もう歩いてたのよね。その後は雨の日でも湿気の多い日でも寒い日でも痛んだことないんです。
だから腕もあともうちょっと
というところで、治療はちょっとお休み。体力を消耗しすぎてドカ食いしても飲んでも全然・太らないんです。あまりの痛さにプチ禁酒もお休み。もうやってらんないわけです
好転反応の強くない鍼治療は、先生が本州に引っ越してしまったし
ピアノも弾けないので、パンドラの箱のような古いデータを整理していたら:
失くしたと思っていたFar away from here とFire のオリジナルのMIDIデータをフロッピーディスクで発見したのと、「盗み癖(Die Kleptmanin)」のデータをA-DAT(VHS)で発見したという
一体いつの時代だよ、フロッピーってと思うけど、2003 2001年なんだよね。もうフロッピーディスク・ドライヴなんて持ってないですよ。。
Tomoko Yazawa -Far away from here - H.Hiraishi / T.Yazawa
早速、「フロッピーディスクのデータ取り出し」を沖縄で検索するも、ヒットした会社の電話は繋がらず
「盗み癖(2003)」のA-DATはどのみち沖縄では無理なので、近場で台北か、次に東京に行く時にスタジオで頼むしかない。スタジオじゃフロッピーは無理だろうなぁ。どうしたものか。まあどうにかなるだろうけど。
Chizuru Mitsuhashi - Die Kleptomanin / Friedrich Holländer
この腕の痛みが引いたらFireも弾けるはずだから準備しておくか
Tomoko Yazawa - Fire - / H.Hiraishi / T.Yazawa
ところで
読み終わりました
読み始めは「進化論には同意しかねるけど話の運びは面白いな」と思って読んでたんですが、やはり進化論をベースに色んな可能性を検討されるというのは、進化論を信じてない読み手(←ヤザワ)としては混乱するところもありました。とても面白いし、やっぱり買うけど
この本にも書かれてるんですが、元・肉食のパンダは10日ほどでササ食に進化?変化したらしいです。何年も何百年もかけてササ食に移行したわけではなく、変化は突然に起きている。順応出来た個体だけが生き残り子孫を作り、現在のパンダになったという。まあたまにパンダも鳥を捕食する映像が撮られてますがね
進化というのは突然に起きるか、もしくは突然変異的な新生物が発生する、という方がヤザワ的には妥当感があるんですが、10日とか、そんな短い期間ではなく、10年以上の歳月で、思考とか自己が確立していくという考えに神経ニューロンも入れていんじゃないかなと、ふと思いました。ニューロンは存在していても、使ってないアプリのように全部がすぐに使えるとは思えなかったから。
タコは脳と腕で別々の「自己」があるらしい。何かを取ろうとして腕を伸ばすことは意識的にしても、その後の細かい動きは腕任せで、自分でも(脳では)どうなるのかわからないということらしい。
その感覚はすごく良く分かる。自分もそうだから。
私はよくスピ系とかサイキック系の人に:「サイキックでしょう?見えてるんでしょう?」と言われるんですが、それは全く分からないんです。幽霊とか見たことないし、行くと具合が悪くなる場所(戦争中に集団自決した場所とか)も特になかったし、満月に気が狂うということもないです
瞑想も出来ないし(眠ってしまうか妄想してしまう)
ただ、ピアノを弾いてる時に、自分の腕が勝手に弾いてるのを眺めている、という状態はよくあるんです。幽体離脱して天井から寝てる自分を眺めてる人って、こんな感じなんだろうなとは思います。
色々考えて練習して準備しても、最後は腕(指)がどう弾くかに任せてるし、全部自分で、というか「脳」で意識的に仕切ろうとすると、考えた以上の成果(演奏)にならないので、指を信頼して指に任せる、という感じなんです。その方が絶対、上手くいく。
私の隣で譜めくりした人に:「アガらないんですね。(心臓に毛が生えてるんですね)。冷静なんですね」と言われることもありますが、そういう時は、自分も「腕がやってることを見ている」感じなんです。
自分の指というか腕は、何か人格のような「自己」のようなものがあるな〜というのは、ずーっと前から思っていたので、前世はタコだったのかもしれない。とタコ本を読んで思いました。
私が哲学書を読んでも感想はそんなもんなんですね
10年以上前に腕を痛めて苦しんでた時、「もうこの腕、要らない〜」と思うほど痛かったものですが、その感覚も考えてみると、ちょっとおかしいというか、タコ的というか。ふつーピアニストはそうは思わないでしょうからね。。腕失くしたら失意で死ぬでしょ。。
私の思考もほとんどがホワイトノイズのザーッというような「聞こえてる」ような状態で、チャンネルを合わせる気がないと分からない。それも自分の進化というよりは、ある日チャンネルを合わせてみたら、ちゃんと見れたTVとかラジオのような感覚。
腕が痛むので、(自己のある)腕のために色々と治療をしてるんですが、これも腕に言われて色々考えて、治療を調べたりしてるような気もする。
口が美味しいものを食べたがるので、日常的に美味しいもの(当然、内臓も喜ぶ健康食で)を食べてるし、目はキレイなものを見たがるし、耳もそうだし、手触りもだし、匂いもだし。
唯一、指というか腕の動きだけは、無意識化でも独立して?世間に働きかける能力が(ヤザワの腕には)あるということなのかも。
と思って、息抜きしつつ、いた〜い 治療を続けていきます
垢擦りに行きたいわ