ここ数年来、詩集刊行や地元紙への作品投稿、関連行事への参加など積極的な活動が見られる秋田市の矢代レイさんが、個人誌『ピッタインダウン』を創刊された。誌名の『ピッタインダウン』とは、ミャンマーのダルマのことで、日本でいう「おきあがりこぼし」だという。
昨年、病気をしてから『自由に詩作を試みたい』と感じたようである。個人誌の創刊は、病気でままならない辛い経験があったからこそ詩を自由に書きたいとも取れる。また、主観と客観との乖離へのジレンマにとらわれず詩作を続けたい、とも取れる。<おきあがりこぼし>に込められた意味合いが大きい。ともあれ、自ら発表の場を創った矢代さんの意気込みに拍手。
<「本」など3編を収録。A5版4頁。発行4月30日>。