しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

宮古の地形のお勉強

2010-02-15 10:27:55 | 宮古史
今日は宮古の地形について知ってもらいましょう。

突っ込みがいのないお話ですが許せ。

宮古島の基盤をなしている琉球石灰岩は、6から7本の断層層が北西から南東に走り、緩やかな南西斜面と急な崖か急斜面となっている北東斜面から形成されているのが特徴である。

この嶺と嶺の間(写真の黒い筋状の部分)に表土が堆積し主に耕作地として利用され、崖の部分は林となって緑の帯となり、さらに崖下からは雨水が浸透した地下水が湧き出ている。

この地形の縮小版が南部海岸にある。島内の道路を走るとこれを実感できる。

          

この地形は「ケスタ」と呼ばれ、ニューメキシコで見られる地形から命名されたものでこの海岸の縮小版を「ミクロケスタ」と呼んでいる。

この海岸には、多くの化石が無造作にそのままに放置されており、何の案内もないためほとんどの観光客が見逃してしまう化石もある。

          

およそ1,700年前に生息したオオシャコガイの化石である。

死んだシャコガイの内臓部分が砂礫等と入れ替わって化石となったものだそうで、殻の部分は、外れて流出したか人の手によって採取されたかである。

この化石のそばに立っている白い帽子のおじさんが今回の話のネタ提供者

宮古島市文化財審議会委員 安谷屋 昭先生  である。

ここの海岸は、復帰後の建設需要で深さ3m以上の砂が採取され丸裸になった結果、ミクロケスタや化石が露出したもので太古の豊かな海と静穏な砂の海岸がしのばれる。

サンゴの化石をもう一つ。

          

このような塊状のハマサンゴの化石がいくつも転がっているが、保存の動きはなく、観光客に対しては、私のようなしっかりしたたくさんのガイド育成と携帯につけた「ミヤコマモル君ストラップ」、観光客自身の良心によって保存できたらと願うばかりである。

しかし、先生のお話では、地元の子供たちによる悪戯が最も怖いということだが。