ドラゴンズ2022年未来予想図 2

2021年10月28日 | ドラネタ
10/11(月)第57回・プロ野球ドラフト会議が行われた。
我らがドラゴンズは、以下の選手を指名した。
1巡目
アドゥ ブライト健太
〔外野手〕上武大学
2巡目
鵜飼 航丞
〔外野手〕駒沢大学
3巡目
石森 大誠
〔投手〕火の国サラマンダーズ
4巡目
味谷 大誠
〔捕手〕花咲徳栄高校
5巡目
星野 真生
〔内野手〕豊橋中央高校
6巡
福元 悠真
〔外野手〕大阪商業大学

補強ポイント②【ドラフト】
ドラゴンズの補強ポイントは
『即戦力の野手=打線の強化』と米村チーフスカウトは言う。
「打線の強化は必要でしょう。防御率は12球団ナンバーワン。4点取れれば、勝つ確率は上がるはずです。即戦力の野手は欲しいですね」と、ドラフト前の取材に答えていたことから今回の指名となった様です。
しかし、今回のドラフト戦略は誰が主導して決定されたのだろうか。
フロント球団の背広組?
スカウトやスコアラーなどの球団OB?
現首脳陣?
来季以降の首脳陣?なのか・・・。
マスコミなどは、〝打てない打線〟〝打ててさえすれば〟〝得点力不足〟〝即戦力の打てる外野手が欲しい〟〝右の大砲が必要〟〝課題は打力〟〝防御率は12球団一〟〝与田政権で投手の整備が出来た〟〝今回のドラフトは投手より野手の獲得だ〟
などと報道は煽った様にしか聞こえてこなかった。
何かしっくりこない…。

疑問1
今季の1次戦力外通告が、先日10/7に発表があった。この中には前日まで出場選手登録され代打にも起用し、今季シーズン通してベンチメンバーであった武田健吾(27)の名前があった。肩の強さと守備範囲の広さをかって与田監督が終盤勝ちパターンの守備のスペシャリストとして信頼を得ていた選手だけに私としては信じがたい人選であった。この人選は誰が下したのか。間違っても与田監督ではなかったはず。
ニュースによると、球団代表は「与田監督とも話合った末の結論だった。」とあるが…。
球団フロントがドラフト戦略により、無理やり支配下登録選手を削減したのではと思いたくなる。

疑問2
監督続投か新体制か。なんのアナウンスがないまま、与田監督出席の下、ドラフト会議を行った。上記にある様に米村チーフスカウトの明言通りに即戦力の野手を指名出来た。右のパワーヒッター大学生の即戦力外野手3人も…。東海地区のテレビやラジオなどのドラフト候補選手情報は片寄ってた。〝右の大砲ビック3〟をこぞってドラゴンズに一番欲しい選手だと紹介した。その中の2人をいとも簡単に指名出来たのだ…。他球団を見るとロッテ、楽天以外は全て1位に投手、また上位候補も圧倒的に投手を指名している。中には東海地区であまり紹介されてない投手もいる。確かにドラフト戦略はその時のチーム事情がある。足りないポジションを補うという視点も必要だが、ポジションに関わらず誰が見ても“良い選手”をまず狙うのがドラフトでは重要なはずではなかったか。
結果、今回はちょっと片寄った指名になったのではないかと危惧する。
ドラフトの結果は5年から10年経たないと分からないと言われるが、その球団の狙いについてはやはり指名した段階で評価すべきである。そういう意味では大いに疑問が残るドラフトだったのではなかろうか。

[ドラの長距離打者!?]
はたして本当に今のチームで長打を期待する野手が少ないか?今季もほとんど起用されてない選手がいる。
長年ドラゴンズを見守っているファンの立場で気になるのは、与田政権の3年間、新戦力野手たちに1軍の場で十分な活躍の機会が与えられたか、という点である。
また、他球団を見ると内外野手のコンバートを精力的に行い成功しチームの活性化を図るなど雰囲気を変えている。
一つ例を挙げると、今年もコロナ禍、ファームの試合を観ることが出来ず、ビジターの試合も難しかったこともあり、試合前のバッティング練習を見る機会がなかった中、先日ようやく甲子園へ行く事が出来、試合前のバッティングを見た。バックネット裏から見たA.マルティネスの打球は衝撃的に凄かった。打球はレフトへセンターへスタンドへ吸い込まれて行く。試合中に見せる下から上方向へのアッパーぎみの満振りではなく、心地良く力の抜けたレベルスイングだった。このスイングが試合に出来たらケガもなく、アベレージを残し、何よりホームラン量産が期待出来ると思える程だった。練習で出来るのだから試合で出来ないはずがない。キャッチャー・ファーストだけでなく、シーズン終盤から試合前の守備練習ではレフトのポジションでそつなくこなしてた。 



郡司も外野コンバートを模索している様だ。内野手の石垣やケガから復帰を目指す石川昴弥をどうするのか。飛距離ならチーム一の山下もいる。ファーム87打席で5本ホームランを打った将来性のある石橋もいる。何より忘れてはいけない病気からの復帰を期待したい竜の主砲が目覚めるか!平田がいる。もちろん福田も黙っちゃない。
皆、高い打撃力と体力は備え持っている。本人も含めチームの意識改革とメンタル強化が求められる。
オリックス、ラオウ杉本が今シーズン大活躍している。2015年、ドラフト10位で入団し、5年間で9本塁打だった選手を誰が今シーズンの活躍を予想出来ただろうか。量産の秘訣は〝スイングの意識〟にあると言う。
プロ野球選手は認められ選りすぐれられプロ入りした実力は紙一重の選手ばかり。上記に上げた選手たちのちょっとした意識改革や気づきで潜在能力が開花するのを期待したい。

疑問3
今シーズンのドラゴンズを一言で言い表すと、「極端な〝投高打低〟」


野球は投手の出来次第で勝敗を分ける割合が高いとよく言われるスポーツ。しかし、ドラゴンズは結果、今シーズン大きく負け越した。逆にスワローズは昨季よりチーム防御率を1点以上も上げリーグ制覇を成し遂げている。
球団として負けた理由を精査しなければならない。
確かに今シーズンのドラゴンズ投手陣の頑張りがなければゾッとするシーズンであった。
チーム防御率は12球団一の投手力を誇ったが、はたして本当に投手陣の充実が図られたのか。チーム防御率3.22の数字だけを見るとナンバーワンだ。しかし、ホームとビジターでは結果が大きく異なっている。
○ホーム球場 防御率
バンテリンドーム=2.52
ー‐ー‐ー‐ーー‐ー‐ー‐ー‐ー‐ー‐
○ビジター球場 防御率
神宮=5.01↓
甲子園=2.82↓
東京ドーム=3.65↓
マツダ=5.05↓
浜スタ=3.36↓
メットライフ=5.04↓
楽天生命パーク=4.68↓
札幌ドーム=5.19↓
京セラ=1.05↑
地方=1.73↑  
トータル=3.96↓
ホーム球場とビジター球場では1点以上の差があった。
以上から見ると広いバンテリンドーム(甲子園も)以外のビジター球場では自慢の投手陣も厳しい戦いを強いられているのが分かる。
また、他球団のバンテリンドームの防御率を見ると、
ヤクルト=2.07↑
阪神=2.56ー
讀賣=2.56ー
広島=3.30↓
横浜=2.21↑
この数字だけを見ると、バンテリンドームはやはり投手天国なのか。ドラゴンズ打線が弱いのか?他球団投手陣が強いのか?


結果この数字を色々な角度から見て球団フロントのドラフト戦略は打線の強化をするべしと判断した様だ。
しかし、来季戦う為のチーム内の選手編成を見ると、FA権の資格取得条件を満たしたセットアッパーの田島、又吉、祖父江の動向が非常に気になる。またクローザーのR.マルティネスも流出が懸念され、来季勝利の方程式が不透明となってくるのではないか。
そんな中でのドラフト、即戦力投手1人の指名だけで来季も同じ様な投手力を築けるのか?

前回の補強ポイント①【外国人】に続き、
今回の補強ポイント②【ドラフト】を勝手に考えてみました。

最後に目指す野球は、
〝敵はバンテリンドームの戦い方にあり!〟「極端な〝投高打低〟」
来季監督就任が確実視されてる立浪和義氏もテレビ出演時に、
「守備力を生かした上で、1点を貪欲に取る野球をしなければならない。」と話ている。


ホーム、バンテリンドームでシーズンの半分程を戦う以上、更なる投手力を高めることが勝利への最大の近道ではなかったのか。