毎年この日は、学校の卒業式を思う。
長い間、関わらせていただいてきた。
18年の時間を経て、残るのは良い思い出ばかり。
この3月で学校の授業関係の仕事はおしまいになる。
私も人生の大きな転機を感じる。
しかし、そんなにセンチにはならない。
そんな予感がした時、とんでもないことを思いついた。
その始まりが始まった。
バイオリニスト、淺川那由多くん。
彼は先天性の弱視だ。
聞く人の気持ちに近い、素敵なバイオリンを奏でる。
なんで彼のバイオリンの伴奏を私が弾いているのか・・・
今日は初お披露目。
この大切な記念日を富士レイークホテルで迎えた。
我ながら、大胆な試み。
おかみさんのお人柄あっての企画。
富士レークホテルというデビューの場を作っていただいた。
プレゼン兼ねて、告知なしのミニコンサート。
偶然、通りがかった人が足を止めてくださる。
那由多くんは慣れているから堂々たるもの。
私は、反省よりも覚悟が生まれた記念日でした。
終わって、富士レークのフレンチシェフ監修パケさんの絶品ミルフィールでお祝いです。
誠さんと3人で今日のスタートをお祝いします。
「弱視と老眼」
ジャックと豆の木のようなユニット名を考えようと、口が滑った言葉が「弱視と老眼」。
あまりに語呂が良くて、自分にウケた。
那由多くんとの出会いや、ここにいたるまでの経緯は話せば長い。
計画的に出会ったわけではなく、仕込んだわけではなく、直感と偶然とイメージが一つになり、このシーンが生まれた。
ちょうどひと月後の4月1日は「生きるちから」のゲストで彼の生き様を聞く。
今日の記念すべき時間を見届けてくださったおかみさん、皆さま、本当にありがとうございました。
那由多くん、この企画にノってくれてありがとう。
この企画が決まったからひと月半、人生で一番、ピアノの練習をしました。
重い扉が動き出しました。
扉の隙間から光が溢れています。