8月11日に「大東島の怪」と称して、沖縄県で所得が一番高い島大東島とその理由について書きました。
http://blog.goo.ne.jp/umiyako/e/1d0ec6544303712be96515d3a17b07dc
その後、平成24年の「賃金構造基本統計調査(厚労省)」が発表されましたが、その趨勢は変わらないようです。
変わらないのは県内ばかりではなく、都道府県別年収最下位の位置も不動でした。
1位の東京都582万円に対して47位沖縄県は339万円です。
全国平均は473万円よりも140万近く下回っています。
爺の勤務先はアルバイトと正社員が同数の構成になっていますが、このアルバイトとは、島の高校を出て、進学または就職で本島、ヤマトに向かい、親元で暮らすために島に帰ってきた若者たちです。
実家ではおじい、おばあまたは両親が農業を営み、その手伝いをしながら農閑期にはバイトで小銭を稼ぐというのが一番多いパターン。
島は血縁という強い絆で結ばれているのです。
小学校入学・高校入学・成人 人生の節目では自宅で親戚の手伝いを受けながら盛大なお祝いを催し、本人が一人一人に挨拶し、お礼をするというのが島の習慣で、地元の著名な企業は2代目、3代目が当たり前、いわゆる血縁社会なのですね。
それもヤマトで数年働いただけですから資格を取る間もなく、勤務先でのスキルも中途半端ですから実家を継ぐか建設現場や測量の補助が精いっぱい。
低収入は自明です。
もちろん中には資格取得をめざしてバイト先で頑張り、正社員になろうとする若者もいます。
島を出て高収入を得ている人は当然のことながらこの統計には登場しません。
ここでまた大きな問題にぶち当たります。
経営側の姿勢です。
働く意欲は収入からと社員の給料を上げようとすると、業界内から阻止する動きが出てくるのです。
賃金も待遇も横並びが平和。どの企業へ行っても同じようなものですから企業間競争や社内も緩やかなものです。
低賃金で労働力を確保している経営者は儲けているのでしょうか。
そこで国税庁が公表している高額所得者統計を見てみます。
この統計は確定申告者のみで、源泉徴収を受けている我々は除かれてますが、所得者千人当たりの1千万円超所得者で第1位は東京都、95.97人。沖縄県はというと46.48人で都道府県第10位に入っているのですよ。
2千万超でも第10位。5千万円超では11位。1億以上では4人で13位。実の員数で66人いるのですね。
県民の年収は低いが高額所得者は多い。
突然結論を極論しますが、
沖縄は血縁に支配されがちで、低賃金でも良しとする風潮が経営側、労働側に蔓延し、変化を好まず、地域社会で目立つことを良しとしない格差社会である
んではないかと。
ここまでは選挙の結果を説明するための、あくまで爺の勝手な解釈のための調べものの結果ですので、大きな偏りがあります。
軽い気持ちで読んでください。
まだどうつながるかまで達していないようです。
また来週。