6月14日(土)午後、秋田県現代詩人協会主催の「詩の小径ー文学散歩ー」が秋田市寺内の高清水公園を中心に開催された。
当地は、奈良時代から平安時代にわたって東北日本海側におかれた、地方官庁の遺跡である「秋田城跡」のあったところ。西暦760年頃、「阿支太城(秋田城)と呼ばれるようになった」らしい。秋田城語る友の会会員の加賀谷幸男さんのガイドで、遺跡や神社群、そして、明治36年秋田市生まれの作家、伊藤永之介の「山美しく 人貧し」の文学碑や、菅江真澄(すがえ ますみ=江戸時代後記の国学者、紀行家)の墓などを案内してもらった。
遠い昔・・・高清水公園近隣の高校に在学していた私は、この小高い古城跡をよく訪れては、眼下の秋田湊を眺めながら、時に青インク色の紫陽花の切なさに心ふるわせ、時に建ち並ぶ石碑のかすれた文字に時を感じ、時に・・・部活の合間に文庫本を読んで・・・サボっていた!懐かしいエリアである。
感じ入ること多かった半日、もう少しじっくりと巡ってみたいという気持ちが湧いた。きっといいことなのかもしれない、私には。
伊藤永之介の文学碑 「山美しく 人貧し」とある。