ダルベルトは老境に入ってました。
「亜麻色の髪の乙女」は演歌のようで、「トルコ行進曲」も弾けてたけど、ユジャ・ワンの影響かヘンな装飾を入れたり3度で弾いたりして所々自爆してました。
「激昂(月光)」はポリー二よりはマシとはいえホントに暑苦しくてウザかった。ベートーヴェンのソナタはハンマー・クラヴィーア以降でないと聞けない。ダルベルトのせいじゃない。沖縄とかハワイで「第九」とか聞きたいか?「バラード1番」もなんだかなー
なんかさーピアニストってこんなに右脳だけで弾く人種だったっけ?と思ったけど、老境なんだろうなと。
それでも「沈める寺」の幽玄的な響きなど、ドビュッシーはさすがのテクニックを披露してました。なんでドビュッシーとラヴェルとかフォーレとかフランスもので固めなかったんだろうねアンコールもオンディーヌとかチルドレンズ・コーナーで、パリの風を感じたのに。
客席も特に音大生とかピアノレスナーの子どもがいるわけでもなく、「売り切れ」だったにも関わらず、かなり空席が目立って、もったいなかった。この日はピティナの沖縄地区本選大会だったせい?無理して「トルコ行進曲」とか「激昂」なんて弾かなくて良かったのに。「ドサまわり」感・漂うプログラムで気の毒な感じがしてしまった。ドビュッシーとかラヴェルは良かったから。
それより何よりホールのピアノが酷くて、休憩時間にも調律をしてるというのに、狂っていて、和音で伸ばす音がビヨヨ〜ンと微分音で聞こえるんですよ
よくヒステリー起こさずに弾いてるなと感心したんですが、沖縄が気に入ったようで「また来たい」とアンコールにユーミンまで弾いてたし。私の知らない曲で、「何コレ?」と一緒に行った友人に聞いたら「松任谷由実」と言われて。唯一、楽譜を見て弾いた曲でした。
初見だったのかな?
*************************
友人への報告メールでした
それにしてもフランス人奏法というか、カラカラを漕ぐコマネズミのごとく腕を丸めて回転させながら弾くスタイルは何なんだろう
久しぶりに見て、懐かしいやら・やっぱり意味不明やら・・・
留学当時は:「ヘンな弾き方だな〜・・でもきっと、フランス音楽に(ラヴェルとか)必要なテクニックに違いない」と深く考えず、真似もしなかったけど、やはり効果と何の為なのかは謎。やっぱりネズミっぽくて見苦しい
思うに
あの弾き方は「フランス人である」というサインなのかな ユダヤ人迫害とかの歴史で、強制連行されないように、ユダヤ人でない音楽家としての証なのかな
という以外、やっぱり分からない。もう別にいいや。真似もしないし。
ダルベルトの後駆けつけましたよ
中学生部門?(D級沖縄地区)優秀賞
本選なのに 拍手もなくて、まるで試験のようなコンクールでした
せっかく応援に行ったのに。拍手したかったな。「しないで下さい」というアナウンスがあったんだろうか
こちらは 去年のヤザワの「亜麻色〜」
この日の演奏は自分的にあまり気に入ってないんですが、まあいいや。アップしちゃえという気分になった。ダルベルトを聞いて。
何か激しい曲の後の息抜きとして選んだ曲だったはずなんだけど、前の曲の興奮を引きずっていて、テンションが不安定。本来はテンポはこのままでも、もっとまったりとした感じで弾いてるんですけどね。でもまあ面影はあるというか、こういう方向性ではある。こういう日もある。
一緒に行った友人が「ダルベルトより(ヤザワの方が)良かった」と言ってくれたので、急にアップする気になったんです
反転させてみました 今日でもう3日、外出してないよ〜
亜麻色の髪の乙女 La fille aux cheveux de lin