専門誌「花美術館」Vol.74で、秋田県大館市出身の若狭麻都佳さんが
8ページ組みで特集されている。
特集のタイトルには「若狭麻都佳 詩人、ポエジィパフォーマー、現代美術アーティスト」
とあり、この企画の趣旨が次のように書かれている。
「(略)ひとつの企画の括りでは形容しがたい作家の、パーソナル誌面をシリーズで展開します。
ここでは、詩、パフォーマンス等マルチな才能を発揮する若狭麻都佳氏にスポットを当て、その
世界観を作品とともに紹介します。」
誌面はパフォーマンスを演じているステージ画像や詩作品、交流のある映画監督、画家、
舞踏家とのスナップ、そして、ライター・やまうちあつし氏による詩作品の解説と若狭さんの
世界が次のように紹介されている。
『詩を活字のみならず詩を感じる事全てが自分にとっての「詩」である、と言う意思の元に
独自の詩表現、詩の 視覚化を考え自作の詩を暗唱しながら、パフォーマンスする
「麻都桂・ポエジィパフォーマンス」』。
著作権の関係で画像等を披露できないのが残念だが、若狭さんの文章を引用させてもらう。
「私にとっての詩は、在るものを在らざるもの、自在に変化する全てなのです。あらゆる表現
(もの)の中に”詩”は存在しています。それを私の作品から観じてもらえたら、とても嬉しい。
今は、愛猫”ジャン”の妖しい眼差しに導かれ、創作活動を続けています。」
多彩な表現活動を行う多才なアーティスト・・・という言い方は変かも知れないが、
ふと浮かんだ私の印象だ。秋田出身という狭い括り方をするつもりはないが、
しかし、秋田出身者でこうしたアーティストがいることは大変喜ばしいことであり、
刺激的である。
なお、同誌Vol.73では詩作品「風の明日 ー東日本大震災にー」が紹介されている。
・秋田県現代詩人協会、日本現代詩人会、日本文藝家協会、ミネルヴァの各会員、
英国王立美術家協会特別名誉会員、詩詩「密造者同人」。
・秋田県現代詩人賞、黒澤明生誕100年記念生きる言葉入賞、日本の美術審査員特別賞、
英国王立美術家協会審査員特別賞 ほか。
・詩集に「それは白い雲の色をしていた」、「女神の痣」ほか。
「花美術館」Vol.74(㈱花美術館)・2021年6月30日発行・定価1,320円(本体1,200円+税)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます