日本のおなかをぶった切って行った台風11号ハーロン。
県内で最接近したのが、報道では大東島地方と言い表されていた二つの島。
北大東島、南大東島からなる単独の村です。
この二つの島の人口はそれぞれ700人、1,400人という小さな島。
驚くべきことにこの島の一人当たり市町村民所得(2011年度)は沖縄県内でワンツーフィニッシュ。
県平均の201万8千円を大きく上回る385万9千円と327万5千円。
なーーーんと我が宮古島市の186万4千円をダブルスコアで上回る高所得ぶり。
これがなんと8年続けてトップを守り続けているらしい。
これがどのくらいの位置づけかというと東京都北区や埼玉県新座市並みということらしい。
そこで爺の触手がピクンと動いた。県内トップの北大東島って?
結論から言うと働き者の島だということです。
もちろん、農業関連の公共投資は一人当たりにすると大変な額になります。
主要産業は農業、建設業ですが、主要生産物のサトウキビは経営規模の大型化と機械化とが進み効率の良い生産を上げているらしい。
人口構成は生産人口(15歳から65歳)が比較的多く老齢人口比率が少ないことも理由の一つのようだ。
サトウキビは管理価格で政府によって支えられているのはどこの島も同じですが、大きく異なるのはサトウキビとジャガイモを輪作しているということ。
宮古島ではキビ刈りが終わるとやれやれとしばらく畑は放置されます。
北大東島では、その間にジャガイモを植え育てていくのです。もちろん機械化されて。
北海道産ジャガイモの冷蔵保存ものが出回る2~3月に新じゃがを市場に出し、コストを跳ね返す(もちろんいろいろな保護策を受けますが)人気だそうであります。
この2~3月はサトウキビの収穫とジャガイモの植え付けが重なるのですが、1日8時間労働、1戸当たり2人の労働力でこなせるそうなんですね。
宮古島での手刈り労働では1日8時間を2ヶ月続けることは不可能だわな。
多額の財政資金に助けられていることは確かですが、失業者が少なく、勤勉な村民によって維持されてきた所得1位の座、学ぶべきことあるだろう宮古島。