今日は牛の話。
宮古島の畜産は長い間「仔牛の生産と販売」を主としてきました。
特にその育て方は、牛舎の中だけで手間暇かけて育てるため運動不足で過保護この上ないのです。
牛というと「放牧」としか見てこなかった者にとっては牧草地に牛が放牧されていないのは奇妙な光景でしたが、仔牛の生産だけを考えるのならそれでよいのかもしれません。
また、この島のミネラル豊富な地下水とイネ科を主とする牧草、さらに数頭の種牛の人工授精で生まれるから血統が少なく集約されているなどの条件により優れた仔牛を生産してきたというわけです。
その種牛の中に、「北福波」という雄牛がいます。
宮古生まれのこの雄牛は、2013年度の沖縄県所有種雄牛精液払下げ本数は2,864本とダントツの1位。宮古地区全体の払下げ本数の6割を占めておるのですぞ。うーーーーーーーん。
県2位の伊江島産「勝群星」は1,574本。ダブルスコアに近い。うーんんんん。
この牛の遺伝能力は霜降りの度合いに優れ、肉質のばらつきが少ないのが特徴とされています。
この仔牛がセリにかけられ、各地で肥育してその地域のブランド牛となるわけですけど、たくさんの枝肉共励会で最優秀の成績を収め、全国的にも評価が高いのですよお立合い。
先日は、「北福波」の仔ではないのですが、宮古島産の雌牛が山形市内の山形県食肉公社で開催された第19回山形県家畜商業協同組合牛枝肉共進会でチャンピオンに輝き、宮古島産和牛の肉質の良さをアピールしました。
宮古島の血を引く牛が山形県内の枝肉共進会でチャンピオンになったのは今回を含めて3度目。
JAみちのくの担当者は「宮古の牛は沖縄県の各産地の中で、肉質レベルが高い」と評価したそうです。
あなたの食べている牛肉もひょっとしたら牛小屋から脱走して爺が助けたことのある仔牛が成長した牛の肉かも。
さてこのように各地で評価の高い肥育牛ですが、この島で肥育された牛肉を比較的安定して食べられるようになりました。
宮古で生まれる牛は年間6,000頭余り、8割が県外で1割が本島、残りの1割が地消に当てられます。
そこで我が家でも客人が来ると(もちろん販売していて値引きがあれば)お出しします。
100グラム398円のももステーキ。
これで足りなければなりふり構わず
隣の100円引きにも手を出して。
味はしっかりとしていて油に溺れることもなく、島野菜との取り合わせがlove itです。
なにより島産の安心感が良いですね。
これだけではちょっと物足りないという方には、新発売のこの一品
島ラッキョウの風味がたまらないですなぁ。ビールがすすみます。
ア~リ 乾杯!
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