母の時間

はじめて癌の腫瘍を目の当たりにしました。
手術室から出て来たドクターの手には、パットに入った切り取られた部分、２０センチはあった。

夜桜コンサートの客入りを心配していた前夜、病院からの電話で母の緊急手術の必要を知らされました。
手術予定時刻はコンサートがはじまる２４時間前。

腸壁に穴があいている可能性から開腹してみたら、大きな癌腫瘍と無数に転移したそれがあったそうです。
予想外で衝撃的でもあるけれど、ドクターのはっきりした説明口調にうろたえる事なくありのままを知りました。


落ち着け、落ち着け・・・
真夜中の帰宅に、明日のコンサートを無事に乗り越えるまで、何も起こらないと祈ると同時に根拠のない確信の中、どうやって眠りについたか覚えていません。

母は癌でした。



　


命には時間という見える形があります。
これからの母の時間をどんな風に過ごせるか、どんなサポートが出来るか考えます。

桜色の風

桜が咲きました。
満員御礼申し上げます！
感慨深いコンサート、忘れられない時間になりました。

ただ、ただすべての事に感謝です。


　

　


世界中の人にこの風と歌声を届けたい
誰もがしあわせでありますように。


　

　

　


　

　

７月にスウェーデンの合唱団「リラ・コーレン」をホストとしてお迎えします。
素敵なコラボレコンサートもあります。

具体的な企画を早くご案内したいです。
世界と手をつなぐMJのメンバー。
桜色の風がさわやかに未来に香ります。


すてきな一日でした。
MJ大好き。

お客様からもれる心地よさのため息や涙がストレートに心に届きます。
指揮をしていて、私も同感！
会場の笑顔も桜色。

子どもたちは愛に包まれていました。

評議員会

久しぶりに使う言葉を楽しむような、確かめるような会話が、事業意欲をかき立てる。
山梨県のやまなし文化学習協会の評議会でした。
あの方も、この方も、多くの人や物事を動かすキーマン。
言葉に今後へのヒントがないかと、耳はダンボ。

これはこれで一年のけじめを感じる会議で、以前より、桁外れの資料の数字にも慣れた。
現場でなければ動かせない数字だけに、我々評議委員の役割を考えてみた。

　　

今年はもう少し外に世界に触れようと思った。
ずいぶんボランディアセンターへの足も遠のいた。
初心がそこにはあるはず。

文化学習協会の職員のみなさんのお元気な姿がみょうにうれしい。
わたしもがんばろう。

別当交代式

第五十一代　第五十二代
別当交代式にお招きいただきました。

身延山奥之院の寺務を統轄される役割に就任される望月海俊上人と退任される池上玄裕上人の交代式です。

本来なら奥之院の恩親閣で行われるはずでしたが、先月の大雪の影響で身延山久遠寺祖師堂に変更になりました。

厳粛な式典は日常とは別世界。
そこにいるだけで気持ちが引き締まります。


　

　

　

本番中は写真は撮れませんでしたが、久しぶりの本山はやっぱり気持ちよい。
皆様へご家族が深く頭を下げる姿に、支える愛情の深さや、今日までの時間のようなものを感じ、これもまた胸が熱くなります。

どんな世界も、表にたつ人を支えるちからがあってこそ成り立つ。
読経が私の全身を包み込んだ。

助かるんです。

家でピアノの音を聞きながら過ごす。
春休みと夜桜コンサートの伴奏ピアニストとして帰省したrin。

駅に到着したと同時に、おばあちゃんの入院が決まり自宅へ帰る前に、病院へ付き添いに。
家族への連絡係になり、帰宅したのは夜中に近い時間。

本人いわく「ママ、rinは便利でしょ」と笑い飛ばす。
予定外の出来事が続きrinがいた事でホントウに助かりました。


　

学生時代に買ったお気に入りのラベルの譜面。
ウィーンで買った記念のドビュッシーの譜面。
私が音大の卒業試験で弾いたフォーレの譜面。

rinに引き継ぎました。

ちょっとスランプ気味のrinも何時間か自分のピアノにむかっていくうちに、音が響くようになり、私もやれやれ・・・と。

何かにつけ、rinが居て助かる春です。